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理想の自分になりたい(未公開作品)

作者: 天川裕司
掲載日:2025/12/08

初めまして、天川裕司です。

ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。

また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。

どうぞよろしくお願い致します。

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


【アメーバブログ】

https://blog.ameba.jp/ucs/top.do


【男山教会ホームページ】

https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/


【YouTube】(星のカケラ)

https://www.youtube.com/@%E6%98%9F%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%82%B1%E3%83%A9-v5x/videos


【ノート】

https://note.com/unique_panda3782



【YouTubeドラマにつきまして】

無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、

お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。

基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。

創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪

出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬

でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、

どうぞよろしくお願いします(^^♪




タイトル:(仮)理想の自分になりたい



▼登場人物

本庄絵夢男ほんじょう えむお:男性。40歳。理想的な自分になりたい。

浦賀真理子うらが まりこ:女性。35歳。美人。本性はかなりのサド。

引田静子ひきだ しずこ:女性。30代。絵夢男の理想と本能から生まれた生霊。


▼場所設定

●カクテルバー:都内にあるお洒落な感じのカクテルバーのイメージで。

●街中:こちらは必要ならで一般的なイメージでお願いします。


▼アイテム

●アイディール・セルフ:飲んだ人の表面的な理想を引き出すドリンク。

●インスティンクティブ・セルフ:飲んだ人の本性・本能を引き出すドリンク。


NAは本庄絵夢男でよろしくお願い致します。

(イントロ+メインシナリオ+エピローグ:ト書き・記号含む=4106字)



イントロ〜


皆さんこんにちは。

ところで皆さんには今、恋人はいますか?また伴侶はいますか?

男女の関係は相対的・ゼロサムの関係とも言われており、

一方が強く出れば一方は引き下がる。

つまり力関係はその駆け引きにより成り立つもの。

今回は、どうしても自分の理想的な性格を引き出せない

或る心の優し過ぎる男性にまつわる不思議なお話。



メインシナリオ〜


ト書き〈カクテルバー〉


俺の名前は本庄絵夢男。

今年40歳になる独身サラリーマン。


俺にはどうしても叶えたい夢がある。

それは普通に恋愛し結婚する事。


でも俺はどうしても女に弱く、強く出れない。

相手が女となった途端に引っ込み思案になり、

どうしても正直になれず、思った事も言えない。


挙句の果てにその相手の女の言いなりになり、

結局、奔放な行動さえ許してしまい、浮気されて捨てられる。


まぁこんな頼りない男なら

どんな女でも嫌がるものだろう。


そして今日も俺は、先日漸く付き合えた彼女、

真理子さんが来るのを待っている。


絵夢男「…はぁ。もう1時間半…」


確かに約束したのは夕方の5時。

今はもう6時半。

1時間半もずっと待たされたまま、

俺はそれでも酒をちびちびやりながら

彼女が来るのを待っている。


ト書き〈転機〉


そんな時。

ちょうど隣に座っていた女性が声をかけてきた。

名前は引田静子さんと言った。


静子「どなたかと待ち合わせですか?でもそのお相手、幾ら待っても全然来ないようですね?」


絵夢男「え…?」


そんな会話から始まり、俺達はそこで暫く談笑する事になる。

彼女の本業はカウンセラーらしいが、

サイドビジネスでヒーラーなんかもやってるらしい。

専門は恋愛関係だ。


それから暫く話している内に気づいたが、

彼女にはちょっと不思議なオーラのようなものを感じた。

昔から一緒に居たような気がして、

どこか気安さのようなものがある。


そんな妙なぬくもりを覚える内に、

俺は今の自分の悩みを全部彼女に打ち明けたくなってくるのだ。


そして気付けば、今付き合っている彼女の事、

更には理想的な自分に成れない事について、

「どうしたら良いものか」と彼女に相談していた。


静子「なるほど。あなたはきっとお優し過ぎるんでしょうね。だから彼女の言う事を何でもハイハイと聞いて、怒る事も叱る事もできず、『本来はこう在りたい』と言う自分の性格すら封印している」


