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新たなる精霊使い 2

なんか色々ぐちゃぐちゃな文章ですみません><

「えっと、それじゃシフェルは封印されていた精霊で

俺が名前をつけたから契約しちゃったって事?」

「うん、よかったぁ、君が物分りが良い子で」


翔は、店長の長い説明を聞き終えた。

精霊のことやらどこの世界の話だと思っていたが実際にいくつか心当たりのあることが

あったので店長の説明を素直に聞き入れた。

ちなみにここは雑貨店『ギフト』の二階、部屋の中には翔と先ほど翔とお互いに自己紹介をしあった

由梨と勇、店長そしてシフェルだ。広げていた黒い翼は消えているどうやら生やしたり生やさなかったり自由に出来るらしい。


「て言うか翔君すごいね~、思わない二人とも?」

「確かに」

「ですね」

「えっ? 何が?」


三人のやり取りにキョトンとする翔。


「だって修行してたわけでもないのに高位精霊と契約して精神破壊されないなんて……

自分と同じくらいすごいよ~」

「それって褒めてるの? て言うかそんなに危険な行為だったんだ!?」


うんうんと頷く店長に自分ってそんなに危なかったんだと疲れる翔。

そこで久し振りにシフェルが口を開く。


「私は、契約したぐらいで精神が壊れるようなものを主になど選ばん、

まぁ、最大の理由は中々に面白い気をしていたからだが……」

「気って?」


翔が首を傾げると店長が説明してくれた。


「違う言い方をすると、オーラとか魂の波動ってやつかな? ほらヤのつく職業の人見たら

うわっ、この人、堅気の人間じゃねぇって思うでしょ? それと同じ」

「そんな人間と同列出されるほど……」


例えにショックを受けてず~んと沈む翔を見て店長が慌ててつけくわえる。


「大丈夫っ!! 翔君のは純真な感じのだから!!!」

「……本当?」

「本当だよっ!!」


店長が翔を抱きしめて撫で撫でしていると店長の首筋に鎌の刃が当てられる。


「それには、あまり近づかないで欲しいのだが」

「君独占欲強いね~、まぁ離れるけど……これは危ないかな?」


店長が指で軽く鎌に触れると一瞬で霧散した。


「人間の割には中々だな」


翔から離れた店長はシフェルを振り返るとニコッと微笑んだ。


「だって、店長はスッゴク強いからね」

「どうだろうな……」


二人とも店長もシフェルも敵意を表情にこそ出さないが二人の間に流れる空気は不穏だ。


「まっ、良いや~」


流石は店長と言うべきか戦闘を起こさず、不穏な空気を取り払った。

そして、あっそうだと店長は翔を振り返る。


「翔君は今からここの従業員ねっ♪」

「……はっ?」


翔が今日何回目か不明のクエスチョンマークを出しても店長は構わず続ける。


「まぁ、学校もあるだろうからシフトは自由に組んで良いよ~

正し一週間に3日は来る事、それと~特にこれといって

服装とか決まってるわけでも無いから普通に私服でおkね」


と翔がまだ引き受けると返事もしていないのに勝手に話を進める店長にストップがかかる。


「まだ、俺引き受けるって言ってないんだけどっ!!」

「え~引き受けないのぉ、シフェル君について説明もしてあげられるし」

「だからって、働く従業員にする必要は無いでしょ」

「そこまで、遠慮しなくて良いのに~」

「いやいや、遠慮してないから」


なぜ、翔がここまで『ギフト』で働く事を嫌がっているかというと

最初に店長が店の自慢をした事が原因である。

店長は翔がここに訪れて自分の自己紹介をするとき店のことについてこう語ったのだ

「ここ『ギフト』はね~、実はただの雑貨店だけではなく心霊現象を解決したり

化け物退治なんかもやってるんだよぉ、すごいでしょ~」

もちろん翔だってなんの冗談だと思っていたがここまでくるといやでも分かってしまう。

店長は一言も嘘なんてついていなかったのだと。

そしてもう一つ、店番をするのは構わないのだが心霊現象や化け物退治に巻き込まれるのは

全力で遠慮したい。

翔があまりに拒絶するのでどうにか出来ないかと組んだ両の手に顎を乗せしばし考える。


(む~絶対に翔君は逃がしたくないんだよ~、精霊のこともあるしな~)


いつもの店長ならこういうとき実力行使に出るのだがシフェルがいる手前

下手に手を出せない。

でもそれはシフェルの力に怯えているからでは断じてない。

店長は店長なだけあって他の従業員に比べ桁違いに強いもちろんシフェルとも渡り合える。

ではなぜ実力行使しないかというとここで暴れると部屋には結界が張ってあるので

壊れはしないだろうが間違いなく一階の商品だなが倒れる=商品が壊れる=赤字

店長はしばらく唸っているとぽんと手を叩いた。


「ねぇねぇ、翔君」

「?」


店長がささっと翔の隣へと来て電卓を出すと耳元で小さく言う。


「月にこれならどう?」

「……まじ?」


電卓に表示されている0の数に翔の瞳が揺れた。

もちろんそれを見逃す店長ではない一気にここぞとばかりに畳み掛ける。


「もちろんだよぉ、店長は嘘をつかないんだよぉ」

「でっでもこんなに多すぎる……」

「大丈夫だよぉ~、……色々とあるしね妥当じゃない?」

「やっぱり危険なのは……」

「大丈夫だよぉ、シフェル君は規格外に強いし、勇君と由梨ちゃん結構強いんだよぉ

それにこの仕事で大怪我した人なんて一人も居ないし……ねっ?」

(まぁ、骨がバキバキ折れるぐらいは軽傷で良いよね……)

「なっ、なら働いてみようかな」


等と店長が心の中で付け足したとは露知らずついに翔は金の誘惑に負けて引き受けてしまったそして店長は心の中で大きくガッツポーズ。

それを眺めていた従業員二人はポツリと呟いた。


「「もう逃げられないな(ね)」」

次からは、翔の従業員生活が始まります。

つたない文章ですがまた読んでくれると嬉しいです。

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