銀色のアンクレット
文章がgdgdかもしれませんけど許してください(。-人-。)
夜の闇に包まれた寂れた西洋屋敷、その周囲をカラスたちが取り囲み恐ろしく不気味に見える。
「ここか……」
そんな場所に人影が一つ紛れていた。
その人影は背丈が180cmほどで声の調子からして若い青年と言うのが一番しっくり来るだろう。
青年は、西洋屋敷全体を見るとまた一言呟いた。
「いかにもって感じの建物こんなのまだあったんだ」
青年は臆する様子を見せず、軽い足取りで内部を調べまわった。
内部も、石の床や壁のあちこちが罅割れていて、蜘蛛の巣が辺り一面に張り巡らされている。
屋敷の全てを調べ終えると青年は一つの扉の前に立った。
取っ手へと手を掛け、押したり引いたりしてみるが全く動く様子がない。
その様子に青年は溜息をつくと、扉から一歩下がりと右手を扉へと翳した。
青年の右手が紅く閃いた。
それにより、青年の顔が明らかになる、切れ長の目、細い眉、形の良い鼻、所謂美青年だ。
そして、次の瞬間、爆発音と共に扉が崩れ落ちた。
それを確認すると崩れた扉の残骸を無造作にまたぐり、中へと進入した。
「やっと見つけた」
青年は、一言そうもらした。
部屋の中には、大きな模様――おそらく魔法陣と呼ばれるものだろう――があった。
その中央には一つのアンクレットが置かれている。
それを確認すると躊躇いもせず魔法陣の中へと足を踏み入れ、アンクレットを拾い上げる。
「へぇ、意外と現代風な感じかな?」
青年が感慨深げに銀色に輝くアンクレット眺めていると不意に何かを察したらしく飛び退いた。
大きな衝突音がして、さっき少年の立っていたところに小さなクレーターが出来た。
それに驚く様子も見せずにやっぱりと言った様子で呟く。
「やっぱ、簡単にはいかないか」
青年の視線の先には二体の悪魔が居た。
一体は先ほど青年がいた場所に、もう一体は宙に浮遊している。
それを見ても、やはり青年は驚く様子を見せずに、ただそれを確認する。
青年の手が再び紅く閃いた――ただし今度は両手だ。
鮮やかな炎が生まれ二体の悪魔を飲み込んだ。
これが青年の能力、火を自由に発生させ操る力だ。
続けざまに壁を爆破しそこから飛び出した。
外へと出て振り返ると先ほどの悪魔がこちらへと突っ込んでくる。
「魔法陣の外にも出られるのか」
青年はもう一度片手を紅く閃かせ悪魔たちを炎に包むとおおよそ人間とは思えないほど、高く跳躍して西洋屋敷から離れる。
そのまま、全速力で移動して町に差し掛かってくるともう大丈夫だろうと
後ろを振り返るが二体の悪魔はきちんとついて来ている。
炎を撃とう構えると先に悪魔が強烈な突風を仕掛けてきた。
バランスが崩れて青年の体が地面へと叩きつけられる。
「っ……いい加減しつこいよお前等」
青年は叩きつけられた体を起こすと悪魔を睨みつけた。
青年の怒気が色づいたかのように周囲が紅く閃きだす。
二体の悪魔は咆哮をあげ、青年は睨み付ける。
そして、悪魔が再び突っ込んできた瞬間、一際大きい、爆発音が鳴り響いた。
周囲が煙に包まれた。
少しづつ煙が晴れていくと、そこには青年が一人立っていた。
先ほどいた筈の悪魔たちはもういない
「散々な一日だったな」
そう呟いて青年はその場を後にした。
アンクレットが木の枝の中で銀色に輝いていた
初作品どうにか最後まで書き終えることが出来ました。
更新頻度がどうなるかは謎ですが
連載する予定なのでよろしくお願いします