13話 私の宿屋さん
こんにちは!初めましての方は初めまして、巴ルトです!
投稿が大きく遅れてしまい申し訳ございません!
今回はとても長くなって居るのでお許しください!
まだまだ上手くできていない所もありますが温かい目で見てくださると幸いです!
「あんた一体何者だ?鑑定で見たところ転生者らしいが…」
今さっきまで戦っていた元敵が聞いてきた。
「転生者だけど、もしかしてあなたも?」
私は気になり、つい聞いてしまった。
「ああ。名乗り忘れていたが俺はカイセイ、前世では猫柳開星。すまなかったな。」
「私はナオ、前世の名前は中野美桜、こっちこそごめんなさい、この前襲ってきた化け物に似ていたからつい撃ってしまったの。」
軽く自己紹介をしてお互いに謝罪する、元敵は転生者で、とても優しいようだ、これで許してくれるらしい。
「なんでかはわからないが、猫化っていう猫になれるスキルを持っていて、一応勇者をやってます。よろしく。」
「私は近くで宿屋をやってるの、お客さんは今まで2人しか来てないけど、評判は結構良かったよ、それに私も一応猫になるスキルを持っているわ。」
「それは丁度いい!俺が目指していた宿屋だ。泊まって良いか?」
今度は少し詳しく自己紹介、なんと元敵は勇者様だった。
そして、戦闘中に使っていた爪などは猫化と言うスキルの効果のようだ、その他にも様々な魔法などを使っていたので流石は勇者様と言った所だろう。
特に雷みたいな魔法は今度教えて欲しい位に上手だった。
そして元敵で勇者様ことカイセイさんの目的地はなんと私の宿屋だったみたいだ、早速案内しよう。
「ええ、良いわよ。あと、転生者ならロボットは好き?」
興味本位で聞いてみる、転生者で男の子ならきっと好きだろう。
「めっちゃ好きだ!」
即答だった、きっと本当に好きなのだろう、昨日作ったロボットがあるから、是非見せてあげよう。
「なら良かった。丁度良い物があるわよ!」
そう言うとカイセイさんの目はとてもキラキラして嬉しそうだった、歩くスピードも少し上がった気がする、私も速歩きになり、私の宿屋を目指す。
「こっちよ!」
私はそう言って宿屋に着いてから直ぐに畑の横に来た。カイセイさんは私の直ぐ後ろに居たが畑以外に何も無くて少し戸惑っている様子だ。
「ロボットが森の中にそのままあったら不自然でしょ?だから地下に格納庫を作ったの。ハッチ開けるから危ないからそこで待ってて。」
そう言いつつ私は地面にカモフラージュされた正方形状のハッチ部分を金属魔法と土魔法で開けていく、カイセイさんは少し驚いたようで何か呟いていた。
「じゃあ、ちょっと待ってて」
そう言い残して私は地下の格納庫に飛び降りる。
「よいしょっと、地下だから暗いな〜、光魔法使うか〜。」
格納庫内は入口付近は光が差し込んできていて明るいが、少し奥はかなり暗いな、そこまで大きくないので光魔法の基礎魔法の光球を使って灯りを作る。
「よし、ロボットをレールに乗せて、リフトに固定して、上に参りま〜す!」
明るくなった格納庫内でロボットをレールに乗せてリフトで地上に運ぶ、この重量物を魔力で動かすのは少し疲れる。
「おお、コレは!!もしかして一人で作ったんですか!?」
ロボットを地上に上げてから、カイセイさんにすぐに聞かれた。
「そうよ。名前は決まっていないけど、昨日半日で作った機体。」
私は少し誇らしげにロボットを紹介する。
カイセイさんは驚いているようだ、きっと半日で作ったと言う所だろう。
私もこれだけの物を半日で作ったことに自分でも少し驚いている。
そうだ、折角だしカイセイさんにもこのロボットに乗ってもらおうかな…?試しに聞いてみるか。
「試しに乗ってみる?」
「いいんですか?良いなら是非!」
カイセイさんは間髪入れずに直ぐに答えてくれた。
「あーでも、一応注意。こいつは魔力と何より集中力を使うから…まぁ頑張って!」
一つ肝心な事を忘れていた、こいつの操作に必要な事だ、こいつは魔法と魔力操作を同時に細かく使うから魔力と集中力をかなり使う、でもまぁ勇者だし問題無いだろうから一応忠告だけしておく。
ちなみにこれってどうやって動かすんですか?」
「機体全体に魔力を流すイメージで、そこから肘や膝を動かすイメージ。簡単にいえば魔力を使って大きな体を動かすイメージで動かすとちゃんと動いてくれるよ。」
