表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
揺訳 捜神後記/異苑  作者: ヘツポツ斎
捜神後記十巻 運命や宿命

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

73/198

捜10-04 烏衣人

三国吳さんごくごの末ころ、臨海りんかいに住む狩人が山に小屋を構え、弓矢にて獲物を狩っていた。ある夜中、2メートル弱の大男が黃衣白帶という出で立ちで、駆け込むように狩人の小屋に飛び込んできた。


「わしには復讐せねばならんものがおり、明日にもやつと戦わねばならん。手厚く報いよう、助けてはくださらんだろうか」

「助けようとも、謝礼はいらぬ」

「ならば明日の昼時、沢辺にて待機しては頂けぬか。敵は北から来、わしは南から向かう。白い帯がわしで、黄色い帯が敵じゃ」

狩人は了承した。


翌朝から狩人が沢辺に待機すれば、はたして北方より唸り声が聞こえ始める。その音はまるで嵐のごとくであった。それが近づくごとに草木はしおれ、倒れた。南を見れば、やはり同じようなものが迫りきた。両者が姿を表せば、二十メートル近くの大蛇が、二体。両者は向かい合うとたちまち体をもつれ合わせ、戦いを始めた。白い蛇が劣勢であった。

狩人は弩を構え、黄色い蛇を射た。黃色い蛇は死んだ。


その日の夕暮れ、狩人のもとに昨晩現れた大男が姿をあらわした。

「礼を言う。この先ここで一年間狩りをしたのち、翌年には立ち去ると良い。間違えても戻ってきてはならぬ、必ずや災いに巡り遭おう」

「わかった」

そこから狩人は一年間で山を立ち去るまでに多くの獲物に恵まれ、莫大な富を得た。


数年後、狩人はあの豊猟を忘れることができず、しかし大男の忠告は忘れ、再び山に分け入った。すると白帯の大男が現れる。


「二度と立ち入ってはならぬと告げたはずだが、守っては頂けなかったか、我が敵の子がすでに大きくなっている。今にもそなたに復讐をしに来よう。だが、もはやわしの知ったことではない」


狩人は怖気づき、逃げ出そうとしたが、そこに黒い服を身にまとった、2m弱の大男が3人現れ、揃って狩人を噛み砕いた。


狩人は死んだ。スイーツ(笑)




吳末,臨海人入山射獵,為舍住。夜中,有一人,長一丈,著黃衣,白帶,逕來謂射人曰:「我有讐,克明日當戰。君可見助,當厚相報。」射人曰:「自可助君耳,何用謝為?」答曰:「明日食時,君可出溪邊。敵從北來,我南往應。白帶者我,黃帶者彼。」射人許之。明出,果聞岸北有聲,狀如風雨,草木四靡。視南亦爾。唯見二大蛇,長十餘丈,於溪中相遇,便相盤繞。」白蛇勢弱。射人因引弩射之,黃蛇即死。日將暮,復見昨人來辭謝,云:「住此一年獵,明年以去,慎勿復來,來必為禍。」射人曰:「善。」遂停一年獵,所獲甚多,驟至巨富。數年後,忽憶先所獲多,乃忘前言,復更往獵。見先白帶人告曰:「我語君勿復更來,不能見用。讐子已大,今必報君。非我所知。」射人聞之,甚怖,便欲走。乃見三烏衣人,皆長八尺,俱張口向之,射人即死。


(捜神後記10-4)




コテコテでんなー……w


しかし気持ちいいくらいに完成したパッケージのお話ですね。ちょっと彩りを加えるだけで立派な寓話になりそうです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