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ポチと共に
ーーいつもこの道をお散歩していると、必ず会うのが、柴ちゃんだ。チャコには合わない。
なぜだろう?
ーーまぁいい。
心の中でポチは呟く。
赤い夕日が見える。
海岸で砂浜に腰かけて、柴ちゃんとポチのお話タイムが来た。
「久しぶりだなぁ、、柴ちゃん」
ポチは普通に近寄っていった。
「ーーあぁ、久しぶり。どーだい?由美の家は??」
「ーーあぁ、みんな優しいよ」
「それなら良かった。みんな心配してる。由美も由美の母さんも、そして夕夏も、そして夕夏のお母さんもみんなーーお前、今は色んな人から愛されているんだな。俺もだけどーー」
柴ちゃんが言う。
ーーそれでも、、。
ーーそれでも俺、、。
ーーいつも一人なんだ。
寂しそうな声で、ポチは鳴いた。
周りの人を受け入れられないでいる心との対立。そして、動かし様のない思い込み。
ポチは一人である、そんな認識だけを持っている。そのせいか?愛され、それを普通に受け止められるチャコや翔大や柴ちゃんが、羨ましかった。




