6、雨の日曜とみんなの匂いと三角関係
真琴は黒髪の姫カット、二重のくっきりした猫目(欧米人が言うアーモンドアイ)、小さめの口、という昔ながらの日本美人。
今、アイロン室で紅鬼と2人きり、緊張に唇を固く引き結んでいた。
紅鬼「町内会で耳にしたんだけどさ・・・」
珍しく真琴が近所の人と顔を合わせた時、つい自分のことを「使用人」と卑下してしまったのだが、それが紅鬼の耳に入ったらしい。
紅鬼「使用人・・・ そんな風に考えていたなんて、悲しいな・・・」
真琴「あ、あの! 私、流産して寝こんでるところを紅鬼さんたちに助けてもらって、仲間に入れてもらって、お返しできないほどいろんなことしてもらったから・・・ 私は紅鬼さんに仕えて、恩返ししたいの、だから・・・」
真琴の髪をなでて、紅鬼「私たちは全員親友、全員家族、全員恋人のはずでしょ?」
紅鬼が出ていくと真琴は1人、肩を落として(はあーっ・・・ 久しぶりに紅鬼さんに怒られてしまった・・・)
女性専用シェアハウス姫百合荘オープンから半年と2日がたった。
この日曜日は、朝から雨が降っている。
今日の在宅シフトは紅鬼とまりあ。
土日は「ごはん作らないデー」、食事に関しては各人それぞれ作るなり買ってくるなり外食するなり、勝手にする日と決まってるので、在宅当番は掃除に専念することになる。
ごはんを作らないといっても子供たちがいるので、本日は休みシフトの真琴とローラは、遅めに起きた後、共同で朝食の支度をする。
「いただきまーす」
アリスン、アン、湯香の三姉妹は仲良くキッチンカウンターに並んで座り、ベーコンエッグとトーストをパクパク。
真琴「こらこら湯香、ちゃっかり子供たちに混ざってるんじゃない! 後片づけはよろしく」
湯香「私だけ醜いガチョウだからいじめるのね」
ローラはガラス越しに、雨の降る芝生の広場を眺め、「せっかくの日曜だけど、今日は家でゆっくりするかー」
食べた後は、子供たち3人で仲良く食器を洗う。
そうこうしてるうちに、パンと龍子のカップルがようやく起きてきた。
2人は土日は、「在宅シフト」「Barシフト」「休みシフト」のいずれでもない「フリーシフト」、写真家としての活動に割り当てるべき日としている。(実際には、どちらかが「Bar秘め百合」の応援に行くことが多い)
簡単な朝食を作ってダイニングで、2人並んで食べる。
龍子が窓の外を見て、「今日は屋外の撮影は無理そうだね」
パン「クリスから、店も空いてるから応援いらないって」
結局、「うちでまったりしようかー」
みんなで在宅当番の2人を手伝い、バリバリと掃除しまくる。
ふだんあまり掃除しない物置部屋・衣裳部屋もピカピカに、地下室の食料倉庫も賞味期限のチェック。
午前中には、すべて片づいてしまった。
昼食は賞味期限の迫った缶詰やカップ麺、スナック類を片づけ、昼間からビールを飲んで、みんなでリビングでまったり。
紅鬼「たまには、こんな日曜日もいいね」
ローラはハッと気づいて、「先に言っとくけど、子供たちの前ではワイ談を遠慮してね!」
パン「わかってるよ!」
アン「ママ、わいだんってなに?」
ローラ「こわいオバケの話」
アン「ひえーたまらん!」
ここでパンがすっくと立ちあがり、「さーて、それでは」
「お、何かするのか?」皆が期待に目を輝かせる。
パン「皆さん、これより・・・ いつも美味しいごはんを作ってくれる真琴に感謝して、サンクス真琴、真琴感謝祭を開催いたします!」
「わー!」パチパチ
真琴は驚きに両手で口を押さえ、「ウソ・・・ 何かくれるの?」
パン「あなたにあげるのは・・・ 愛です!」
やや失望したように、固まる真琴。
パンがディレクター、龍子が助手となって準備が始まった。
パン「そこの大ソファー、悪いけど場所空けて」
龍子「真琴、真ん中に座って!」
真琴「えー、何だろ、何かくれるのかな?」
ソファーの真ん中に腰を下ろす真琴、ここでローラが割りこみ、「ごめん、この機会にアニーが真琴に、愛の告白をしたいそうです」
