【下巻】人間たちのドロドロ愛憎劇
# 古事記 ―― 俺たちの国産みがこんなにグダグダなわけがない
## 【下巻】人間たちのドロドロ愛憎劇
---
### プロローグ ~ 神話は終わり、昼ドラが始まる ~
上巻は神々のドタバタコメディだった。
中巻は英雄たちの冒険譚だった。
下巻は――**昼ドラ**である。
神の血が薄まるにつれ、天皇たちの物語は「超常的な冒険」から「めちゃくちゃ生々しい人間関係のもつれ」にシフトしていく。
嫉妬、不倫、兄弟殺し、禁断の恋、そしてたまに挟まる聖人エピソード。
古事記の編纂者・太安万侶も、たぶん途中から「これ、書いていいのか……?」と思っていたに違いない。
さあ、最後の巻を開こう。
---
### 第一章 ~ 仁徳天皇即位前夜 ~ 兄弟で皇位を譲り合って片方が死ぬ ~
応神天皇の後継者は、末っ子の**宇遅能和紀郎子**に決まっていた。
だが応神天皇が崩御すると、長男の**大山守命**が反乱を起こした。
「末っ子が天皇? ふざけるな!」
兄としての気持ちはわからなくもないが、反乱は失敗。船で攻めてきたところを川に落とされて溺死した。
**この一族、水攻めが好きすぎる。**
反乱は鎮圧されたが、ここからが謎の展開になる。
ウヂノワキイラツコは兄の**大雀命(オオサザキ、後の仁徳天皇)**に言った。
「兄上が天皇になってください」
「いやいや、父上はお前を指名したんだから、お前がなれ」
「いえいえ兄上こそ」
「いやいやいやいや」
**日本人の「どうぞどうぞ」精神の原点。**
この譲り合いが**三年間**続いた。
三年である。国にトップが三年間いない。行政は止まり、民は困惑した。
ついにウヂノワキイラツコが決断した。
「兄上に譲るために、私は身を引きます」
自害した。
**譲り合いの末に死亡。**
こうして大雀命が即位。**第十六代・仁徳天皇**の誕生である。
――その代償は、あまりにも重かった。
---
### 第二章 ~ 民のかまど ~ 聖帝伝説、ここに始まる ~
仁徳天皇は、ある日高台から国を見渡した。
民家の竈から煙が上がっていない。
「飯を炊く煙がないということは……民が貧しいということだ」
仁徳天皇は宣言した。
「三年間、すべての税と労役を免除する」
当時としては前代未聞の決断である。
結果、宮殿はボロボロになった。屋根は雨漏りし、壁は崩れた。
それでも天皇は修繕を命じなかった。
三年後。再び高台に登ると、あちこちの竈から煙が立ち上っていた。
「民の竈が賑わっている。朕は富んだ」
**自分の宮殿はボロボロなのに「富んだ」と言い切る。**
これが「聖帝」仁徳天皇の伝説である。
後の世で何度も語り継がれ、「理想の君主像」として讃えられることになる。
……が、古事記はここで終わらない。
この聖帝には、もう一つの顔があった。
---
### 第三章 ~ 磐之媛 ~ 古事記最強の嫉妬の皇后 ~
仁徳天皇の皇后は**磐之媛命**。
先に言っておく。
**この人は古事記で最も「嫉妬」という感情を体現したキャラクターである。**
最推し皇后か最恐皇后かは、読む人の立場による。
問題は、仁徳天皇がとんでもない浮気性だったことだ。
まず**八田若郎女**に言い寄った。
磐之媛が留守にしている隙を狙ってである。
紀伊の国に公務で出かけていた磐之媛は、船で帰る途中にこの噂を聞いた。
ブチギレた。
船に積んでいた献上品の柏の葉を全部海に投げ捨てた。
「あんな男に持って帰るものなどない!!」
**海にゴミを捨てるな、とかいうツッコミは受け付けない勢い。**
そして宮殿に帰らず、大和の山の麓に別居した。
仁徳天皇は慌てて歌を詠んで使者を送った。
「帰ってきてくれ」
磐之媛の返事は明確だった。
「嫌」
**拒否。**
天皇はなおも歌を贈り続けたが、磐之媛はガン無視。ついに別居先で崩御した。一度も宮殿に戻らなかった。
**怒りの貫徹力がすごい。**
民に対しては聖帝。妻に対しては最低夫。この二面性こそが仁徳天皇の人間くささであり、古事記が単なる「偉人伝」ではない証拠でもある。
---
### 第四章 ~ 仁徳天皇の恋愛遍歴 ~ 懲りないにも程がある ~
磐之媛の死後、仁徳天皇はどうしたか。
反省した?