絵夢男「はぁ…」


静子「フフ♪大丈夫ですよ。落ち込む事なんかありません。そう言う事で悩まれている男性は本当に多いものなんです。良いでしょう。私が少し、あなたの理想を実現させる為のお手伝いをして差し上げましょうか?」


絵夢男「え?」


彼女はいきなりそんな事を言ってきて、

持っていたバッグから2本のドリンクのような物を取り出し、

それを俺に差し出してきた。


絵夢男「え?な、何ですかこれ…?」


静子「こちらは『アイディール・セルフ』と言うドリンクで、まぁ精力剤のような物と思って貰って結構です。これを飲めばおそらくあなたの理想は一時的に解決されます」


絵夢男「は、はあ?」


静子「ですがこのドリンクの効き目は期間限定でして、その効果は3ヶ月。その間にあなたは自分の土台を自力で固め、今付き合ってらっしゃる彼女とのあり方をもう一度修復し直してみて下さい」


おそらく俺にはそのドリンクだけで充分だろうと彼女は言い、

それを無料で俺にくれると言ってきた。


静子「私のこう言うお仕事は元々ボランティアでして、料金は一切頂きません。あなたが少しでも喜んで下さり、その人生を成功に導ければ、私にとっても何よりの幸せですから」


絵夢男「し、静子さん…」


めちゃくちゃ嬉しい事を言ってくれる。

更に無料と聞いて心も揺れた。

俺はその場でドリンクを飲み干し、彼女を信じてみる事にした。


ト書き〈1ヵ月後〉


それから1ヵ月後の事。

俺はすっかり変わっていた。


絵夢男「俺が飲みに行くって言ってんだからお前も付き合えよ!ったく一々トロイ女だよなぁ」


真理子「あ、ご、ごめんなさい!うん、行くわ♪」


絵夢男「ん、なんだよ?」


真理子「…ふふ、そうやっていつも私を引っ張ってくれる頼もしいあなた、大好き♪」


絵夢男「え?あ、いや…ヘン!つまんねぇこと言ってんじゃねぇよ!これが本当の俺だったんだよ!さあ行くぞ!来い!」


真理子「うん♪」


いつもなら彼女に振り回されていただけの俺だったのに、

今では逆に俺が彼女を引っ張り、

頼もしい自分を見せつける事が出来ている。


何だか知らないけれど、心の中からどんどん自信が湧き溢れ、

俺がやりたい事を全部彼女にぶつけても全然平気。


もちろんそれでも彼女を愛しているので、

街中で変な奴に絡まれたりトラブルに遭ったりした時は、

俺が彼女の前に立ち、しっかり守ってやれていた。


それもこれも、

心の中にあった自分の本当の理想を全部引き出し、

その通りに行動する事が出来る勇気を持てたから。


絵夢男「静子さんがあの夜にくれたドリンク、あの効き目は本当だったんだ…」


俺は心の中で何度も彼女に感謝して、

今の自分を今後も保ち続けられるよう努力した。


ト書き〈2ヶ月後〉


しかしそれから2ヶ月後の事。


絵夢男「はぁはぁ、あ、あれえ…おかしいなぁ…何だか知らないけど、全然勇気も自信も何にも出てこない…。な、なんでだろう…。あ、もしかして…」


静子さんが言ってた通り、あのドリンクの効き目は3ヶ月。

今日でその3ヶ月が丁度過ぎており、

これまで俺を助けてくれていたその効果はすっかり消えていた。


そしてそれから、また真理子と俺との立場が逆転し始めた。


真理子「なぁに?あんたそれでも男なの?以前のあんたは一体どこに行っちゃったのよ!」


何事にも自信が無くなってしまった俺は

ついに彼女に愛想をつかされ始めた。


何のトラブルも解決できない。

今まで出来ていた事が出来なくなった俺は

また無性に焦り始めてしまい、

「そ、そうだ、静子さん…彼女ならきっと…」

あの時俺に渡してくれようとしていた

もう1つのドリンクの事を思い出し、

又あのバーへ行った。


ト書き〈カクテルバーからオチ〉


絵夢男「あ、居た!し、静子さん!」


バーに入ると静子さんはあの日の夜のように、

カウンターに座って1人静かに飲んでいた。


静子「あら、絵夢男さん。フフ、もしかしたら来られるんじゃないかなぁなんて思ってましたよ」


絵夢男「し、静子さん!お、お願いです!僕を助けて下さい!ダメなんです!あの時静子さんが言ってた通り、あのドリンクを飲んで3ヶ月過ぎちゃったら、もう何にも出来なくなってしまって…!あ、あの栄養剤みたいなドリンク、もう1度僕に下さい!」


