集会
「ーーまったく勝手だよな。人間てやつは」
そう声が聞こえた。
「ーー何だ何だ?」
周囲の犬たちが集まってくる。
「昨日さ、街を歩いてたら、これまでここにいた犬がいたんだよーー確か、柴ちゃんって呼ばれてた」
雑種だろうか?黒い毛並みの犬が言う。
「うん。で、アイツがどーした?」
柴ちゃんと呼ばれていた彼女は「ノラ」だった頃この場所では、人が勝手に「ポチ」という名前で呼んでいたのだと言う。
「アイツの生んだ子供を、別の人間にあげてたんだーー捨てるのと一緒じゃないか?」
「本当に欲しい人にあげるのと、無理やりもらってもらうのは別だろ?ーーもらったヤツの顔がとても嫌そうに見えたんだ」
ーーどんな目に会うか、わからない。
「とにかく俺たちで、アイツの子供を助けに行こうぜーーせめて俺たちが守ってやらないとーー」
ーー犬を飼って、子供が出来たら飼えません。それが人間なんだ。
人間は的だ。
ニンゲンハテキダ。
テキ、、テキ。
「よし、今日は皆で襲撃しに行こうぜーーポチの子供を人にあげちまった人間どもにーー思い知らせてやるんだ」
性別不明の黒い毛並みの犬。
このあたりを仕切っているボス的な存在なんだろうか?
ーーニンゲンハ、テキだ。
ダマサレテハイケナイ。




