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願い  作者: みゆたろ
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回想

あれはもう何年前になるか、、。

記憶は定かではない。

しかし、漠然と思い出していた。

片桐祐司との出会いの場をーー。


冬から春へと移り変わる時期だ。気温は暖かくなり、過ごしやすくなってきた。


春になると桜並木になるこの通りは、

まるで春を待つかのように、今は枯れてしまっている。

少し寂しげに佇むその枯れ木は、寂しそうにしている。多くの芽を積み、花が咲き誇るのを待ちわびているのだろうかーー?


そんな時だ。

ふんわりとした花びらのように、微笑んで通り過ぎる彼を見たのはーー。


直感的に、私は悟った。

ーー私は、この人と結婚するだろう。と。


その場はそのまま通りすぎたけれど、その翌日ーー。

私は不意に喫茶店へと寄った。


「いらっしゃいませー!」


元気な従業員。男のものの様な声。

喫茶店で男のウエイトレスなんて、、珍しい。

注文しながら、私は彼の顔を見た。


「ーーあ、あなたは昨日の、、」

思わず、そう口にしていた。

「昨日はどうも」

爽やかな笑顔で、彼は笑った。

まるで昨日が繰り返されているようにも感じられたっけ。


それが二人の恋のスタートラインだった。

運命の糸に導かれるようにして、二人はちょくちょくデートをするようになる。

そして恋に落ちた。


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