**しなかった。**
待ってましたとばかりに八田若郎女を皇后にした。
さらに**女鳥王**にも求婚した。
しかし女鳥王は天皇の息子・**速総別王**と恋仲だった。
女鳥王はハヤブサワケに言った。
「あの天皇ジジイ、うちら二人で倒そう」
**クーデターの誘い。**
ハヤブサワケは乗った。だが計画はバレて、二人とも討たれた。
逃げる途中、女鳥王が着けていた腕輪を追手が奪ったとき、肌に触れた。ハヤブサワケは死ぬ間際にこう嘆いた。
「あの腕輪は妻のものだ。他の男が妻の肌に触れるとは……」
死ぬ瞬間まで嫉妬。夫婦揃ってすさまじい情念である。
仁徳天皇。民には聖帝、恋愛方面では災害。
これが古事記の描く「人間・天皇」のリアリズムだった。
---
### 第五章 ~ 履中・反正・允恭 ~ 兄弟トラブルは続くよどこまでも ~
仁徳天皇の崩御後、息子たちの時代が来る。
**第十七代・履中天皇**の即位前、弟の**墨江中王**が兄を殺そうとした。
宴会中に暗殺を試みたが、失敗して逃げる履中天皇。馬に乗って逃走中、泥酔していたのでフラフラである。
「お前、大丈夫か。酔っ払ってるだろ」と馬に言われた――かどうかは知らないが、なんとか逃げおおせた。
別の弟が墨江中王を殺し、履中天皇は無事即位。
**第十八代・反正天皇**は、「生まれたとき歯が一枚の骨のようだった」という、歯科学的に気になるエピソードだけ残して去った。
記述の薄さは欠史八代を彷彿とさせる。
---
### 第六章 ~ 允恭天皇 ~ 禁断の恋、古事記ドロドロ編クライマックス ~
**第十九代・允恭天皇**の時代。ここが下巻のドラマのピークである。
允恭天皇には**衣通郎女**という妃がいた。
その名の通り「美しさが衣を通して輝く」と言われた絶世の美女である。
だが問題があった。
衣通郎女は、皇后・**忍坂大中津比売**の**妹**だった。
つまり天皇は**姉妹丼**をキメていたわけだ。
皇后はどう思っていたか。
答え:**めちゃくちゃ嫌がっていた。**
允恭天皇は皇后の手前、衣通郎女を宮殿から遠くに住まわせた。
しかし会いに行く頻度が尋常ではなかった。夜中に馬を飛ばして通い詰め、朝帰り。
近隣の民が「またか」と思うレベルの通い妻っぷりだった。
衣通郎女は切ない歌を詠んだ。
愛する人が来る夜は、道端の草まで嬉しそうに揺れて見える――そんな内容の歌。
允恭天皇も返歌を詠んだ。
古事記の中でも屈指の美しい恋歌のやりとりである。
……**やってることは不倫の逢瀬なんだけど。**
---
### 第七章 ~ 木梨之軽太子 ~ 古事記最大のタブー ~
允恭天皇の崩御後、皇太子の**木梨之軽太子**に最悪のスキャンダルが発覚した。
同母妹の**軽大郎女**と恋愛関係にあった。
**実の姉弟(もしくは兄妹)で恋仲。**
古事記はこれを明確に「禁忌」として描いている。古代日本は異母兄弟姉妹の結婚はOKだったが、同母は完全にアウトだった。
群臣たちは軽太子を見限り、弟の**穴穂命(アナホ、後の安康天皇)**を支持した。
軽太子は捕らえられ、伊予(愛媛)に流された。
軽大郎女は兄を追って伊予に渡った。
二人は再会し、互いに歌を詠み交わし――
共に死んだ。
心中である。
古事記はこの二人の歌を丁寧に記録している。禁忌を犯した二人を断罪しつつも、その情念と悲しみを歌の形で永遠に残した。
**古事記、容赦なく人間を描く。**
---
### 第八章 ~ 安康天皇 ~ 歴代最速で殺される天皇 ~
**第二十代・安康天皇**。
この天皇のエピソードは短い。だが濃い。
