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毎年
「 この声は、 もしや、 ―― その方がいらしたか?」
むこうの画をみやりながらきくと、ふかくうなずいた男が、じつは、と肩を落とすようにつづけた。
「・・・はじめにきたのは、もう五年ほど前になりまする。 ―― それより毎年、雪がふると、こうしてやってくるように・・・。 あの、おぼうさま、」
ジョウカイをみあげ、これは、あの画の女に、とりつかれているのでございましょうか?と困ったように紙に画かれたものをみた。
ふうむ、と太い腕をくんだジョウカイは、眉をあげ、女にとりつかれる覚えがおありか?ときいてみる。
男は音がしそうないきおいで首をふり、まったくございません、といいきった。




