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異世界でもペンは剣より強し  作者: ラドクリフ
第1章~召喚と出会い~
1/5

プロローグ

何かございましたら作者の方までお願いしたします。

 四方を真っ白な壁に囲まれた部屋がある。いや、それは部屋と呼ぶには大きすぎであり会堂と呼ぶのにふさわしい大きさであった。それぞれの壁には独特の模様が刻まれ、部屋の中央には一段高く四方を緑の炎に囲まれた祭壇のような場所があった。もちろん、ようなとは言っても周りには豪華な器に盛りつけられた食材や注がれた液体などが数多く置かれ、まさに祭壇としか言えなかったが…。そして、その場所の中央には円形の魔法陣が描かれており、その場の雰囲気と相まって気味の悪さを大きくしていた。それだけでなく、白色と金糸の服装で統一された集団が一心にその祭壇に祈りを捧げるようにブツブツと何かを言っているのもそれを増長していた。


 だが、それだけではなく、祭壇からほど近いところに集団から一人離れて祈りらしきものを捧げる人物も又、普通なら注目を集めるはずであった。その人物も周りにいる者たちと同じ白色と金糸からなる服を着ていたが、光り輝くマントを身につけ、宝石が散りばめられた豪華な帽子を身につけており周りのものよりは地位が高いことを窺わせる。しかし、それ以上に目を引くのは、その人物が女性、いや、少女でありとてつもない美少女であるということだ。その姿はまるで天使のような優美な姿であった。だが、周りはそんことには目もくれないと言わんばかりに必死に祈りを捧げ、彼女自身もとにかく祈りを捧げていた。


 もう祈りを捧げ続け半日以上経っており、祈る者達にも疲労の色が見え始めた頃だった。祭壇の中央の魔法陣が急に光り始めたのだ。おぉ!という歓声なのか驚きなのかは分からないが、声があがった。光はさらに強くなり、直視することもままならない程に強くなっていき、もうこれ以上光らないというところまで来たとき一瞬爆発が起こったかのように閃光が魔法陣より発せられ、周りで祈りを捧げていたものは少女を含め皆目を閉じてしまったのだ。恐る恐る目を開けると、そこには右手に短い筒を持った黒い格好の男がいたのだ。


 この男が何者なのかはわからなかったが、彼らの試みは成功したのだ。その場には、その男を除いて安堵と喜びの空気が急速に広がっていった。それだけ、彼らがこの試みにかけていた想いは強かったということであり、これで救われたという思いが強かったのだろう。とはいってもその現れた男は何が何だかわからず呆然としたままであった。もちろん、すぐに事情を説明しようとさきほどの少女がその男のもとに向かっていった。


 

 この男の出現がこの世界に大きな影響を及ぼうとは誰も現状では想像していなかった。もちろん祈りを捧げていたものはある程度影響を及ぼすとは想像していが……。

 




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