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別れ
朝になると、黒い雲が街を覆い尽くしていた。
今日は雨になるだろう。
「夕夏、ご飯よー」
下の台所にいる母の声が響いた。
「はーい。今行くー」
階段を降りていくと、祐司がもう既に座っている。
「おはよう」
祐司と母の声が、見事にはもっていた。
「食べちゃいなさい」
「いただきまーす」
夕夏は祐司と共に、ご飯を口に運ぶ。
食事を終えた食器を片付けてから、母は私の目の前に座った。
祐司も私の横に座らされている。
「ーー大事な話があるの」
母は深刻な顔をしている。
「俺にもか?」
「もちろん。あなたにも聞いてて欲しい」
「夕夏、柴ちゃんの事だけど、、明日、捨ててきなさい」
「どーして?お母さんを助けてくれた犬なんだよ?」