安康天皇は弟の**大長谷王子(オオハツセ、後の雄略天皇)**のために、嫁探しをしていた。いい兄貴である。
ところが仲介の過程で、ある豪族を殺してしまった。政治的トラブルである。
その後、安康天皇は皇后の連れ子である**目弱王**を膝の上に乗せて可愛がっていた。
そのとき、うっかりこう言った。
「そういえば、お前の本当の父親は俺が殺したんだよな」
**膝に乗せてる子供に向かって言うセリフではない。**
七歳の目弱王は、天皇が寝ている隙に首を斬った。
**七歳児に暗殺される天皇。**
古事記に記される安康天皇のエピソードは、ほぼこれだけである。即位して、失言して、殺された。
教訓:**口は災いの元。**
---
### 第九章 ~ 雄略天皇(前編) ~ 暴君の幕開け ~
安康天皇を殺した目弱王を討つため、弟の**大長谷王子**が立ち上がった。
まず、兄たちに協力を求めた。
**黒日子王**と**白日子王**の兄弟に「一緒に仇を討とう」と声をかけたが、二人はビビって動かなかった。
大長谷王子はこう言った。
「使えないな」
二人を殺した。
**味方を殺すな。**
次に、目弱王を匿った豪族・**都夫良意美**の屋敷に攻め込み、火を放った。目弱王と都夫良意美は死亡。
こうして仇討ちは完了したが、大長谷王子には即位前にまだ障害があった。
従兄弟の**市辺之忍歯王**の存在である。
大長谷王子は「一緒に狩りに行こう」と誘い出し、鹿を射るふりをしてオシハを射殺した。
**狩りで人を狩る。**
残虐ここに極まれり。だが大長谷王子は即位した。
**第二十一代・雄略天皇**。
古事記における彼の評価は複雑だ。暴虐の限りを尽くしたが、同時に古事記で最も「人間的」に描かれた天皇でもある。
---
### 第十章 ~ 雄略天皇(後編) ~ 暴君なのに、なぜか憎めない ~
雄略天皇のエピソードは豊富で、しかもキャラが立っている。
**エピソード1:求婚の際に人を殺す**
美しい**若日下部王**に求婚しに行く道中、部下が失言した。
「あの方のお屋敷は天皇の宮殿と同じくらい立派ですな」
天皇に比肩するという発言に雄略天皇はブチギレ、部下を斬った。
**プロポーズに行く途中で人を斬る男。**
しかも若日下部王は普通に承諾して結婚している。ワイルドが好みだったのだろうか。
**エピソード2:一言主神との遭遇**
葛城山で狩りをしていたとき、向こうの山に自分と全く同じ格好の行列が見えた。
「おい、この大和に俺以外の王はいないはずだ! 名を名乗れ!」
相手が答えた。
「**一言主神**。善も悪も一言で決する神である」
雄略天皇は驚き――**素直に平伏した。**
「これは失礼しました、神様でしたか」
弓や刀、家臣の衣服まで献上して、恭しく見送った。
**人間には暴虐。神には従順。** 妙にリアルな権力者像である。
**エピソード3:赤猪子の悲劇**
若き日の雄略天皇が、美しい乙女・**赤猪子**に声をかけた。
「後で迎えをやるから待っていろ」
赤猪子は待った。
待って、待って、待ち続けた。
**八十年。**
八十年後、白髪のおばあさんになった赤猪子が宮殿にやってきた。
「あの……お迎え、まだでしょうか」
雄略天皇は驚愕した。
「えっ……あ、あーーー! ごめん、忘れてた!!」
**八十年忘れてた。**
さすがに申し訳なく思った天皇は歌を詠み、多くの贈り物をして赤猪子を帰した。
赤猪子は泣きながら帰ったという。嬉し泣きか悲し泣きかは、古事記は書いていない。
