14話 再会
こんにちは!初めましての方は初めまして、巴ルトです!
投稿が遅れてしまい申し訳ありません!
まだまだ上手くできていない所もありますが温かい目で見てくださると幸いです!
「さてカイセイさんと黎白も運び終わったし、2人が起きてくるまで何しようかな〜」
私は模擬戦で倒れていた2人をベットに寝かせた後、その2人が起きてくるまで何をしようかと考えていた。
まずは今やる事をを考えよう。
最初にやることはアイテムボックスの整理、その次に武器の補充、メンテナンス。
最後にリナさんとマナさんにお弁当と道案内をしに行くことにしよう。
「さて、まずは一回全部中のものを出すか!」
まずはキッチンに移動して肉類を出して下処理をし、鱗とかの食べれない部分は切り落として、使い道がわからないからとりあえず下処理し終わった肉類と一緒にアイテムボックスに入れておく。
次に武器のメンテナンス。
「あんまり傷んでないかな…?」
私は銃のライフリングや外見をよく見ながら、傷付いているところが無いか確認する。
少しして、確認し終わったが特に傷がなかった。
これで銃は問題なさそうだが、本題は…
「ファイアナイフがもうこれだけか…」
ついさっきのカイセイさんとの戦いやあの化け物との戦いで使ったファイアナイフの補充だ。
「ファイアナイフは結構使うし、多めに作っておくか!」
元々作ってあったファイアナイフの残りも少しあるが、この2つの戦いで分かるように、結構使い勝手が良いので多めに作っておく。
量が多いので金属魔法で使う魔力の量も多くなっているが、元々の魔力の量が多いせいか、あまり減っている感じはしない。
だが流石にどんどん作っていくと少し疲れてきたので、大体30本位作って終わりにしておく。
そして30本のファイアナイフをアイテムボックスに入れるといつものあの声が聞こえてきた。
『熟練度が一定の値に達しました。スキル「アイテムボックス」がlv10になりました。』
「やった!」
ポーンという音と共にアイテムボックスがlv10になったことが分かった。
アイテムボックスはかなり便利なのでよく使うし、容量も結構少なくなってきていたのでかなりありがたい。
それとスキル等のレベルアップは普段は聞き流している事もあるが、実はスキルの少し重要な所もこの神の声(仮)で伝えられている。
それは、アイテムボックスのレベルが「lvMAX」では無く「lv10」だと言うことだ。
今までのスキルは大体lvMAXになっていたが、今回みたいにlv10になっているスキルもあった。
今少し調べてみると、このようなスキルはまだ続きが有るらしい。
lv10のスキルは何かしらの条件をクリアすれば、進化するスキルの事で、逆にlvMAXのスキルはこれ以上続きがレベルが上がったり、進化したりしないスキルと言うことのようだ。
「なるほど、アイテムボックスにはまだ続きが有るのか…一応他にもこんなスキルが無いかチェックしておくか。」
ステータス〉 パワー(500) スピード(975) 魔法力(1850)
〈スキル〉暗視lvMAX 翻訳lvMAX 聴覚強化lvMA 猫化《神の加護》 神の加護 火魔法lv10 風魔法lv10 魔力操作lvMAX 水魔法lv4 料理lvMAX 鑑定lv9 土魔法lv9 金属魔法lv10 アイテムボックスlv10 治癒魔法lv10 鍛冶lv1 作糸lv4 繰糸lv6 裁縫lv6 硬化lv1 軟化lv1 探知lv2 防御付与lv2 従魔調教lv2 闇魔法lv1 光魔法lv6
〈称号〉獣 大賢者
やっぱり聞き流しているだけでアイテムボックス以外にも火魔法、風魔法、治癒魔法がlv10になっていた。
そのほかにもまたステータスの魔法力がだいぶ増えてるし。賢者も大賢者になってるし…次は何になるかな?
さて、ステータスの確認も終わったし、次はあの2人のお弁当を作るか。
「なにがいるかな?」
まずお昼ご飯は必須、それから保険で保存食でも持っていくか。
「お昼ご飯は何にしようか…」
唐揚げがまだ残ってるから、朝みたいに手軽に食べれる唐揚げサンドでも作るか!
