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異世界転生した俺、ハヤトの魔法製造師ライフ  作者: おしるこ
転生成功したから仲間とともに旅しよう
6/13

はじめてのいらい

俺は街に入ってたくさんの人を見る。

そして一つのことを思い出す。当初の目的、そう。

異世界ハーレムである。


(これがラノベのような転生世界なら、そろそろ女の子と出会う。はず。だがどうせやるならかわいい子とフラグを建設したいな。)


俺の考えだ。とはいえ、初めて街に入ったから、色々やることがあるだろう。それを先に済ませよう。


《ハヤト、街に来たんだから冒険者ギルドに入るべきだよー、そこで冒険者登録ができるんだ、これから旅をするならまずそれからだねー》


冒険者ギルド、というものがあるらしいな、とりあえずそこを目指して見よう。


「すみません、冒険者ギルドはどこにありますか?」


「冒険者ギルドなら、そこの角を曲がった突き当たりにあるよ。」


「そうですか、ありがとうございます」


木造の大きめの建物だ。中からは大勢の声がする。


「お、おじゃましまーす...」


中に入ると一層声が大きく聞こえる。

女性の冒険者も意外とたくさんいて、様々な職業の冒険者がここに集まっているようだ。


「すみません、ここで冒険者登録ができるときいたのですが」


「冒険者登録だな、よしいいぞ、名前は?」


「ハヤトです」


「ハヤト、と、」


手馴れた操作で書き記していく。


「職業は?」


「えーっと、魔法製造師です」


「魔法製造師?」


なんだ?知られていないのか?


「魔法製造師ってなんだ?」


「イメージしたものを作り出せる職業ですんー、実際やってみますね、ほいっ、」


俺が作ったのはパンだ。想像簡単だし、魔力も比較的消費しづらいやつだからね

一方目の前のギルド員はというと、何も無いところからパンが出てきて驚いている様子だ。


(なんだ?本当に知られていないのか?今この職業を持っているのは俺だけ、なのか...?)


ちょっとした優越感に浸ったハヤトだった


「ま、まぁ、魔法製造師?でいいのか?」


「はい、いいですよ。」


「そんな職業は聞いたことないんだが...まぁ期待の新人、ってところか」


その後も基本的な事を聞かれて、とりあえず冒険者登録は終わった。


「ギルドカードを渡すが、失くしたり依頼を受けなかったりするとまたギルドカードを作り直しになってお金がいるからな。その辺は気をつけろよ。」


その後も説明を聞いて、


・ランクはF~Sの7段階が存在する。

・ランクに応じて受けられる依頼が変わる。

・どのランクにも共通で1ヵ月依頼を受けなかったら、冒険者の称号は剥奪される。


ということを教えてもらった。パーティを組んで行動すると、パーティランクなども追加され、パーティで依頼を受ける時に利益を得ることができるらしい。組んで損はないし組んでみようかな。


依頼をクリアした後は、お金と報酬がもらえるみたいだ。お金には、銭貨、銅貨、銀貨、金貨、白金貨があって、銭貨が100円相当、それから上に上がっていく事に桁が1個ずつ増えていくシステムらしい。とりあえず感覚を掴みたいから、依頼を1個受けてみようかな。


「じゃあ早速、1個依頼受けますね。」


「おう、今受けられる依頼はこの辺だな、ここに書いてあるのから選んでくれ」


ギルド員から受け取った30cm四方くらいの紙を見ると、Fランクの依頼がズラっと書いてある。

やっぱり討伐系の依頼がいいかな。ゴブリン10体討伐、にしようかな。


「じゃあこのゴブリン10体討伐、を受けさせてください。」


依頼を受けたあと、俺は街の外に出て依頼を実行することにした。


城の外に出ると意外と魔物はいるもので、すぐに進みそうだ。


【ファイア】


【ブリザード】


【ウィンド】


【フラッシュ】


魔法を唱えてゴブリンを狩る内に慣れてきたようで、無詠唱で魔法が打てるようになってくる。

強化スキルがついている属性の魔法の最下級魔法は全て無詠唱で打てるようになった。


「1体1体倒すのめんどくせえな」


魔法の方もイメージでなんとか広範囲になったりせんのかな、ファイアが広がる感じか...?炎の壁をイメージかな、いけっ!


...やっぱり無理か...


やっぱり短距離の武器も作るべきかな、

扱いやすそうな槍、にするか。


非力な俺でも扱えるように軽くイメージして...

ほいっ、できた。まずは鑑定だな。


ランス...物理攻撃力が20UPする。魔法系職業についている者でも扱いやすいように軽量化がなされている。


軽量化成功かな。早速実戦で使ってみようか。

力いっぱいゴブリンを突いてみる。全く効かない。突くのはダメなのか?払ってみよう。効かない。試行錯誤してみる、も、全く効かねえ...

力弱い上に扱いが下手すぎるのか...