たぶん両方だろう。
この話は古事記の中でも特に切ない。暴君が垣間見せる人間味と、それによってかえって浮き彫りになる残酷さ。
古事記は一行も「雄略天皇はひどい」とは書かない。ただ事実を並べて、読者に考えさせる。
千三百年前の文学、恐るべし。
---
### 第十一章 ~ 清寧・顕宗・仁賢 ~ 失われた皇子たちの帰還 ~
雄略天皇の崩御後、**第二十二代・清寧天皇**が即位した。
この天皇は生まれつき白髪だった。それ以外に特筆すべきエピソードは少ない。
だが清寧天皇の時代に、重大な発見があった。
かつて雄略天皇(当時まだ王子)が殺した市辺之忍歯王の息子二人、**億計王**と**弘計王**が生きていた。
二人は身分を隠し、播磨の国で牛飼いとして暮らしていた。
ある日、地元の宴会で弟のヲケが酔った勢いで身分を明かした。
「実は俺たち、天皇の血筋なんだよね」
**酔って最大の秘密をバラす。**
清寧天皇は跡継ぎがいなかったため、二人は都に迎えられた。
そして兄弟で皇位を譲り合った。
「兄上が先にどうぞ」
「いや弟が先に」
**また譲り合い。この一族の持病。**
今回は弟のヲケが先に即位した。**第二十三代・顕宗天皇**である。
顕宗天皇の在位中、弟は父の仇を討とうとした。雄略天皇の墓を暴こうとしたのだ。
だが兄のオケが止めた。
「墓を壊せば、我々も同じ野蛮人になる。隅を少し削るだけにしよう」
**大人の対応。**
顕宗天皇は短命で崩御し、兄が即位。**第二十四代・仁賢天皇**。
牛飼いから天皇へ。古事記屈指のシンデレラストーリーだが、この兄弟が一番まともな人格者だったのが皮肉である。
---
### 第十二章 ~ 武烈天皇 ~ 古事記が記録を拒否した暴君 ~
仁賢天皇の息子、**第二十五代・武烈天皇**。
日本書紀では「妊婦の腹を裂いた」「人の爪を剥いで芋を掘らせた」「人を木に登らせて射殺した」などの暴虐が記録されている。
だが古事記は?
**ほぼ何も書いていない。**
系譜だけ。事績なし。
古事記の編纂者・太安万侶の「……書きたくない」という無言の抵抗が感じられる。
あるいは「書いたら色々まずい」という政治的判断か。
いずれにせよ、武烈天皇には跡継ぎがなかった。
ここで天皇の直系が途絶えかける。
---
### 第十三章 ~ 継体天皇 ~ 血統ギリギリの大逆転即位 ~
跡継ぎがいない。
群臣たちは大慌てで皇族の血を引く人物を探した。
見つかったのが**男大迹王**。越前(福井)にいた。
応神天皇の五世の孫。つまり本家から五代も離れた傍流である。
**血縁としてはかなり遠い。** 現代で言えば「はとこの息子の息子」みたいなものだ。
だが他にいない。
男大迹王は即位した。**第二十六代・継体天皇**。
歴史学者の間では「本当に皇統は繋がっているのか? 実は王朝交代だったのでは?」と今でも議論されている。
古事記はそのへんの事情を淡々と系譜で処理した。
**「細かいことは気にするな」** という古事記のスタンスが光る。
---
### 第十四章 ~ 安閑・宣化・欽明 ~ 加速するダイジェスト ~
ここから古事記の記述はどんどん薄くなる。
**第二十七代・安閑天皇**:即位した。以上。
**第二十八代・宣化天皇**:即位した。以上。
**「欠史八代」の再来か?**
だが実はこのあたり、実際の歴史では大事件が連発していた。仏教の公伝、蘇我氏と物部氏の対立、百済との外交……。
ただ古事記は神話と天皇の系譜を語る書であり、政治史は日本書紀に任せるスタンスだった。