真琴「うそ、うれしい・・・」
パン「よし、アンアン、真琴の膝の上へ」
顔を真っ赤にしたアンが、真琴の首に抱きついて、「まこと、だいしゅき・・・ ガチ恋しちゃったんだよう」
ローラが笑いながら、「いつもごはんやおやつ作ってくれて、優しくしてくれるから、恋しちゃったみたい」
アリスンがむくれた顔で、「あーららーアンが裏切ったー 私と結婚するって言ってたくせにー」
パン「よし、ではお嬢、真琴の右サイドへ!」
真琴の隣りに座るアリスンに、アンはわたわたして「ちがうの!けっこんはアリスンとするの!でも、まことも愛してしまった・・・」
アリスン「ずるいなー、こいつ!」と言いつつニッコリして、「私も大好きだよ、真琴! 週1回の愛情弁当も楽しみだし、大使館のみんなも羨ましがってるよ」と、真琴の肩に寄り添う。
「お嬢、ありがとう!」
ローラがソファーの背の後ろから、真琴に腕を回して、「アニー! アリスンは私と結婚するんだよ」
アリスンが真琴に甘えて、「私、8歳の時に母を亡くしたから・・・ 真琴みたいなママがいてくれたら・・・」グスッと涙ぐむ。
アン「ええっアリスン? アンとママと、どっちと結婚するの?」
アリスン「えっローラ、今なんて・・・ うれしい・・・」
ローラは真琴の前髪をかき上げて、「真琴はおでこ出さないの?」
真琴「アン子ちゃん、私にガチ恋したんじゃないの?」
「あ、ごめ・・・」ローラは真琴の額に、薄くなった傷跡を見てしまった。
アン「う、そこがツライところ・・・」
真琴「あ、それ・・・ 中学時代にストーカーにつけられた傷・・・」
アリスン「とにかくアンが成長して大人になるまで、結論は待ちましょう!」
龍子「もうすでに字幕がないと話を追えない状態・・・」
湯香「もしかして母と子でお嬢を取り合う三角関係になってるの?」
小型カメラで撮影しながら指揮をとるパン、「湯香!パートナーのあんたが真琴の左サイドへ!」
隣りに湯香が座ると、真琴「うっホカホカして暑苦しい・・・」
湯香「ごめんね! 平熱が36.6度もあってごめんね!」
パン「みんなもっと詰めて! 真琴を優しくハグして!」
ローラ「ごめん真琴、それでおでこ隠してたのか・・・」
紅鬼がパンをつついて、「あのー私らは・・・」
パン「真琴の足が冷えないように守ってあげて」
真琴の生脚の足元に座りこみ、まりあが右足を、紅鬼が左足をハグする。
まりあ「やっぱり私もつきあわされるのか・・・ いや真琴には感謝してますが」
紅鬼「冷えないように、さすってあげればいいかな?」さすりさすり
龍子「冷房弱くしとこうか」リモコンをピッ
まりあ「さすが真琴、きれいに処理してあるからツルツルだわー」つるつる
紅鬼「あ、虫刺されの跡、発見!」ぽっちり
真琴「ちょっと、みんな・・・ 暑苦しくない?」
湯香が涙ぐんで、「でも、あの真琴さんが・・・ 意地悪で性格がねじくれてて、あんなにイヤな女だった真琴さんが・・・ こんな天使みたいな人になって、これほどみんなから愛されるなんて・・・」
龍子「湯香と真琴って、1人の男性を取り合ってたんだよね?」
アリスン・アン・まりあ「ええええっ」
湯香「取り合ってたなんて、とんでもない! 真琴さんは『ぬらりー先輩』の彼女だったんだよ。私は単に先輩に憧れてただけで・・・ かわいがってもらってはいたけど、せいぜい『かわいい後輩』程度にしか・・・」
紅鬼「ストーカーから助けてくれたのが、その男性なんだよね」
パン「みんな、もっとくっつく! 真琴への愛情を全身で表して!」
アンは母親をきっと睨んで、「ママ! アリスンは渡さないよ!」
ローラ「おっ私と勝負するか?」
アリスン「その男性は・・・ どうなったの?」
まりあは、真琴のすねをさすりながら、「紅鬼さん、ここの部分、なんていうか知ってる?」
紅鬼「弁慶の向う脛、弁慶の泣き所、弁慶の泣きぼくろ、アレ? 弁慶の鎧塚・・・?」
湯香「先輩が今の真琴さんの姿を見たら、きっと喜ぶよ・・・」
