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EP1.怪物との邂逅

次の日の朝、、、


「ふわぁーあ」

「おはようフク」

「おはよ、姉ちゃん」

「あ、そういえば平田さんは大丈夫かなー」

「そうね、様子を見に行ってみましょうか」

奥に入ると昨晩と同じように画面を操作していた。目の充血がとてもひどく見えた。

「えーと、平田さん、大丈夫?」

「お、起きたか、先に朝食を食べておいてくれ、あとで話すことがあるから」

「わ、わかった」

朝食を食べ終わって少し経った頃に平田さんが奥から出てきた。

「だ、大丈夫平田さん?」

「大丈夫だよ。ただ少々厄介何ことが起こってね、二人とも、落ち着いて聞いてくれるかい?

「「う、うん」」

「実は地球と通信ができなくなってしまったんだ。」

「え!」

「それって、、、」

「うん、だから今回は地球に帰ろう。二人には悪いけどさすがに危険だからね」

「分かりました」

平田さんが奥にまた戻り

「帰還の準備をするよ」と言った。

「大丈夫かな…」

ーーーーー▷▷▷


「ゴオオオオー、ドシーーーーーン!」

宇宙船を日本の栃木あたりに降下させた。誰もいないはずの山奥に降りたため被害はないはずだろう。

「とりあえず、山を降りようか。東京まで行って色んな人に話をしたいんだ。」

俺はリュックに持ってきていた食料ほんの少しを入れた。



「こ、これは一体どういうこと!?」

山から降りた3人はひどく驚いた

今までの日本のみるかげもなく見渡す限りガレキで埋め尽くされていた

いつもは冷静なサチとコウも今回ばかりは二人とも目を見開いていた

「…とりあえず東京まで行こう」

2人は喋ることもせず黙々と歩いていた。



泊まるところもないので3人は野宿を強いられた

食べ物は宇宙船に積んであり持ってきていたものを食べた

「よし、ボクは少し周りを見てくるから二人は寝るか、くつろぐか、しておいてくれ」

「ね、姉ちゃんこれどういうこと?」

「私にわかるわけないでしょ、だから東京へ行ってどうなってるか見に行くんでしょ」

「そっか、そうだよね、家に帰って母ちゃんに会いに行こう!」

「そうね…」

「今日はもう疲れたよ〜。俺はもう寝るね!おやすみ〜」

「おやすみなさい。お母さん、無事かしら…」


ーーーーー▷▷▷▷


「この跡なにか大きな足跡か?このサイズの動物なんて見たことがない、、、な!!あれは!!」


ーーーーー▷▷▷▷


すでに寝ていた二人のもとに平田さんが小さな声で

「おい、起きろ!今すぐここをたつぞ」

「ふぇー?なんでまだ夜だよー」

「しー!声は最小限に音を立てないようにしてついてこい」

「わ、わかったよ」

平田さんは俺たちがついてこられるスピードでなるべく音を立てずに走った。

「平田さん一体どうしたの?」

「今言うことではないな、とりあえず埼玉まで行く」

と、そんなときにサチがガレキに足を取られ転んでしまった


ガラガラガラガラ


「ウォーーーーーーーン!!」

「くそ、フク走れ!!」

コウがサチを背負い猛スピードで走る

フクは何が起きたかわからなかったがとりあえず平田さんについていった

「ドシン、ドシン、ドシン」

「平田さん一体何!?」

「ふー、後ろを向けばわかる、ただし止まるなよ」

フクはおそるおそる後ろを向くと、、、

10mを超える怪物が自分たち目がけ走ってきているのが見えた

「わーーーーー!!!」

「フク止まるなよ!!」

フクは驚いてバランスを崩したが持ち前の運動能力を活かし全力で走った

「あ、あれは何!?」

「ボクにもわからない、ただ見て分かる通りやばいだろうな。質問してる暇があれば走れ!!」

フクも自分の置かれている状況が理解できた。

「あんなもの、見たことないわ!」

「つまり未知の動物なんだね!?とりあえず逃げるしかない!!」

フクはコウを置いていくような速さで走った

「サチ、ボクも飛ばすよ!」

「ちょっと待って、よく見たらあの怪物、まるでティラノサウルスのような体格だわ」

サチは覚悟を決めた顔をした

「平田さん、あいつを撒く方法があるかもしれない」

「本当か!?サチの作戦を聞かせてくれ」

俺たちは走りながらサチの声に聞き耳を立てた。怪物の走る音が大きく聞こえないこともあったがなんとか理解した。

サチの作戦はこうだった

あの怪物は足が発達しているが手が小さい、つまり転ばしてしまえば起き上がることは難しいということだ。そしてそんな場所にうってつけの場所がガレキ場ということ

「よし、その作戦乗った!やろう!」

「フクあの怪物をガレキに誘導してくれ!」

「よしきた、楽勝だよー!」

フクはコウの後ろに回り

「へいへい、怪物こっちに来なー!」と石を投げた

「よしよし、こっちに来たな!」

フクはガレキ場に向かい猛ダッシュで走った

怪物もそれについていった

「フク、転ばないようにね!」

フクはガレキ場についてもスピードは落ちることなく走っていった

「どうなった!?」

怪物がガレキの上に乗って少ししたそのときだった

「ドシーーーーーーーン」

「よし、成功だ!フク、ボクについてこい、今のうちに走るぞ!」


ーーーーー▷▷▷▷


「はぁはぁはぁ、ここまで来れば大丈夫だろう」

「はーー、一体何が起こってるんだ」

コウはサチを下ろし地面に横たわった

サチは座ることなく何かを考えていた




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