キリマンジャロの雪…
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:キリマンジャロの雪…
ある日の昼下がり。
キリマンジャロ付近の山の麓で、
とても腹を空かしたヒョウがいた。
そのヒョウには兄弟がいたが、
その兄弟ともに周りに餌がなく、
結局、餓死してしまったのだ。
「自分だけはそうなりたくない」
その思い1つでヒョウはやっと餌を見つけ、
この獲物をどんどん追って行った。
そしてそのヒョウの生態を
遠目から撮ってるジャーナリストが居た。
彼はヒョウの魅力に取りつかれ、
ここ何十年もずっと虎やヒョウ、
ライオンの日ごろの生活を追い続けていた。
その中でも特にヒョウがお気に入りだった。
そのヒョウは獲物を追いながら、
やがてキリマンジャロへと続く山道に入った。
どんどんその道を上って行く獲物。
そしてどんどんその獲物を追いかけるヒョウ。
獲物は足が速く、また持久力もあったので、
そのヒョウの追っ手を
うまくかわす事ができていた。
それでもヒョウは餓死しない為、
自分の兄弟のようにはなりたくないからと
一心に獲物を追っていく。
そしてジャーナリストもそれに続いた。
途中で雪が降ってきた。
標高が高まると、
ホワイトアウトに似たような感覚が襲う。
その時ジャーナリストはかろうじて、
ヒョウが追い続けていた獲物が横道にそれ、
逃げて行くのを目撃した。
ヒョウはそれに気づかず、
ずっと高みへ高みへと上り詰めていく。
このような時、人間が手を貸してはならない。
自然の掟に従い、ジャーナリストもそれに習った。
しかしヒョウは、あと道をかえりみず、
どんどん高みへ上り詰めていく。
ジャーナリストは追っていく時、
そのヒョウが何となく可哀想に思え始めた。
でも手を貸してはならない。
と思っていたら、そのヒョウから少し向こうに
新しい獲物を発見した。
先に見つけたのはジャーナリスト。
「ほら、そこに餌があるぞ!」
ジャーナリストは心で叫んだ。
でもヒョウはその獲物が見えず
気づかなかったのか。
少しうなだれた首をそのままに、
地面を見つめながらやっぱり上へ。
ジャーナリストは少し残念な気がした。
でもずっとそのヒョウを追って行くうち、
ヤツが何のために上っているのか
その辺りが段々わからなくなっていった。
「ヒョウにこんな習性は無かった筈…」
また心でつぶやく。
新しい獲物が居てもそちらに目もくれず、
ヒョウは頂に向けて上る。
そのサマはひどく孤独だった。
ジャーナリストは途中でヒョウを見失い、
やがて仕方なく下山。
そして後日。
天気の晴れた日にその山を登って行っても、
ヤツの姿はどこにも無かったと言う。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=bEMj5_7x-d8
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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