真琴「そうかな・・・? ちょっと苦しくない? 汗でてきた・・・」
龍子「私もそろそろ、どこかに入らないと!」
ソファーの後ろからローラが手招きして、「こっちおいで!」少し場所を開ける。
まりあが犬のように、真琴の右足の匂いをクンクン嗅ぎ始めてた。
紅鬼は左足にキスをして、ちゅーちゅー吸っている。
ローラ「みんな! 子供がいるんだから変なことしないでね!」
アン「へんなことって?」
ローラ「オナラしたりとか」
その隣りで龍子が真琴の頭頂部を見下し、「おー真琴のオツム!」
ローラ「うなじがキレイだと思わない?」
龍子「ホントだ! これぞまさしく、あたま・うなG!」
ローラ「うなじにキッス」ちゅー
8月のことであり、全員がTシャツかタンクトップ姿ということもあって、だいぶ空気が蒸れてきた。
真琴「はあ、はあ・・・」息が荒くなってしまう。
ソファーの後ろからローラと龍子が腕を伸ばして真琴にからみついてきたので、さらに温度が上がる。
真琴「あの、みんな・・・ 汗の匂いが・・・ ワキの匂いが・・・」
パン「みんな、もっとくっつくんだ! 最後に私、どこに入ろうか・・・ 仕方ない、アンアンの後ろから」
ローラ「アニーを潰さないでよ!」
パン「だいじょうぶ、真琴の太ももに手を置いて、よいしょー。アンアン、真琴にキスだ!」
アン「りょうかい! むちゅ~」
真琴「ん・・・」
熱波むれむれ、湿気もわあ~
パン「よし、みんな! 真琴にキスして愛の波動を送るんだ!」
自らアンの上に覆いかぶさるようにして、「真琴、愛してる!」ちゅー
みんなが次々と、「愛してる真琴!」「だいすき、真琴!」「真琴さん、好き!」「愛してるよ!」「真琴~」すりすり「真琴、一生離さない!」「しゅき・・・」
「う・・・」
ついに真琴は、ダムが決壊したかのように、ウワーンと号泣。
「あああああああんん!」
ビックリしたアンが、「まこと、だいじょうぶ?」
パン「感動してるんだよ」
ローラ「人間はね、嬉しいと泣いちゃうこともあるの」
じゃっかん真琴の体が痙攣しているような様子もあるので、
紅鬼「熱中症になるといけないから、そろそろ離れようか」
ローラ「そうね・・・」
パン「うわー、いい汗かいた!」
アリスン「湿気がハンパない!」
龍子「冷房が弱くなってる。だれ、弱くしたの?」
泣きじゃくる真琴を心配そうに見てるアン、「だいじょうぶなのかな・・・」
まりあ「湯香! 真琴を部屋に連れてって休ませてあげな」
湯香「わかった! さ、立てる?」
かかえられるようにして、真琴は退室。
紅鬼「すごい、匂いがこもっちゃったね、換気しようか」
汗の匂いが好きな龍子は恍惚としている。「もったいないよ・・・」
ローラがタオルで汗を拭きながら、「これ夏場にやるモンじゃないんじゃないの?」
アリスンが不服そうに、「私もみんなの生活費稼いでるから感謝してほしいなー」
パン「冬になったら、お嬢感謝祭やろうか! 今度は全員生まれたままの姿で!」
紅鬼「それだと外側の人が寒くない? 風雪に耐えるペンギンの群れのように・・・」
まりあ「真琴の様子、見てこないでいい?」
紅鬼「あ、私行ってくる」
パンはソファーを直しながら、「晩ごはん、どうする?」
ローラは外の様子を見て、「雨やんだみたいだし、ウチらは外で食べようかな。駅前の、前から目をつけてたベトナム料理屋行ってみようと思う」
アリスンがまりあの手を引っ張って、「まりあもいっしょに行こうよ。ちょうど4人になるし」
まりあ「えっ お嬢、あの・・・」もじもじ
龍子がパンに、「私らは素麺でも茹でようか?」「そだねー、具だくさんにして」
紅鬼が戻ってきたので、パン「真琴はどうだった?」
と尋ねてみると、顔を赤らめた紅鬼が、パンの耳元にコソコソ
紅鬼「真琴、いっちゃったみたい」
パン「いっ!」
姫百合荘の豆知識(12)
港区立狸吉小学校に通ってるアン、下校時には「在宅シフト」のメンバー1名が必ず迎えに行くことになっている。