**第二十九代・欽明天皇**。この天皇の時代に仏教が正式に伝来したとされるが、古事記はその話をほぼスルーしている。
「仏教? まあうちは神様の話だし」
という態度が清々しい。
---
### 第十五章 ~ 推古天皇 ~ 古事記、静かに幕を閉じる ~
古事記の記述は**第三十三代・推古天皇**で終わる。
日本初の女性天皇。摂政は**聖徳太子(厩戸皇子)**。
……なのだが、古事記はここでもあっさりしている。
聖徳太子の十七条憲法も、遣隋使も、冠位十二階も、**一切書いていない。**
「推古天皇が天下を治めた」
以上。
えっ。
**それだけ?**
古事記はあくまで「神々の時代から天皇の系譜を繋ぐ物語」であり、個々の天皇の政策や功績を記録する歴史書ではなかった。
それは日本書紀の仕事。
古事記は、神話を語り、歌を詠み、人間の愛と憎しみと滑稽さを記録する――そういう書物だった。
だから最後は、静かに終わる。
ドラマチックな幕切れも、大団円もない。
系譜が推古天皇に至り、筆が止まる。
それだけだ。
---
### エピローグ ~ 古事記とは何だったのか ~
全三巻を振り返ろう。
上巻では、神々がノリと勢いで世界を作り、喧嘩し、引きこもり、ストリップで解決し、大蛇を酔わせて斬り、ウサギを助け、おばあちゃんが孫を地上に送り込んだ。
中巻では、顔で嫁を選んだせいで人類の寿命が縮まり、釣り針一本で兄弟関係が壊れ、「見るな」は相変わらず守れず、初代天皇がカラスに道案内され、最強の英雄は父に愛されず白鳥になり、妊婦が軍を率いて海を渡った。
下巻では、聖帝が恋愛方面で最低だとバレ、禁断の恋と心中があり、七歳児が天皇を殺し、暴君が八十年約束を忘れ、牛飼いが天皇になり、血統ギリギリで王朝が繋がり、最後はあっさり終わった。
**めちゃくちゃである。**
だが、このめちゃくちゃさこそが古事記の魅力だ。
古事記は「正しい歴史」を書こうとした本ではない。
神々と人間の**物語**を書こうとした本だ。
だからこそ、千三百年を経た今でも面白い。
神様がうんこで怒られる話も、英雄が白鳥になる話も、皇后の嫉妬も、暴君のうっかりも、すべてが「人間とはこういうものだ」という観察に満ちている。
最後に、この物語を口伝えした語り部・**稗田阿礼**と、それを文字に起こした**太安万侶**に敬意を表したい。
稗田阿礼は驚異的な記憶力で膨大な神話と系譜を暗記し、太安万侶はそれを漢字で――しかも日本語の音を漢字で表すという離れ業で――書き記した。
二人がいなければ、この物語は永遠に失われていた。
**古事記。**
日本最古の「ラノベ」は、こうして完結する。
---
**――下巻・完――**
**――古事記・完――**
---
*あとがき的な何か*
*ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございます。*
*古事記の原文はもっと淡々としており、ギャグ要素は筆者(AI)が盛大に盛りました。*
*もし「原文も読んでみたい」と思った方は、ぜひ現代語訳の古事記を手に取ってみてください。*
*角川ソフィア文庫の現代語訳や、学研の漫画版などがおすすめです。*
*なお、本作における歴史的事実の正確性については、古事記自体が「神話」と「伝承」の書であるため、*
*学術的な厳密さよりも物語としての面白さを優先しています。ご了承ください。*
*――神々と英雄と、ちょっとダメな天皇たちに、乾杯。*