個数は1人2つずつで4つ作る事にしよう。
さて、唐揚げの5個残ってある中の4つを出して半分に切り、唐揚げと自家製キャベツを挿んで、キッチンにあったマスタード的なやつを少し入れたら…
完成!唐揚げサンド(マスタード入り)の出来上がり!
そしてこの工程を後3回繰り返して、アイテムボックスに入れたら、お昼ご飯は作り終わり!
保存食はマナさん達が来る前に試しに作ってみたドライフルーツ的なやつを持っていく事にしよう。
「さて、ちょっと遅くなったから速くいかないと!」
武器のメンテナンス等をしていたせいで、少し時間がたってしまったのだ。
それから宿から飛んで山まで来たが全く2人が見当たらない。
「う〜ん探知も出力最大で使ってるのに見つからないな〜」
(時間が経っちゃったから移動したのかな?)
そんなふうに考えていると2人の反応をようやく見つけれた。
「あそこか!」
「お二人共大丈夫ですか〜!」
「ナオちゃん!?」
「お嬢ちゃんなんでこんな所に居るんだ!?」
二人の所にすぐさま飛んでいくとリナさんとマナさんがとても驚いていた。
「お二人が食料が尽きて困ってるって聞いてご飯を持ってきました!」
「ほんと!?朝ご飯は偶然会った優しい冒険者の人に分けてもらったけど、もうお昼だからお腹が空いてきちゃって困ってたから助かったよ!ありがとう、ナオちゃん!」
やっぱりカイセイさんが会っていたのは2人であっていたようだ。
でもお礼はカイセイさんにしてほしいかな。
「お礼ならその「優しい冒険者の人」、カイセイさんに言ってください。お二人に紹介されて、ちょうど宿屋に来てますよ。」
「う〜ん、せっかくだけど良いかな、ただでさえ道に迷ってるから余計に分からなくなりそうだし。」
「だな、私は足に怪我してるし、地図もその時に落としたから、手元にはないからな…」
なんと、マナは足に怪我を負っておるようだ。
確認すると、確かに足首に引っかき傷のような大きな傷があった。
「本当だ怪我してる!何かあったんですか?」
「ワイバーンって居るじゃん、あいつらはこのぐらいの時期になると巣を変えるために群れで大移動するんだけど、運悪く移動ルートに私達が居たんだよね。」
「それでも普通は無視するんだが、今回は子連れで気が立っていたのか、こっちを攻撃してきてな、それで逃げる時に一発爪で足首をやられたんだ。」
確かにこの前も小さな群れだったが、ワイバーンが移動していたし、大きな群れとなると被害も大きそうだ
「なるほど、それは確かに運が悪かったですね、とりあえず傷を見せてください。」
「大丈夫だ、もう痛みは引いたし、止血もしてあるから町に着いたらポーションを買って治すよ。」
「いえ、今直します、治癒魔法が使えるので、それに今は迷っているので何時町に着くか分からないじゃ無いですか。」止血しているとはいえ、いつ治療出来るかわからない状態で放置しておくのは危険だろうと思い、治療することにした。
「確かにそうだな、なら頼む。」
マナさんも承諾してくれたし、早速治していこう。
「ナオちゃん治癒魔法を使えんだね。」
「はい!この前使えるようになりました!治癒魔法って便利ですよね〜」
「確かに便利だけど魔力消費も多いし、制御も難しいから扱える人はかなり少ないのよ?」
「そうなんですか?」
(確かにこの前の化け物との戦いで一気にlv10まで上げたからまだ使い慣れていないけど、そこまで制御は難しくないと思うけど…これもステータスのおかげかな?)