とにかく俺は無心した。

もう半分、心が狂っていたのかもしれない。


そんな得体の知れないドリンクを飲んだぐらいで

性格など根本的に変わる訳ないのに。

でも俺は1度でも経験したあの日の思いを土台にし、

「彼女ならきっと今の自分を助けてくれる」

と思い込み、土下座する勢いであのドリンクを欲しがった。


だが…


静子「ごめんなさい。あの『アイディール・セルフ』はどなたにとっても1本限り、私の手元にはもう無いんです」


という冷たい返事。


絵夢男「そ、そんなあ!な、なんとかして下さい!」


もしかしてあのドリンクの副作用なのか。

俺は体が震えて止まらなかった。

心の中の自信喪失がここまで表面に現れるとは。


それから本当に土下座して彼女に無心したところ、

その様子を見兼ねたのか、彼女は…


静子「ふぅ。仕方がありませんね。本当はお勧めしたくないのですが、こちらを試されますか?」


と言って、あの日見せてくれたもう1本のドリンク。

『インスティンクティブ・セルフ』という同じく

栄養剤のような物を俺の前に差し出した。


絵夢男「はぁはぁ、これは…」


静子「それを飲めばあなたの本性が引き出され、その本能・本性のままの人生がその後、展開されていく事でしょう。今度はその効果に期限はありません。一生そのままの状態で居る事ができます」


絵夢男「ほ、本当ですか!?は、はは…」


静子「でも良いですか?それは本能を引き出すもので、必ずしも、あなたの理想通りの人生と言う訳にはいかないかもしれませんよ?人間の本性と言うのは、自分でも手に余る事があります。絵夢男さん、あなた、それでもその人生を受け入れるつもりですか?その覚悟がおありですか?」


絵夢男「え…?」


少し怖い事を言ってきたように思えたが、

なにぶんその時の俺はもう正気を失っていたようだ。


次に考える間もなく、俺はそのドリンクを一気に飲み干していた。


(オチ)


そして数週間後。


ピーポーピーポー(救急車のサイレンの音)


俺は真理子さんの自宅から救急搬送されたようだ。


結局、真理子さんがしたい放題の人生を

俺も賛同する形で選んでしまい、結果、

俺は変な薬を飲まされたうえ眠らされ、

散々な拷問をされた末、そうなってしまったらしい。


(その様子を見ながら)


静子「だからお勧めはしないと言ったのに。絵夢男の本性は強烈なマゾ気質を秘めていた。それが何の障壁もなく露呈され、その本性を見抜いた彼女は又したい放題の事を彼にしてしまい、結果、病院送りになっちゃったようね」


静子「あの真理子とか言う女、彼女は絵夢男とは逆で、その本性に強烈なサド気質を秘めていた。絵夢男にいっとき追従ついじゅうする姿勢を取ったのはただの気紛れ。つい少しだけ自分もいじめてみたくなったんでしょう」


静子「私は絵夢男の『こう在りたい』と言う理想と本能から生まれた生霊。絵夢男の表面的な理想だけを叶えてあげようとしたけれど、どうやら無理だったようね。やっぱり本能の力には敵わない。結局、絵夢男はこうなる運命だったのでしょう」



エピローグ〜


結局、元の鞘に納まってしまったようなそんな絵夢男の人生でした。


自分が「こう在りたい」と思うのは、

おそらく誰もが持っている表面的な理想。


でもその裏には全く別の理想が潜んでいる事もあり、

そちらの方が自分の本性だと認めた方が良い事もある。


皆さんも自分の理想をいちど確認してみる時には、

少し多角的に自分を眺めて見て、

「その理想がどこから来ているか?」

それを追ってみるのも良いかもしれませんね。

その理想とは正反対の自分が見つかる事も、

あるかもしれませんよ?


少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬

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