16話 冒険者ギルド
こんにちは!初めましての方は初めまして、巴ルトです!
前回の投稿からまた期間が空いてしまってすいません!
まだまだ上手くできていない所もありますが温かい目で見てくださると幸いです!
「やっと街に着きましたね。ここに来るのは初めてだ。」
ほんとにやっと付いた…距離的にはあんまり離れてないはずなのに…
「私も、国境近くには居たけど、街に来るのは初めてだね。ここは辺境の街みたいだけど、結構賑やかみたい。」
「それじゃあ、俺はこれから王都へ向かうので、ここでお暇します。」
「それじゃあ、また来て。」
王都ってことは王様の所か、私もいつか行ってみようかな。
「まずはどこに行こうかな〜」
取り敢えず大通りらしき場所を歩いてるけど、どこに行こうか。
大通りにはお店や屋台が並んでいる。
野菜や日用品、スパイスやアクセサリーらしき物までさまざまだ。
「お!何か美味しそうな匂いのするお店!」
何やらレストランみたいなご飯屋さんのようだ。
試しに食べてみようかな〜なんて思っていたけど、一つ忘れていたことがある。
「私、お金持ってないじゃん…」
忘れてた、今まで一人で何でも出来てたから忘れてたけど、仕事をしてないからお金が無い。
一応さっきカイセイさんに野菜を渡してお礼にもらったお金はあるけど、街で何かするには心許ない。
「仕方ない、ギルドに行くか…」
…ギルドってどこ?聞いてみるか
「すいません、ギルドってどこにあるか知ってますか?」
試しに人の良さそうな野菜を売っているお爺さんに聞いてみた。
「嬢ちゃん、冒険者ギルドに行きたいのかい?それならこの大通りをまっすぐ行ったとこにある広場の所にあるぞ。」
「ありがとうございます、助かりました!」
「別にいいさ!もうそろそろ勇者様が来るからってみんな浮かれてんのさ。でもそのせいで酔っ払いも増えてるから気をつけろよ!」
お爺さんは元気な笑顔で教えてくれた。
私は一礼しお爺さんが教えてくれた道のりを進みながらお爺さんが言っていた勇者について考えていた。
(多分おじいさんが言っていた勇者ってカイセイさんの事では無いよね?一体誰なんだろう…)
そんなふうに考えていると、広場についたので少し探してみると、ちょうど私がいる所の横にあった。
ギルドに入り、入り受付のお姉さんに声をかけた。
「すいませ〜ん。」
「あ、ごめんなさい!少々お待ちください!」
どうやら何か探し物をしていたようだ。
後ろの本棚と睨めっこして、たまに本を取ってすぐに戻すという動きを3回ほど繰り返してこちらに来た。
「すみません、中々目当ての記録が見つからなくて…本日はどの様なご用件ですか?」
さっきの睨めっこは何かの記録を探していたらしい。
「いえ、大丈夫ですよ。今日は冒険者になりたくてきました。」
「分かりました、ではステータスを図るためにこちらの計測鏡の前にお立ちください。」
計測鏡で測ったステータスって他の人にも見えるのかな?
できれば別の部屋でやりたいんだけど…
「すいません、ステータスの計測って別室でいいですか?」
そう聞くとギルドの中にいた他の冒険者達が怪しんで一斉にこっちを向いてきた。
まぁそりゃそうだよね、別に冒険者の登録で別室に行く事ないだろうからから、そりゃあ怪しむよね。
「?わかりました、ではこちらに来てください」
計測鏡を壁から取り外した受付の人についていくと、応接間の様な所に案内された。
「それではこちらで計測鏡の前にお立ち下さい。」
ここなら他の人が見る事もないだろうと思い、計測鏡の前に立つと計測鏡に私のステータスが表示された。
「な…え?えぇ!?」
(何というかすごい驚き方だな。)
そう思ったのも束の間、受付の人が誰かを呼びに行った。
「ギ、ギルマスー!計測鏡が壊れましたぁ!」
壊れたとは失敬な、これでも転生してきてから結構大変だったんだよ?