そう思っていると、マナさんが補足をしてくれた。
「あぁ、教会事に1人居るぐらいだな、冒険者だとそこまでではないが、珍しいことには変わりない。」
「そうなんですね、さて、傷は治りましたよ!」
「ありがとう!これでちゃんと歩けるよ!」
ちゃんと傷は治ったようだ、治癒魔法はあまり使ったことがなかったから心配だったけど、良かった〜
「でも町までどうやって行こうかな…?地図は無いし、ある程度の方向はわかるけど…」
…これはもしかしてまた迷うパターンか?
あの化け物がまだ近くに居るかも知らないから少し心配なんだけど…
私が連れていけば問題無いか!
「なら私が連れて行きましょうか?私は空を飛ぶ事が出来るので、近くにまでは送っていけますよ!」
「確かにさっきも飛んで来てたな。」
「ほんとに良いの?」
「はい!良いですよ」
私の提案したことだし、そのぐらいのことなら出来ると思うので、このぐらいのことならお任せあれ!とばかりに快諾する。
「ありがとうナオちゃん!にしてもナオちゃんって何でもできるよね〜家事もできるし、空を飛ぶ事もできるし、多分戦えるでしょ?」
リナさんは喜んでくれたみたいだ。
私の事を大分褒めてくれているし、私としても嬉しい限りだ。
しかも私が戦える事も見抜いてきているし、もしかしたら方向音痴なだけでかなり強い人なのかも知れない。
2人のことは信頼しているし、強さの事はしっかり言っておこう。
「はい、ワイバーンなら小さな群れを倒せるぐらいには。」
「やっぱり!しかもかなり強いし、BかA級ぐらいの強さが有るんじゃない?」
「確かに、そのぐらいの強さはあるだろうな。」
やっぱり2人は信用出来そうだ。
だがA級ってなんだろう?冒険者の強さのランク的なものなのかな。
「冒険者のクラスみたいのがあるんですか?」
「えぇ、冒険者は任務を受けて達成できる任務の階級ごとにFからS級まで階級があるの。S級は英雄や勇者と謳われる者達がほとんどで、F級は14歳以下の子供たちが冒険者のお手伝いや植物の採取、冒険者としての知識を培う見習いみたいな感じで、子供がほとんど。E級は大人が初めて冒険者になる時になるランクね。それでナオちゃんは私から見て強さはA級、だけど経験とかは未熟だからBか準A級って所かな。その年で準A級ってだけで、ナオちゃんはかなり強いけどね」
「そんなんですね、実は私ってかなり強かったんですね!」
でもリナさんから見て準A級の私より強いあの化け物とかカイセイはS級ってこと!?確かにカイセイさんは勇者って言ってたし、こっそり鑑定したときも称号に勇者ってあったから分かるけど、あの化け物は一体何者なんだろう…?謎が深まるばかりだな〜…
「お嬢ちゃんは強い、どうやったらその歳でそこまで強くなれるのか知りたいぐらいにはな。」
「この前よりも格段に強くなってるから驚いたのよ?」
さっき驚いてたのは私が強くなっていたのも有るみたいだ。
「そこまで言われると嬉しいですね。さぁ町に行くんでしょう?行きますよ!」
「待って!いくらナオちゃんが飛べても私達と荷物を運ぶのは無理があるわよ!」
確かに言われてみればそうだな…
「確かにそうですね…ならちょっと待って居て下さい、一気に全部運べるものがありますよ!」
そう言って私は空を飛んでロボットを取りに行った…
数分後
「すみませ〜ん、遅くなりました〜!」
コックピットから頭を出して2人の方を見ると、2人が驚いた様子で固まっていた。
「さぁ、お二人共乗って!荷物はロボットの手で持ちますので、手の部分にに置いて下さい!」
「ロ、ロボットってこの空を飛ぶでかいゴーレムみたいなのか!?」
マナさんがとても驚いた感じで聞いてきたので返答しておこう。
「はい!まずは荷物を置いて下さい!これを動かすのに魔力をめっちゃ消費するので速く!」
「マナ!手分けして運ぶわよ!」
「あ、あぁ!まずはこっちの武器と着替えを運ぶぞ!」
「次は簡易テントとフライパン!」
「なら、あとは魔物の素材だけだ、…よし!お嬢ちゃん全部積めたぞ!」
2人が物凄いスピードで荷物をロボットの手の上に纏めていったのを見て、少し驚いたが、これで荷物は大丈夫だろう。
次は2人だ。
「なら、お二人共ちょっと気を付けて下さいね、もう少しそっちに近づきますから!」
2人がいるのは崖のくぼみのような所なので少しぶつかるだろうけど、多分大丈夫!
