5.冒険者に登録する
次の日……
「知らない天井だな……」
えっと、確か俺異世界に転生したんだっけ……
一回寝て目が覚めなかったってことはこれは夢じゃないってことだよな、
「おう、ユーキ起きたのか、飯ならもう作って置いてあるから食べてけよな。俺は今から出かけてくるから」
と、昨日知り合ったばかりなのにとても親切にしてくれたガウェインが声をかけて来た。
「ありがとう、ってかお前見た目料理出来なさそうなのに料理できるのか?」
「当たり前だろ!これでも料理スキルは持ってるんだ、じゃ、今日急ぎの用事があるから先に行くな。」
性格も良くてイケメンで料理もできる。あんな感じの男が勇者に選ばれるべきではないのか?と、少し疑問に思う。
「いただきます!」
ガウェインが作ってくれた料理はとても美味しかった。将来いいお嫁さんになるんじゃないかあいつ……
あ、あいつ男か……
昨日ガウェインと話してまずは冒険者になろうと思った。
どっちにしろ身分証明書を取りに行かなければいけないので冒険者ギルドに向かうことにする。
カランカラン♪…
冒険者ギルドの扉を開けると昨日みた筋骨隆隆の男たちが忙しそうに仕事をしていた。本当にここ男しか受付してくれる人はいないのだろうか?
「すいません、身分証明書を受け取りに来たのですが……」
「おう、昨日の坊主か、ほれよ、できてるから持ってけ」
と、なんの素材でできているかはわからないが名前と職業が書いてあるカードの形をしたものを無造作に投げられる
「おっ、とっと」
危うく落としてしまいそうになる、しかし今日は身分証明書を受け取りに来ただけではないのだ。
「すいません、冒険者に登録したいのですが!」
と、先ほど身分証明書を渡してくれた人に声をかける
「なんだ、冒険者になりたいのか?ならとっと待ってろ今忙しいからもう少し待っててくれ。」
男の人はそう言うと、テキパキとした動きでどんどん仕事をかたずけていき
「待たせたな、それで登録したいんだっけか?」
「はい!」
「よし分かったまずは冒険者について説明しないとな……」
まずはこのギルド職員……名をゴレスと言うのだが、ゴレスの話によると、冒険者は依頼された仕事をこなすのが仕事らしい。階級は上からSランク、下はEランクまであって上に近づくにつれて依頼の難易度が上がるらしい同時に報酬も上がるが、ギルドの階級を上げるには地道にその適正ランクにあったクエストを何回も達成することによって上がるらしい。時たまいきなり階級が上がる人もいるらしいのだがそれは特例中の特例で滅多にないらしい。ちなみに後から聞いた話によるとガウェインと、ユーリのランクはこのときCランクだったらしい……また、パーティーを組むとそのパーティーの一番ランクが高い人の難易度までクエストを受けることもできるようになるらしいが今はパーティーを組む予定はないので今気にすることはないだろう。
「何か質問はあるか?」
「いえ、今の所、特には…」
そう聞くとゴレスはポケットの中を漁って
「お、あったあった、ほれよこれが冒険者である証の冒険者カードだ、ステータスオープンと念じると自分のステータスを見ることができる、人に見せたいときはその人にそのカードに触れて貰えば見ることができる、ついでに自分の身分を証明したいときにも使えるからな。あと無くした場合は再発行するのにお金がかかるからくれぐれも無くすなよ!」
せっかく作ってもらった身分証明書が早速要らなくなったな、それにしてもこの多分鉄でできているか冒険者カードにも自分の名前と職業が書いてあるのだが、
「あ、はいわかりましたありがとうございます!」
どうやって一瞬でこのカードを作ったのだろうか?ゴレスはずっと俺に冒険者について説明してくれていたはずなのに…なんでポケットから……まあ細かいことは置いておこう。
とりあえずこれで晴れて俺も冒険者だ!
最後まで読んで下さりありがとうございます!
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大体1日2話更新を目標にして頑張っていきたいと思います!