細かいことまで言うと長くなるから、簡単に必要な事だけを言った、でもまぁ必要な事は言ったしきっと動かせるだろう。
そう思っていたのも束の間、カイセイさんは早速試している、探知で魔力の流れを見てみると綺麗に機体全体に循環しているのが分かる。
そしてカイセイさんは機体を動かして機体が一歩進もうとした時に。
「あっ」
機体のバランスが崩れた、機体が倒れたら、機体は特にダメージは無いが、中の搭乗者は無傷では済まない。
そんな事を考えていると直ぐにカイセイさんがコックピットから跳んで出てきた。
ほっとしたが機体が倒れてきている事には変わりない、どうしようかと思うとカイセイさんが風魔法で姿勢制御してくれた。
「その姿勢制御をロボットの中でしてみて!」
危ないので少し注意とアドバイスをしておく。
そしたら段々動けるようになっていき、少しすると自由自在に動かせれるぐらいになっていた。
流石は勇者と言う所なのか、にどんどん操縦が上達していき、その後カイセイさんは3時間ぐらいロボットに乗って遊んでいた。
「どう?楽しかった?」
ロボットに乗った感想を聞いてみると
「操縦が結構難しかったけど結構楽しかったよ。」
と、即答してくれた。
「ならよかった、見せた甲斐があったよ。」
さて、実はここからが本題だ、それは
「じゃあロボットの試乗も終わったし、1つ聞きたい事があるんだけど、このロボットと同じやついる?何ならカスタマイズとかもできるけど。」
そう、この異世界でロボットを作れたのだからせっかくなら布教した方が楽しそう!なので布教してみたら
「別にいいかな?ナオさんの時間をとる事にもなるし、何より生身の方が強いかもしれない。それに壊したりした時申し訳ない。せっかくだけど済まない。」
ふむ、生身の方が強いとな?いつかロボットに乗った私vs生身のカイセイさんをしてみたいなぁ、そんな事はさておき
「そう?なら欲しくなったら言って。あとこれであなたの魔力がこの機体に染み込んだから、多分大変だけど魔力操作でいつでもどこでも呼ぶ事ができるから、事前に連絡してくれたらハッチ開けておくから、持って行ってもいいよ!壊れても直ぐに直るし」
「じゃあお言葉に甘えて。使う時に連絡します」
イエーイ!結果的に多分布教成功!そして私はお腹が空いてきたのでお昼ご飯にする。
そう言えばカイセイさんもお昼ご飯食べるかな?聞いてみるか。
「さて、私はお昼ちょっと過ぎちゃったから遅めだけどご飯食べるけど、あなたも食べる?あまりいい物は出せないけど、食べたいものがあるなら頑張るけど。」
「じゃあ、えーっと、スープとサラダとパンで!」
んー?なんか見覚えがあるな…?
あっ!これ、リナさんとマナさんが来た時に出したメニューだ!
でもなんでカイセイさんがこのメニューを知ってるんだろ?聞いてみるか。
「りょーか〜い、それともしかして女性2人組の冒険者にあった?」
「?はい、あの山を越えるために野宿してた時にリナさんとマナさんって人にに会いました、確か…キテアリア王国の首都に行こうとして迷ったみたいです。」
「やっぱり!にしてもあの2人がそんな所まで迷って行ってるのか…おかしくは無いね〜あの2人はね、私の初めてのお客さんなの、まぁ2人目は貴方何だけどね。後で助けに行った方が良いかな。」
「そうですね、あとで道案内も兼ねて食料を渡しに行った方が良さそうですね。」
「そうだね〜ご飯作り終わったら来るよ。とりあえず後30分ぐらいで作るから、それまで黎白と遊んであげて、黎白は体を動かすのが大好きだから。」
「分かりました、黎白〜遊ぼ〜」
「ワン!」
あの2人はそんな所まで遭難していたのか、後でちゃんと食料を届けに行かないと。
そんなことを考えて居ると黎白がカイセイさんにグイグイ遊びに行って居るのが見えた。
「黎白は人懐っこいのかな…?黎白が他の人と会うのが初めてだからわかんないな。」
「多分人懐っこいと思いますよ、こんなにグイグイ来るのは犬でもあんまり見ませんし。」
私がそう聞くとカイセイさんはそう答えた。
「確かにそうかも、前世でめっちゃ人懐っこい犬的な感じで紹介されてるぐらいに行ってるかも。」
そういえば黎白はあんなに可愛いけど結構強い魔狼だったな。
カイセイさんレベルの人に黎白ってどのぐらい戦えるんだろう? あっそうだ!
