*(6月7日頂き物1点更新)
※二部・狼煙と青銅器までのネタバレを含みます。ご注意ください。
参考文献につきましては、章の区切りごとに更新予定です。
活動報告にて、随時登場人物の名前にまつわる小話を掲載しています。
考古学の祖や、歴史編纂に関わってきた著名人からお名前を拝借しておりますので、もしご興味ございましたら、そちらも併せてご覧ください。
登場人物→参考文献→頂き物 の順番で掲載しています。
【主要人物】
楊武(李梓)
孫師父の最後の弟子。本作の主人公。21歳~
師父と師兄を失った際に、朱央晧に拾われる。
現在は李梓と偽名で皇太子府の太子中庶子として側近兼師父として出仕している。
目尻に泣きほくろがある。
朱央晧
嘉国の皇太子。本作のもう一人の主人公。12歳~
孫師父を慕っており、その縁から楊武を助け、匿った。
割と猫を被っているが、楊武や乳兄弟の鄭姉弟、異母姉の遼煌の前では素でいられる様子。
孫師父
主人公二人の師にあたる人物。
食客であったが、諸々の功績から皇太子府の第一席である太子太傅を受け賜わり、央晧の教育係となる。
その後、国史編纂の勅命を受け、楊武を弟子に取る。
謎の火事によって弟子共々帰らぬ人となった。
また、楊武以外に29人の弟子が居り、国史編纂は右腕と名高い一の師兄と楊武と三人が主体となっていた。
【皇帝・皇族】
徳帝
嘉国七代目皇帝。徳帝と言うのは諡のため、本来は今上皇帝と呼ばれる。
央晧、遼煌、そして今後生まれる予定の公主の父。
中興の祖と呼ばれる政治的手腕をふるっており、治世は文化的発展が目覚ましい。
幸皇后
徳帝の皇后。央晧の実母。後宮の東六宮に宮があり、東太后とも呼ばれる。病弱。
旻皇后
徳帝の皇后。遼煌の実母。後宮の西六宮に宮があり、西太后とも呼ばれる。
病弱な幸皇后に代わり、央晧を実子同様に可愛がっていた。
若い貴妃
今後生まれる公主の母。幸皇后の親族らしい。
朱遼煌
徳帝の第一公主。央晧の異母姉。23歳~
おしとやかな公主と言う噂とは反対に、かなり行動的で、気が強く、好奇心旺盛。
彼女に見合う婿候補がなかなか見つからないため、徳帝は気にかけている。
鄭博麗
遼煌付きの宮女。央晧の乳兄弟。博文の実姉。27歳~
楊武を匿った際に、央晧に頼まれて手当や身なりを整えた。
おてんばな主に胃を痛めがち。
【皇太子府】
鄭博文
央晧の側近。実質的な皇太子府のトップ・太子詹事。25歳~
央晧とは乳兄弟であり、幼い頃から知っている。
主人公の二人に振り回されがち。
懿栄
央晧付きの宦官。元・幸皇后付きの宦官。
生まれた頃から央晧を知っている老臣。
央晧が猫を被っていることに気付いているが、何も言わず見守っている。
劉巴・羅浪・姫沛
郭屯・班該・顔勒
皇太子府の属官。宿直にあたる太子庶子、太子舎人と言う官位を受けている。
郭屯は太子率更令と言う、5人を取りまとめる地位にいるが、ほぼ全員対等。
実は楊武に振り回されている一番の被害者たちであるが、憎めない彼とは程よい関係を築いている。
劉巴・羅浪・姫沛は楊武と年が近いため、一緒に行動しがち。
【武官】
楊毅
武官。楊武の二番目の兄。25歳~
元々辺境の戦線に居たが、功績をあげて中央に招集され、全国の地理や城塞・のろし台など防衛・伝令に必要な建築物を管理する、兵部・職方司と言う官位を受けている。
ちなみに前線で指揮をするほうが向いており、管理職に向いていないので早く前線に帰りたいと思っている。
董鶚
武官。楊毅の同僚。25歳~
楊毅同様、辺境から招集された。武器全般の管理・修復を統括する、兵部・庫部司と言う官位を受けている。
【敵対勢力】
王氏
中書省―礼部の長・礼部尚書を務める。央晧の教育係の一人として皇太子府の太子少傅を兼ねているが、今のところ教えを受けたことはないらしい。
代々礼部の上層部に任じられていたエリートで、野心が強く、孫師父を疎んでいた。
國維
王氏の側近。所属は礼部であるが、あえて役職はついていない。
行動に制限がないようにしているらしい。
【参考文献】
0.世界観基盤
『中国歴史文化事典』 孟慶遠ほか 新潮社 1998年
『科挙と官僚制』 平田茂樹 山川出版社 1997年
『王朝文学と官職・位階 平安文学と隣接諸学4』 日向一雅・編 竹林舎 2008年
『北京古代建築文化大系 宮殿編』 西尾颯記・訳 グローバル科学文化出版 2017年
「中国における都城の理念と東アジア」 佐原康夫 『古代都城のかたち』 2009年
「西晋の太子師傅」 千田豊 『歴史文化社会論講座紀要』 2019年
「礼制から考える隋の皇太子」 山下絋嗣 『慶應義塾中国文化会報』 2017年
1.出会いと王墓
『新釈漢文大系33 春秋左氏伝 四』 鎌田正 明治書院 1981年
「竹書紀年について」 原富男 『漢文学会々報』 1933年
「『古文尚書』の偽作についての若干の考察 ―『帝王世紀』との関連を中心に―」 野村茂夫 『日本中国学会報(43)』 1991年
2.狼煙と青銅器
『記憶される西周史』 松井嘉徳 朋友書店 2019年
『白川静著作集 別巻 続金文集』 白川静 平凡社 2019年
『周――理想化された古代王朝』 佐藤信弥 中公新書 2016年
『宮崎市定全集3』 宮崎市定 岩波書店 1991年
3.拝顔と俑
『中国古典小説選1』 竹田晃ほか 明治書院 2007年
『中国古代の殉送習俗 ”人間犠牲“(人牲・人殉)の研究』 宇津木章、佐藤三千夫・訳 第一書房 2000年
4.白日の金文
『記憶される西周史』 松井嘉徳 朋友書店 2019年
『中国古代史研究の最前線』 佐藤信弥 星海社新書 2018年
『周――理想化された古代王朝』 佐藤信弥 中公新書 2016年
【頂き物】
描いていただいたイラストを掲載させていただきます。
快諾いただきました絵師の皆様、誠にありがとうございました!
2020年5月19日 べっちん様(@becchin_prma)
楊武・朱央晧・朱遼煌をいただきました!
2020年5月21日 鳳凰様(@FengHuang_Novel)
朱央晧をいただきました!
2020年5月24日 さとう様
鄭博文・鄭博麗・楊武・朱央晧をいただきました!
2020年6月7日 さとう様
楊武・朱央晧をいただきました!