《魔力を込めてみたら?》


おっとアルンちゃん、いい考えかも知れないな、


「おぉ、そうだな。やってみるか。」


まずは火属性魔法。槍が紅く煌めく。

この槍は魔力に強いのかな?最下級くらいの魔力なら全然耐えられそうだ。


槍を振るってみる。ゴブリンの体が真っ二つに焼け落ちる。


「おおっ、大成功。」


《流石俺の考えかなー、ふふん》


アルンちゃんドヤ顔いただきましたー、

お、ウィンドウが出た。


新スキル 近接武器属性付与Lv.1 を習得しました。


近接武器属性付与...近接武器に属性と魔力を付与することができるスキル。物理攻撃力に魔法攻撃力を上乗せして攻撃することができる。


スキルって追加されるんだな、習得条件を満たすと習得できるんだろうな。習得条件って見れるのかな?


近接武器属性付与、習得条件

近接武器に魔力を込めた状態で魔物を1体倒す。


見れるみたいだ。 よし、これで随分効率が良くなったかな、いちいち魔法打つ必要も無くなったし、魔力の消費も抑えられる。あとは機動力がアルンちゃんしかないんだよな、俊敏性を上げるスキルが欲しいです。


槍に魔力を込め、ゴブリン狩りをこなしていく。

素材はアイテムボックスに入れておいたら全く問題ないしね。


「もうすぐ終わるな、やっぱり効率いいな」


《そうだねー、おかげで出番ないよー》


「ははっ、ごめんな。」


そして10分後にはゴブリン狩りは終わっていた。

ゴブリン狩りでレベルも上がっただろうしちょっとステータスを見てみるか。


名前 ハヤト 性別 男 Lv.11 E.ランス

種族 人間 職業 魔法製造師 Lv.1 exp.890/1000

ギルドランク...Fランク


体力 320/410

魔力 705/705

物理攻撃力 80

魔法攻撃力 290

精神力 240

俊敏性 230


スキル

new.近接武器属性付与Lv.1


レベル11、結構上がるな。ステータスも物理攻撃力以外は順調だ。よーし、依頼も終了したし、城下町に戻るか。


「ゴブリン討伐終了しました。確認お願いします」


「お、終わったか。...よしっ、素材はOKだな。報酬はこいつだ。」


銀貨が5枚入った袋を手渡される。

異世界転生後初の収入だ、なにか心に来るものがあるな。


「後1回Fランクの依頼を受けるとギルドランクがEランクに上がるぞ。」


Fランクは意外とすぐに上がれるんだな。

じゃあ明日ぱぱっとやっちゃおう。


《ハヤトー、夜ご飯っ!お腹減ったよー、》


冒険者ギルドをでた瞬間アルンちゃんが叫ぶ。

といっても念波なので俺以外には聞こえないのだが。


「今日は何にするか...昨日はステーキだったから、今日はしょうが焼きにするか。」


ものを作るのもどんどん慣れてきた。

手早くイメージして、しょうが焼きを作る。


《おっ、昨日のやつとは違うね。今日のやつもすごくおいしそうだよー、》


食べようとすると、ウィンドウが表示される。


職業レベルが2に上がりました。

新たな職業効果が追加されます。


魔法製造師Lv.2...物を作る時に必要な魔力が90%になる。


それに伴い、新スキルが追加されました。


魔力貨幣化...魔力を消費して貨幣に変更することができる。


これは...魔力が増えたらお金に困ることは無くなる...ってことか...良いスキルだな...


《早く食べようよー、冷めちゃうよー》


「そうだな、食べるか。」


うん、しょうが焼きもうめぇ。


《今日のもすごいおいしいねー!こんなに美味しいもの2日連続で食べられるなんて、ハヤトに従属してよかったよー!》


ここら辺食に対して疎そうだもんな。

そういえば冒険者ギルドでも硬そうな黒パン食べてたっけな...


《お腹いっぱいだよー、眠いねー》


「そうだな...あ、」


お風呂つくらなきゃな。魔力も今日はあまり使ってないし、作れそうだな。

よっ、できた。レベル2に上がったのもあってか、作るのがスムーズになってきたな。


《んん、これ何?》


「お風呂だよ。お湯に浸かって体の汚れを落とすんだ。」


《げっ、俺水嫌いだよー...》


「ずっと汚いままってわけにもいかないだろ。

さぁ、入るぞ。」


氷魔法と火魔法でお湯を沸かす。


《毛が濡れてすごい気持ち悪い...》


「体洗ったらもう出ていいよ」


アルンちゃんを洗った後に俺も全身綺麗にして、体を拭く。


「アルンちゃん、体乾かすよ、こっt...」


言い終わる前にアルンちゃんが体をブルブルさせる。おかげで俺折角体拭いたのにびちゃびちゃだ...


「それやると俺が濡れるから次からはこのタオルで拭くからな」


《ん、はーい、でもお風呂ってさっぱりするなー、お風呂は嫌いだけど、お風呂の、後は好きだよー》


「お風呂っていいだろー」


歯を磨いて寝ることにした。

綺麗なアルンちゃんの上で寝るのは格別でした。




読んでいただき、ありがとうございます。

この先もお願いします。



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