「カイセイさん、最近黎白が戦闘訓練したから、模擬戦とか出来たらしてほしいけど、できる?」
「良いですよ!俺もこの子の強さを知りたいですし、ご飯の待ち時間もあるので!。」
「ならお願いするわ、黎白、訓練の成果を見せる時だよ!」
「ワン!ワンワンワン!」
黎白もノリノリで返事をしてくれた。
「黎白も気合十分ですね!」
「そうだね、この前の訓練でかなり強くなったから、きっと自分の強さがどのぐらいか知りたいんだと思う。だよね、黎白!」
「ワン!」
模擬戦とか、決闘みたいのでルールは決まってるのかな?
私は知らないからとりあえず作っちゃうか!
「じゃあルールを決めとくわよ、ルールはお互いに爪や牙、魔法だけ、刀とかの武器は禁止。一応あなたの魔法を打ち出す銃みたいな物も禁止。問題ない?」
「はい、問題無いです」。
「ワン!」
よし、とりあえず後は場所だけだけど、場所あったっけな…そう言えば最初の方に少し均して放置していた所あったな、そこにしてもらうか。
「じゃあ場所は外に少し整えてある広場があるからそこでお願い。」
「わかりました、じゃあ黎白行こう!」
「作り終わったら呼びにいくから〜」
「は〜い!」
「ワン!ワンワン!」
さて、カイセイさんと黎白の模擬戦が見れないのは残念だけどまずはお昼ご飯を作らなに事には話が進まない。
まずはパンからだ、最初にいつも通り生地を作っていくが、その時にふと思いついた。
「水魔法で生地に水分を練り込んだらふわふわになるんじゃないかな?」
そう思って早速やってみる。
まず、一次発酵させる前の手ごねし終わった生地に水魔法で水分を練り込む。
水分といっても水を練り込むのではなく、目に見えない湿気とかの目に見えない大きさの水分なので制御が極端に難しい。
元々私が水魔法が苦手だからか、少し使った所で直ぐに頭痛がしてきたのでやめた。
だが、結構水分は入れれたので後は水分を入れすぎて無いかだけが心配だが、うまく出来る事を祈るだけだ。
さて、パンを発酵させて居る間にスープを作り、サラダを盛り付けるのだがスープに使う調味料が少し無くなって来ていた、流石にそろそろ街に行かないとヤバそうなので明日ぐらいに買い出しを目的に街に行く事にした。
そんな事を考えながらスープを作っているとパンがいい感じに発酵していた、これは新しく火魔法で温度調節していたのでそのおかげかもしれない。
少ししてからスープは作り終わり、パンもいい感じに出来上がったのでカイセイさんを呼びに行く。
そしたらよく分からない状況になっていた。
「カイセイさん!黎白!お昼ご飯用意できましたよ〜ってどうゆう状況何だこれは…とりあえず黎白とカイセイさんをベッドに運ばないと!」
なんとカイセイさんと黎白は地面に倒れていたのだ。
私はあまり状況を掴めないまま2人をベットに運び、寝かせておいた。
こうしてカイセイさんと黎白の模擬戦は終わった…
こんにちは、前書きぶりの巴ルトです!
今回は前回のコラボでやってきた勇者カイセイさんがナオちゃんの宿屋に着いて色々とロボットなどで遊んでいました。
最後のカイセイさんと黎白の模擬戦は一体どんな内容だったのか。ぜひコラボ相手のだいろくんさんの作品もご覧ください!
ちなみに文字数が4500文字を超えたのですがもう何回目か分からないですがおそらく三回目の
「どうしてこうなった」となりました!ショウセツッテコワイ‼︎
上手くできていない所もありますが、これからも不定期連載していくのでできればときどき覗きに来てくれると嬉しいです!
では、また次回!