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The lie which an eye reveals

ふむ 今日も天気が良好であります

雨の日はいろいろと大変で嫌であります

私 瑙楼のうろう 眼華紗めかさはそう思ったであります

趣味は人間観察であります

高校2年生 一人暮らしで風紀委員に所属しているであります

と私はどこかの誰かに自己紹介をして 教室に入るであります

「めっかさちゃーん!」

と後ろから誰か抱きついたであります

「嗄恋・・・毎度毎度 後ろから抱きつくなであります」

「ごめーんね!」

秤瞳しょうどう 嗄恋されんは離れたであります

嗄恋は入学してからいつも私に抱きつくであります

なんで私のことを抱きつく人が多いのでありますかね?

「しかし・・今日は早いでありますね」

「いろいろ あってねー」

ふむ・・・いろいろ・・・でありますか・・・

「なるほど・・・お母さんと昨日の夜喧嘩して 朝ご飯に行くも会いづらく早めに登校したでありますか」

「うー 眼華紗ちゃん 言わないでよー!」

とぽかぽかと私を叩く嗄恋 そのときチャイムがなったであります

「席つけー 出席取るぞー」

と先生がきたであります

そのときに

「せんせー きたぜー」

「筝稀かー 早く席つけー」

先生はのんびりな人であります まず叱るだろうであります

あの 筝稀ことけ 龍闍たつとは私が点検するときだけ遅刻しないのであります

と先生は構わず出席をとるであります

「秤瞳ー」

「はーいッ!」

嗄恋が元気よく返事したであります

昨日親子喧嘩した人には見えないであります

「瑙楼ー」

「はい」

私は普通に返事したであります

「よーし 全員いるなー よかったー欠席いると面倒なんだよなー」

なんという先生でありますか 普通に「今日も全員元気だなー」ぐらいでいいと思うであります

「あー 今日の連絡は・・・特にないなー それじゃ 今日も一日がんばれー」

本当に変な先生であります

チャイムがなったあと 休み時間・・そして普通の授業であります

~放課後~

「眼華紗ちゃーん 今日も風紀ー?」

「そうであります 一緒に帰りたかったら 玄関で待ってるであります」

「らじゃー!」

と嗄恋が元気よく飛び出してったであります

元気いいでありますねー・・・

~風紀室~

「あぁ~ 眼華紗ちゃん 今日も来てくれて嬉しいわぁ~」

この人は風紀委員長 奈古風なごかぜ先輩であります

「今日もよろしくねー 眼華紗ちゃん」

「相変わらず人使いが荒いであります」

と私はため息を付く

「仕方ないじゃない 眼華紗ちゃんみたいな目を誰しも持っているわけではないのよー」

「それはそうでありますが・・・」

「うふふー 期待してるからねぇ~」

と奈古風先輩は居なくなったであります

酷いであります

さて・・・・仕方ないからやるでありますか・・・

~今回の違反者~

「・・・・」

無言でありますか・・・ まぁ・・・

森長もりなが みなみ 二年B組 35番・・・今回はネックレスを付けていったら没収されたと・・・」

「・・・・」

まだ無言をはりつづけるでありますか・・・しかし・・

「ネックレスは前の彼氏から貰ったもので 隣町のアクセサリーショップで買ってもらったもの・・・」

「!!!なんで・・・」

やっと喋ったであります

「そして今回は新しい人を見つけるために付けてきたと・・」

「・・・」

また無言であります やりずらいであります

「はぁ・・・ そんな高価なもの付けていったって お金の持ってるいる奴にしか見られないでありますよ」

「・・・・・・そうなの?」

と続きそうな会話が出てきたであります

「恋愛については 私に相談なんて無理でありますが 今まで付き合ってきた男はそんな感じだったはずであります まぁそのネックレスを買ってくれた人はいい人そうでありますが・・・」

