EP2.新たな怪物
怪物に襲われた次の日
「よし、今日中に東京に入ろう」
「うん、でも東京で何をするの?」
「まずは街がどうなっているかの確認、でもこれに関してはおそらくダメだとはわかっている、埼玉もこの有様だからな、次に住民たちがどこにいるかの確認だ
どこかに隠れる場所があると思うからそこを探す」
「あの、平田さん」
「なんだ?サチ」
「私たちの家に寄ってみてもいいかしら」
「あぁ、いいぞ、じゃあまずはそこに向かおうか」
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結果として東京はひどい有り様であった
建物は崩壊し、その回りを植物が覆っていた
そして二人の家についた
「わかっていたことではあるけどひどいわね…」
「ガラガラガラガラ」
「フク、あまり音をたてるなよ」
「ごめん、でも今何が見えて…よいしょっと、あ!」
そこにはフク、サチそして二人の母親が写った写真と
二人の赤ちゃんの時の写真が入っていた
「それは、、私たちの写真じゃないの、奇跡的に破れてなかったのね」
「よし、オレこれ持ってく、なんかこれ不思議な感じがする…」
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3人は人を探すため都心へ行ったが人に会うことは出来なかった
さらに都心に進むにつれガレキが増え歩くのも困難であった
「ねぇコウさん」
「どうした?サチ」
「思ったんだけどこの短期間でここまで植物が成長するのはおかしくない?」
「確かにそうだな、僕たちと通信できていたのは3日前3日で植物はここまで成長しないな」
「わあ!!」
「ちょっと大声出さないでよ」
「今そこで何か動いたよ!?」
「虫か何かいたんでしょ、そろそろ戻りませんか、平田さん」
「そうだな、一旦練馬ぐらいまで戻ろうか」
「う、うん」
3人が後ろを向いたその時だった
ゴゴゴゴコゴゴ
「ん?地震か、」
「うわぁーー!!あの植物が!!!」
先程の植物がウネウネ動いていた
「足元も揺れている、この辺一帯はこいつ庭なんだろうな、走れ!!」
3人は一目散に走った
しかし目の前に急に植物が生えてきた
「くそ、どうする」
植物がじわじわとこちらににじり寄ってくる
なすすべもなく3人はつたに捕まってしまった
徐々に絞められて限界だ、と思ったとき
突如視界が赤く光った
「これは火か!?」
植物は一気に燃え灰となった
「お前ら、こっちへ走れ!」
「一体君は!?」
「いいから急がないと底がしずむ!」
3人は言われるがままにその人物の方向へ走った
その直後後ろからガラガラガラガラと聞こえた
「下にある植物が抜けて地盤が落ちたのかしら…」
「ありがとう、助かったよ!」
「お前ら、オレの拠点へ来い」
この人物はそう言い3人はそのあとをついていった