表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
揺訳 捜神後記/異苑  作者: ヘツポツ斎
異苑一巻 自然現象や動植物の怪異

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
85/198

異01-03 九嶷・衡山・汨潭・姑石

○九嶷山舜廟

衡陽山、九嶷山,皆有舜廟。每太守修理祀祭潔敬,則聞弦歌之聲。漢章帝時,零陵文學奚景於冷道縣祠下得笙白玉管,舜時西王母獻。


衡陽山こうようざん九嶷山きゅうぎさんには、どちらにもしゅんの廟があった。太守が変わるたび修理や祀祭が執り行われ、また廟内外を掃き清めると弦歌が響いたという。かん章帝しょうていの時、零陵れいりょうの文人、奚景けいけい冷道縣れいどうけんの祠の下で白い玉にて管がつくられた笙を得た。これは舜の時に西王母さいおうぼが獻上したとされるものであった。



○衡山三峰

衡山有三峰極秀。其一名華蓋,又名紫蓋,澄天明景,輒有一雙白鶴回翔其上。一峰名石囷,下有石室,中常聞諷誦聲,清響亮徹。一峰名芙蓉,最為竦桀,自非清霽素朝,不可望見。峰上有泉飛派,如一幅絹分映青林,直注山下。


衡山こうざんには三つの極めて尖った峰があった。そのうちのひとつは華蓋かがいもしくは紫蓋しがいと呼ばれ、澄み渡った晴れの日にはひと組の鶴が峰の上を回遊した。ふたつめの峰は石囷せききんと呼ばれ、下に石室があり、中からは常に経典の詠唱が清らかに、はっきりと響き渡った。みっつめの峰は芙蓉ふようと呼ばれ、最も高くそびえ、よく晴れ渡った朝でなければ望み見ることも叶わなかった。峰の上からは水が流れ落ち、さながら一本の絹が青々とした森林に垂れ込むかのように、一直線に山の麓に注いでいた。



○汨潭馬跡

長沙羅縣【湘陰縣】有屈原自投之川,山明水淨,異於常處。民為立廟在汨潭之西,岸側盤石馬跡尚存。相傳云:原投川之日,乘白驥而來。


長沙ちょうさ羅県らけん(のちの湘陰県しょういんけん)には、屈原くつげんが身を投じた川がある。山が明るく、水が清らかで、明らかに異界、仙界の佇まいである。土地の人々は汨潭るいたくの西に屈原の廟を建てた。その岸辺には馬の蹄跡が刻まれた板状の石があった。伝承によれば、屈原が川に身を投げるときに白い馬に乗ってやってきたのだという。



○姑石山

潯陽姑石山,在江之坻。初,桓玄至西下,令人登之。中嶺,便聞長嘯聲,甚清澈;及至峰頂,見一人箕踞石上。


潯陽じんよう姑石山こせきざんは、長江ちょうこうの中洲にある。過去、桓玄かんげんが西に向かう途中、配下に山に登るよう命じた。山の中腹にさしかかったところで美しく、よく通る歌声が朗々と響いた。山頂に辿り着けば、石の上であぐらを組む人物がいたのだという。


(異苑1-3)




初めの謎のいたずらする虹たちの話から一転、妙に美しい景色が連続で紹介されています。どういうことなんでしょうねこれ。ともあれ、こうした内容をうまく物語に取り込めると良さそうです。地理索引もやっぱり作ってみたかったなー。まぁこちらは検索で割と代用が効くからいいか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