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ふってきた
『白い蝶』で散歩にでてるジョウカイのはなしです。 こんどは雪山を散歩していて、みつけた家で世話になりますが、そこにおかしな女が。。。。 設定ゆるふわ、薄目でごらんください。 寒くなってまいりましたので、雪と風呂など。。。
ジョウカイがその日の散歩で足をとめたのは、空から白いものがちらちらと落ち始めたからだった。
「 ふむ 」
にごった空からは、つぎつぎに雪が舞い落ち、もともと前の雪が残っていた山道を、また、白く美しいものにしようとしている。
美しいだろうが、困ったものだ。
今日は、この山のどこかで、すこし休もうと思っていたのに、雪となれば、どこもかしこも濡れてしまい、地べたに腰をおろしたところで、ふりつづく雪が肩につもれば、その冷たさがしみてきて、火がこいしくなる。
はじめてのぼった山だったが、この山に、何かの神様がまつられているという覚えはない。
なので、屋根のある社は期待できないし、洞もきっとないだろう。