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プロローグ
これから新たに作品を書きたいと思います!
――この世界は、平凡だ。――
この世界の誰もが感じるであろう感想。それが突如崩壊したらどうなるのか。
そんなお話。
「おい!禿山早死君w名前通り早く死んでくれよ!良い加減お前と同じ空気吸うのやなんだよ。きたなぁ。」
罵倒をされる。罵倒され、唾を吐きかけられている彼は、緋山 囃。ひやま、はやしと読む。全体的に地味な印象で、服は小汚く、身体には打撲の跡が幾つもある。勿論、その打撲は罵倒してくる彼らが付けたものだが。
――なんで……俺ばっかり、こんな目に。退屈だ。平凡だ。――
そんな考えばかりが浮かび、今日も今日とて病み続ける。ただひたすらに酷い目に合わないよう気をつける以外に選択肢が無いこの世界で、
――いつまでも生きていて、果たして楽しいのか?――
などと考える程には病んでしまった。
けれど。そんな退屈で、怠惰で、平凡で、横暴で、不公平な世界は。
変わった。