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筑波早苗


 それは……アタシからしてみると恐怖の乗り物だった。


 前に並んでた奴らがそれに乗って叫んでる。絶叫したり、楽し嬉しそうに両手を上げたり。


 ゆるやかに昇っていったと思ったら、突然急降下する事もある。その乗り物は、時には100キロを超えたりも。



 ……イヤだな、なんか。なんでこんな所に並んでんだよアタシ。帰りてーよ、マジ。幽霊や物の怪なんかよりも、よっぽどコエー……。



 よし……うん、帰ろう。一緒に並んでもらってるヤスには申し訳ないけど、アタシの絶叫なんか聞いてもらいたくない。



「次の方~、どうぞ」



 係員に呼ばれ、ビクッとアタシの肩が震えた。



 ……………………



 ヤスをチラ見すると、『早く行こうぜ』と目が訴えてくる。


 や、やっぱ乗らなきゃダメか……?



「くっ……!!」



 アタシは意を決し、目を閉じてそれに乗った。


 だんだん昇っていく感じがして、てっぺんまで来た。


 絶対目ェ開けねーぞ!!……だけど、怖いもの見たさっつーの?


 つい目を開けてしまう。



「うぎゃあああぁぁぁぁぁぁ!!」



 案の定、アタシは腹から声出し、絶叫した。



「はーい、筑波さん、48.7キロですね~」



 …………3キロ増えちまった。。。




 ――――――――


 福岡の糸島高校に通う18歳。


 式神を操る日霊保福岡支部の隊員。



 お姉さん的キャラで、学校ではとにかく女子からモテる。



 最初は康史の事をチンパンチンパンとバカにしてたが、徐々に康史の事を気にかけるようになっていく。



 頭はいいが、日霊保の筆記試験には不合格しまくりで実力はあるのに四級霊師でストップしている。




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