表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
願い  作者: みゆたろ
31/75

受け入れた母

「ーー柴ちゃん、酷い事ばっか言ってごめんね」

静香がそう言って撫でようとする。

するりと逃げながら「ほんとだよ。全くーー」そう、深いため息をこぼした。

柴ちゃんはまだ静香の事を許せない様だ。


ーー悪いけど、俺は許せない。つい最近、捨てろと言われたんだ。そんなに簡単には許せない。


静香に対して、吐き捨てるように言った。


「柴ちゃん、頼むよ!気持ちはわかるけど許してやってくれよ!!静香も悪意があったわけじゃないんだ。動物が好きすぎたから、距離を置こうとしただけなんだ」

祐司が柴ちゃんの頭をなでる。


どうやら、柴ちゃんは祐司の事が好きみたいだ。祐司の膝の上に普通に飛び乗っていく。


「しょうがねーな」

祐司の膝の上に乗って、柴ちゃんが言った。

「もう捨てろとか言うなよ」

警戒心剥き出して、静香の目を見て言った。


「大体、人間は人間に対しても思いやりがないし、動物に対しても思いやりがないんだよ」


まるで悟るようにそう言った。


ーー言われてみれば、そうかも知れない。

そんな風に静香は思った。


「ーー大丈夫、もう二度と捨てるって言われても捨てさせない」

静香は柴ちゃんと約束をした。


人間はワガママだ。

犬の癖に柴ちゃんは体を掻くような動作をする。


この日から柴ちゃんにも人間と同じ食事を与え始める。

柴ちゃんは大喜びでそれをすべて間食した。


「ーーこーゆーもんが食べたかったんだ」


そんな風にぼやいている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