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坊主と雪の日のはなし  作者: ぽすしち


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正体は?


 戸をしめて、立ったままの女に、あがって火にあたるよういいながら、女の手や足元をもういちどながめ、獣のようなあとはないのをたしかめた。




 タヌキなどではないのか ―― 



 なにも持っていない手の肌も、白いだけだ。



 そこでようやく、《ユキオンナ》という言葉が思い浮かんだ。



 これが、里長さとおさのいっていた《モノノケ》と、いうものか?




 女の上等な着物をあらためて目にして、ぞわりと寒気が走る。



 『とりつく』、とたしか言っていたが、この女が、ここで髪をふりみだしたり、人魂をとばしたり変化へんげするのか?


 いや、それは幽霊か?




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