ばあちゃん
ーークゥーン。
ポチは歩いて外に出ると、か細い声で鳴いた。
ーーポチ。あなたはね、一人じゃないのよ?
だから、過去の事なんて忘れてしまいなさい。
「そんなの心のどっかで、わかってるんだ。でも、まったく忘れられない。どっかで受け入れられない俺がいる」
ーーそれなら、もっとこっちへおいで。
ーーあぁ。
ーーとても懐かしい声。
ポチは、その声に向かって進んでいく。
そこには俺が大好きだったばあちゃんがいた。あの頃より少し若い?ーーまさか、人違い?
ーーいや、そんなはず、、??
ポチは半信半疑だった。
本当にあのばあちゃんなのか?
匂いを辿っていく。
ーーあぁ、、。
ーー懐かしい。この匂い、、。
ーーばぁちゃんだ。
ポチは大好きだったばあちゃんのとこへと歩いていく。
ばあちゃんが、すっと手を伸ばす。
その手はポチの頭の上に、優しく乗せられた。
普段なら頭に手を乗せられると、驚いちゃうポチもばあちゃんなら、イヤじゃなかった。
懐かしい感触。
ばあみゃんの手の温もり。
ばあちゃんは、すっと消えていった。
ーーあれは一体何だったんだろう?夢ではないはず。
ポチは顔を洗った。
ポチは家に戻っていく。
由美やその母たちが待ついつもの家に。