転生初日に大きな宿屋の掃除をしたし、なんか化け物と戦ったし、勇者とも戦ったし…
まぁでも神の加護のおかげで今でも元気に生きてますけどね!
ちなみに神の加護の効果は、所有者のスキルの取得や成長を補助する効果らしい。
そしてもうそろそろ1分ぐらい立ちそうと言う所に、受付の人がメガネをかけた若い人を引っ張りながら戻ってきた。
「どうしたんだ、ウィーナ。計測鏡が壊れるわけが無いだろう。」
そう言いながら受付の人ことウィーナさんに連れてこられたギルマスと思われる人は計測鏡を見て驚いたのか、少し固まった後に私の方を見てきた。
「ウィーナ、計測鏡は壊れていない。壊れてるのはこの方のステータスだ。」
「はい?」
「はい?」
思わずこぼれた言葉だが、なぜかウィーナさんとハモってしまった。
だが、ほんとにこの人は何を言っているんだ?
私のステータスは確かに壊れてるかも知れないけど、どうしてこのステータスが私のだと分かったんだろ?
「すみません、失礼な事言っていまいました。私はこの街のギルドマスターをしています、リアス・ゼライアと申します、お見知りおきを。」
「私はウィーナ・ムンタニアといいます、ギルドの受付をしていますので、何か御用がある時はお声掛け下さい」
「私はナカノ・ナオといいます。冒険者になりにきました。」
「自己紹介が済んだところで、一つ質問が有ります。あなたは何者ですか?何のために冒険者になりに来ましたか?」
ギルマスが改まって聴いてきたけど、特に理由は無いからな〜…
強いて言うなら、お金のためとなったほうが便利そうだからかな?
「ギルマス、そんな尋問みたいに言わなくても…」
「ウィーナさん、別に良いですよ、それに怪しまれるのも想定内でしたから。」
「そうなんですか…?」
ギルマスはちゃんと転生してからの事を話せば信じてくれそうだから、きっと行けるはず。
とは言っても、ギルマス達はそもそも転生者の事を知ってるのかな?それも合わせて話すか!
「リアスさんは転生者の事を知っていますか?」
「?はい、実際に会ったことはありませんが、文献などで存じております。神の力や偉大な魔術師によって別の世界などから呼び出された、もしくは死後にこちらの世界の転生した人物の総称。そして彼らはとても大きな力を持っていることが多い。そう文献には記されていました。」
ギルマスさんは何というか…硬いな?さっき私のステータスを壊れたとか言ってたのは本当に驚いてたのかな?
とりあえずギルマスさんは話が通じそうでよかった、これなら冒険者になれそうだ。
「リアスさんは詳しいですね。私はその転生者なんです。」
「そうみたいですね、先程鑑定させていただきましたが、神の加護を持っていらしたのでもしかしてとは思っていたのですが、念の為聞かせてもらいました。」
なるほど、ステータスが私のだと分かったのは鑑定したからか!
「なるほど、じゃあ今度はリアスさんの質問に答えます。私が冒険者になる理由は…お金が無いからです!」
「はぁ。分かりました、では取り敢えず登録試験をするのでついてきてください。」
あれぇ?もっと反応してくれると思ったのにあんまり反応してくれない…なんならため息までつかれた…
でも、冒険者になれるだけ良いか!
「ちなみに試験って何をすれば良いんですか?」
「まだ言っていませんでしたね、内容は私と実践形式で戦闘する戦闘試験です。」
…え?
こんにちは、前書きぶりの巴ルトです!
今回は前回や前々回ひ比べて短いですが、おそらく私はキャラクターの会話を書くことが苦手なのでお許し下さい!
上手くできていない所もありますが、これからも不定期連載していくのでできればときどき覗きに来てくれると嬉しいです!
では、また次回!