異03-01 鶴語・鸞鳴・鸚鵡・鸚鵡
○鶴語
晉太康二年冬大寒。南洲人見二白鶴語於橋下,曰:「今茲寒,不減堯崩年也。」於是飛去。
晋の太康二年、大寒の時、南洲の人が橋の下で交わされた二羽の白い鶴の会話を聞き取った。
「今年の寒さは、堯が崩ぜられた年にも劣るまいな」
そして鶴たちは飛び去った。
○鸞鳴
罽賓國王買得一鸞,欲其鳴不可致。飾金繁,饗珍羞,對之愈戚。三年不鳴。夫人曰:「嘗聞鸞見類則鳴,何不懸鏡照之?」王從其言,鸞睹影悲鳴,衝霄一奮而絕。
罽賓の王が一羽の鸞を買った。鳴き声を聞こうとするも、なかなか鳴かない。王は金の飾りを施し、珍味を与えましたが、むしろ鸞は淋しそうな面持ちとなり、三年も鳴かないままとなった。
夫人が言う。
「鸞は仲間と共にあると鳴くそうです、鏡に姿を映してみては?」
王がその言葉に従うと、鸞は鏡に映った姿を見て悲しげに鳴き、空に向かっていちど翼をはためかせた後、死んだ。
○鸚鵡說夢
張華有白鸚鵡。華每出行還,輒說僮僕善惡。後寂無言。華問其故,答曰:「見藏甕中,何由得知?」公後在外,令喚鸚鵡。鸚鵡曰:「昨夜夢惡,不宜出戶。」公猶強之,至庭,為鸇所搏;教其啄鸇腳,僅而獲免。
張華は白い鸚鵡を飼っていた。張華が出かけるたびに、鸚鵡は召使のいいところ、悪いところを報告した。しかし突如なにも話さなくなった。張華がその理由を尋ねると、鸚鵡が答える。
「甕の中に隠されて、どうして知ることができましょう?」
後日、張華は外出先で鸚鵡を呼ぶように命じた。
鸚鵡は言う。
「昨夜、悪夢を見ました。外に出たくはありません」
張華がそれでも鸚鵡を外に引っ張り出させたところ、鸚鵡は庭にて鵟につつかれた。張華が鸚鵡に鵟の足をつつくよう指示したので、なんとか助かった。
○鸚鵡滅火
有鸚鵡飛集他山,山中禽獸輒相貴重。鸚鵡自念雖樂,不可久也,便去。後數月,山中大火。鸚鵡遙見,便入水濡羽,飛而灑之。天神言:「汝雖有志意,何足雲也?」對曰:「雖知不能救,然嘗僑居是山,禽獸行善,皆為兄弟,不忍見耳。」天神嘉感,即為滅火。
ある鸚鵡が集他山にやってきた。山の鳥獣らは鸚鵡を尊んだ。鸚鵡はその楽しさに浸りつつも、長くは留まるまいと考え、去った。
数ヶ月後、山で大火事が起きた。鸚鵡は遠くからそれを見、水に浸して羽を濡らし、火に水をまいた。
すると天神が言う。
「よい心がけだが、それに何の意味があるのだ」
「わかっておりますが、ひとときをともにした彼らは兄弟も同然。どうして翼をこまねいておれましょう」
天神はその志を祝福し、山火事を止めた。
(異苑3-1)
お? なんか突然面白い話のオンパレードになってきましたぞ? いや正直二巻、ほぼ全般ハナホジ状態だったんですよね……植物瑞祥系は何と言うか、「うんまぁ史書符瑞志に引っ込んでろ」としか言いようがないというか……エピソードをくれ……




