プロローグ〜ある噂話〜
いらっしゃいませ。
今日は不思議な世界にどうぞご案内します!
いってらっしゃいませ。
コレはある公立高校、羽咲高校という学校には他と違うところがある話。
何が違うのかって?見た目は確かに普通の高校とあまり変わるところが無いでは無いか!
違うのはそういうところじゃない。
違うところは、ある不思議な噂話。
「放課後には図書館には立ち寄ってはいけない。」
そんな噂だ。普通に聴けば、なんだそんな事かよ。と、がっかりしたことだろう。
しかし、この学校ではかなりの恐怖に包まれた噂話なのである。
たくさんの中の少々の噂をここで提示しよう。
・たくさんの青い文字のバリアをみた。
・空を飛ぶ、ウサギの紙。
・放課後には必ず、単語本の大きさの紙に文字を張り合わせたような「立ち入り禁止」の文字。
・たまに臭う、何かが燃えた臭い。
などとおかしな噂話である。嘘なのか本当なのかわからない証言だが謎に包まれすぎて、誰もが怯えてしまっているのだ。
また、そこの中心にいる人物こそも静かに何もしないがそのような噂のせいであまり近づきにくいようになってしまっているが、本を読んでいる彼らには良い事なのかもしれない。
その人物のクラスと名前をここで提示しよう。
「三年一組 青伊 夜空」
「二年五組 葉谷口 誠」
「一年八組 呂久露 覇夜美」
「一年三組 旭原 数騎」
そして、彼らの共通点は、「本」なのだ。
また、彼らはそんな噂話に興味を示さず、何くわぬ顔で今日の放課後、図書館で。