「・・・・・」

あらら・・・だから無言キャラは嫌なのであります

「あとは恋愛事情に詳しい人を紹介するであります」

と私はネックレスを手渡したであります

「分かったら次からは付けてこないことであります もう終わった恋とはいえ 彼氏から貰った大切なプレゼントであります」

「・・・・ありがとう・・・」

とお礼を言われたであります

照れるであります・・・

さーて・・・まだまだいるのでありますか・・・・

~数時間後~

「眼華紗ちゃーん!!」

と嗄恋が後ろから抱きついたであります

「かーえーろーっ!」

「わかったから 離れろであります」

「はーい!」

本当 元気な奴であります

~帰り道~

「んー? なんか騒がしいねぇ・・」

「そうでありますね」

と周りが騒がしいであります

「あー! あそこ 人集まってるよ!」

「行ってみるであります!」

と人ごみに行ってみると・・・そこには警察と野次馬がいたであります

「どうしたでありますか?」

「殺人だよ 殺人」

「さ・・・殺人?」

「そう 40代前後の男が胸にナイフ刺されて死んでたんだよ!」

と野次馬は言うであります

詳しく聞くと・・・

時間はだいたい4:30 40代前後の男性が胸にナイフを刺されて死亡

第一発見者は散歩中の女性だそうであります

「その女性って?」

「2丁目の有理さんさー」

と野次馬はいったであります

「2丁目の有理さん・・・ 嗄恋行くでありますよ」

「えぇ!?もしかして 有理さんのとこー!?」

「当たり前であります」

有理さん 近所の人で時々会っていたであります

~有理家~

「眼華紗ちゃん あの家?」

「そうであります なんで分かったでありますか?」

「だって パトカー止まってるよー?」

あぁ・・・そういえばそうでありますね

有理さんの家の前にはパトカーが止まっていたであります

ただ幸いにも家の玄関に刑事さんはいないであります

いるとちょっと面倒なのであります

私は インターフォンを鳴らす

「・・・・・あら 眼華紗ちゃん」

有理さんが出てきたであります

「っち ガキか」

「こら 操作の邪魔になるから帰った帰った」

と言われたであります

「なら 少しだけ話させるであります 有理さん今回はご愁傷さまであります」

「さすが 眼華紗ちゃんね・・・・」

「奥さんどういうことでしょうか」

と刑事さんが言う

「ええ・・・さっき言おうとしたところだったんですけど・・・」

「殺された人は有理さんの元夫であります」

「なっ・・・」

そう だから私はここに来たのであります

一回ぐらいしか会ったことはないけれど 私は一目で分かったであります

「あと有理さん ここに刑事さんもいることだし 自首したほうがいいであります」

私は続ける

「有理さんが散歩を日課にしているのは知っていたでありますが いつものルートにあの公園は入ってないであります」

そう 有理さんは知っていた

「あなたの元夫がそこに現れるのを知った有理さんはわざわざあの公園まで寄ったであります」

そして現れて 相手が動揺したところを有利さんは・・・・

「気分転換にルートを変えたと言っても有理さんの性格ではありえないことであります」

有理さんは自分の性格を逆らってまで 殺す理由があった

「まぁ・・・ ここまでは私が勝手に言ってるようなものであります 理由もわからないであります」

「・・・・」

有理さんは黙る

「私はただ観て言ってるだけでありますから 強制じゃないであります それではお邪魔したであります」

「はぁ・・・さすが・・ねぇ・・」

「なんなんだ お前は」

「ただの女子高生であります 趣味は人間観察であります」

と私はその場を去った

~帰り道~

「眼華紗ちゃんすごいねー」

「ただ言っただけであります そのあとは有理さん次第であります」

「でもやっぱりすごいよー! 眼華紗ちゃんの目はすごいねー!」

目・・・でありますか・・・・

私の姓 瑙楼は母親の姓であります 離婚ではなく 父親が婿入りしただけなのであります

瑙楼家は代々呪われており 体の一部が使えなくなるのであります

私は生まれてから 目が見えない

否 普通には見えないのであります

他人のことが全部分かってしまう

それは人だけではない 動物他 植物無機物にまでその情報がでる

だからこそ 嗄恋が早く学校に来た理由 森長さんのネックレス

そして 有理さんの殺人が分かってしまった

普通の人は『人のことがよくわかればいいのに』とか思うであります

私は小さい頃から 出来てたであります

でもこんなの ただ悲しくなるだけであります

私は・・・・ここではわかるはずもなかったであります

数々の事件に巻き込まれ

いろんな人にあって

そして・・・・

自分自身のこの眼が・・・

解ってしまうことを

ーENDー

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