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ミニライブ・出会い編7

『きーらきらきら きらきら きららっ☆』


「「「「きらきら きららっ☆!!」」」」

「「「「きらきら きららっ☆!!」」」」

「「「「きらきら きららっ☆!!」」」」


『銀河にばきゅ~ん☆』


「「「「バキュバギュばきゅん!!」」」」

「「「「バキュバギュばきゅん!!」」」」

「「「「バキュバギュばきゅん!!」」」」


『いぇ~い☆』


「「「「フゥフゥフゥフゥ!!!!」」」」

「「「「フゥフゥフゥフゥ!!!!」」」」

「「「「フゥフゥフゥフゥ!!!!」」」」


(一斉ジャンプ)



 とんでもない世界が傍若無人に暴走。


 アイドルの一挙手一投足にドルオタ達が全身全霊で応え、顔を真っ赤にしながら全力で飛んだり跳ねたり叫んだりサイリウムを振り回したりなカオス状態、もうこれがダークマターの正体でいいんじゃないだろうか?



 シュバーーーーー(両手で花火振り回し)



 ええっ!? あれってOKなの?

 ってやっぱりアウト。

 警備員に包囲されてドルオタ数名が退場。



「上げろ上げろ!!!」(リフトアップ)



 今度は運動会の騎馬戦みたく人が持ち上げられて、これはセーフ?

 ってやっぱりアウト。


 警備員に降ろされてドルオタ数名がまた退場。他の奇行も警備員グループが随時チェックで、何で脱落者続出のサバイバルレース状態? しかもこの光景は珍しくない様で、周りは平然とオタ芸続行。そしてきららちゃんの歌が間奏パートに入った瞬間、


「準備よーーーーい!」

「「「「おーーーーーーー!!!」」」」


 最前列のドルオタ達が腕を差し出しながらラグビーのスクラム?展開。巻き込まれてしまった私も仕方なく真似をして、まるでその中心に誰かが飛び込んでも安全に受け止められる様にしていると思ったら、



「えーーーーい!!!」



 可愛い声できららちゃんが舞台からのステージダイブ!


 これに溢れんばかりの絶叫が全方位から展開される中、ドルオタ達が丁重にきららちゃんを降ろし、何もできなかった私と偶然目が合った瞬間、きららちゃんが叫ぶ。


「手を上げて!!」

「えっ!? こっ、こう??」



 パチーーーン!(ハイタッチ)



 言われるがまま手を上げた私にハイタッチ。


 そして周りのドルオタ達ともハイタッチをしながら舞台に復帰して、再び歌い出すと、このパフォーマンスにドルオタ共が触発、独特な動きでキビキビ規則正しく3倍速で踊り狂う生物の気持ち悪さをどう言語で伝えればいいか、私にはもう分からない。


 もう「頭おかしい」の一言でいいよね?



 ズバババッ!!!(服を脱ぎまくり)



 そして半狂乱で上半身裸になるドルオタが大量発生。この光景に警備員グループが天を仰ぎ、このカオス地獄の鎮圧が不可能と悟ったのだろう。もうドルオタ達は喉が焼き切れそうな絶叫・限界を超越し続けるオタ芸ダンスで、アドレナリンが噴射しっぱなしである。


 ここまで自分を曝け出せるって、凄い。


 普通の人間がココまでハイになるのは不可能だけど、アイドルという存在がそれを可能にしている。そんな熱量に私はただただ圧巻。もう地蔵の如く傍観を続けて、きららちゃんパートのライブがあっさり終了。惜しみない声援がなされる中、私はよく分からないまま拍手となりました。


 大勢の人間を一瞬で沸き立たせて魅了する。

 それがアイドルという存在なのだと、私は全身全霊で体験したのである。

 自分なりにアイドルの凄さを表現したつもりです。

 あと歌詞は適当なので。

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