「うわっ!」
「おっと、お嬢ちゃん、そのロボットとか言うのは大丈夫なのか!?」
「はい、かなり丈夫に作ってあるので大丈夫です、それに後で直せば良いですし。さぁ私の方へ来て下さい!」
2人を私の方に誘導すると、機体の胸の辺りから登ってコックピットの中に入ってきた。
「よっと!金属みたいだから結構滑るね〜」
「確かに、結構滑るな。」
「よいしょ、おぉ!なにこれ、外の景色が見える!」
「ほんとだな!こんな物見たことがないな!」
やっぱりゴーレムがあっても、流石にロボットは無かったようで、かなり驚いてくれている。
「この機体は自信作なんです!専用の武器を持たせたら戦闘も出来ますよ!」
「すごいな、こんなに大きいものを空に飛ばすなんて。一体どうやっているんだ?」
「そこは秘密です!あと、町の方向はどの辺ですか?」
「確か…あっちの方だった気がするけど…」
「あぁ、あっちだったな、多分…」
「えぇ…とりあえず行きますよ。加速に気を付けて!」
(この人たちこれまでよく冒険者出来てたな…)
「ぐえぇ…」
「内蔵が浮いて気持ち悪いな…」
やっぱりこれ初めてだと気持ち悪いよね…
「森を抜けたので、できる多分もう少しですよ、耐えてください。」
「は〜い…」
「あぁ…分かった…」
「見えてきましたよ、ほらあそこにじゃ無いですか?」
「ほんとだ、見えてきた…」
「ふぅ…もうそろそろ下ろしてくれ、衛兵に見られたら面倒なことになる。」
確かに衛兵に見られると変な誤解を生みそうだな…。
「それもそうですね、着地しますので衝撃に気を付けて!」
「着地は結構簡単にできるんだね〜」
「確かに衝撃も少なかったしな!」
ロボットはかなり評判がいいようで少し安心だ。
「実はかなり集中力使うんですよ、関節を全部魔力操作で動かしてるので。」
「そっか、人が使うから動かすのも全部自分でやらないとだめなんだ。」
「それは結構疲れるな。」
「空を飛ぶだけでもかなりの魔力を消費しますし、細かい操作を抜きにしても、火魔法3つ、風魔法3つ使ってますからね。」
(このサイズで高性能で高負荷なのがこの機体の取り柄だからね…)
「それナオちゃん大丈夫なの?」
リナさんが心配してくれているが、特に疲れる以外の欠点はないと思うので、大丈夫だろう。
「はい、疲れるだけで特に問題はないですよ!」
「ならよかった!それじゃあここからは歩いて行くから、荷物下ろしてくれる?」
「は〜い、少し待って下さいね!」
機体からマナさんより一足先に降りたリナさんがいる所の横に降ろそうとしたが、マナさんが降りようとしていたので、一緒に荷物と降ろす事にしよう。
「よっと。ありがとうな、お嬢ちゃん」
「よし!マナはこれとこれを持って〜」
「はいよ、よし、これで全部だな、お嬢ちゃん助けてくれてありがとな!」
「また今度宿にも来てくださいね〜!」
「またね〜」
「2人を送り届けたし、帰るか!」
リナさんと手を振り合ったあとにちょっとしてから、私はロボットに乗り込み、宿屋に帰ることにした…
こんにちは、前書きぶりの巴ルトです!
今回は馬鹿みたいに長くなりましたがいかがでしたか?
私は途中から空って青いな〜と思いながら書いていました。(現在時刻深夜2時26分)
上手くできていない所もありますが、これからも不定期連載していくのでできればときどき覗きに来てくれると嬉しいです!
では、また次回!