アン本人は「1人で電車のって帰れるよー」と恥ずかしがっているが。(毎日ちがう女性が迎えに来るので、クラスメートらは「ママが何人いるんだ?」と、あんぐり)
ただ母親のローラが、「アニーみたいな美少女、絶対変質者に狙われる!」と心配のあまり発狂するので、とりあえず10歳くらいまでは大人が迎えに行くということで。
実は1回だけミラルが迎えに行く当番なのに、すっかり忘れてしまい、アンが1人で帰ってきたことがある。
当然ローラは泣きながら激怒、(「娘を殺す気なの!」)ミラルと紅鬼は平謝りに謝った。
アンが横から「ママおおげさすぎる! はじめて1人で電車のれて、うれしかった」と止めに入らなければ殺人事件になっていたかもしれない。
ローラ「ミラ姉、これで貸しが2つだから! 私をふったこと・・・娘を忘れたこと・・・もし貸しが3つになったら、命で償ってもらうかもしれない」
ミラル「気をつけます」
次の日にはローラが「ごめん、言い過ぎた」と謝ってきたが、「もうミラ姉・・・憎い憎い憎い!」
ミラルの顔を見ると、情緒不安定になってしまうローラであった。
地下鉄百合穴駅近く、雑居ビルの3階、ベトナム料理屋「雨の日のアオザイ」にて、ローラ一家とまりあは、生春巻きや揚げ春巻き、ベトナム風オムレツなど定番料理を取り分けて食べていた。
ビールをガンガン飲んでるのはローラだけで、アルコールの苦手なまりあと子供2人は、ウーロン茶やコーラ。
アリスン「まりあ、もう気にしないでよ。まりあは悪くないんだから」
リストカット事件を引きずっているまりあは涙を浮かべ、「お嬢・・・」
ローラ「そうそう。あれは全面的に私が悪かった」
アン「あとクラスのバカな男子もわるいよね」
ローラは4人分のフォーをオーダーした後(アンは1人分食べきれないが、まりあが片づけてくれる)、隣の席のアンの頭を優しく撫で、「アニー、さっきは勝負するって言ったけど、アレはウソ・・・ あんたが大人になって、まだアリスンを愛していたなら、あんたが結婚しなさい。私たちはみんなイギリス国籍だから、合法的に同性結婚できるの」
アリスンは黙ってお茶を飲んでいる。
ローラは懇願するまなざしで、「アリスン、お願い・・・ この子が一番幸せになる道を選んであげて」
まりあはハラハラしながら、事の成り行きを見ている。
アリスンはローラの顔をまっすぐ見て、「私、決めたよ・・・ 誰をパートナーとするか」
ローラ「!!」
まりあ(どうなってしまうん・・・)心配のあまり、手をコネコネ。
アリスンはキッパリと、「私はローラとアン、2人ともパートナーにする」
まりあ「おおおおお・・・」
不審げな顔のローラ、「二股かけるってこと?」
アリスン「そうじゃない、二股なんかじゃない。そもそもパートナーが1対1でなければいけないという発想は、男と女が夫婦となる時代の習慣で、キリスト教的価値観なわけでしょう。女同士の愛は、もっと自由でいいはず。男が決めたルールや価値観に縛られる必要はまったくない。どうしてパートナーが2人いるダブル・パートナーではいけないわけ?」
ローラもまりあも、何か人類史をくつがえすような、とてつもない大発見をしたような面持ち。
ローラ「な、なるほど・・・ 確かに・・・」
まりあ「人類の歴史が、ここから変わる・・・」
アン「ねー、それじゃママもアンも、2人ともアリスンと結婚できるの?」
ハッとするローラ、「いや、結婚は1人しかできない・・・」
まりあ「たとえ同性婚が合法のイギリスでも、重婚は犯罪・・・」
アリスン「できるよ、2人と結婚する! 合法的な結婚なんて、どうでもいい! それこそキリスト教の束縛以外の何物でもない。まあ現実には法的に認められた結婚でないと、税金とか相続とかいろいろ問題あるのは承知してるけど・・・ でも私は縛られない。もちろんアンが大人になって、それを望めば、だけどね」
アン「のぞむよ、のぞむ!」
まりあ(ローラと2人なら正式な結婚ができるのに、それを捨ててアンのためにダブル結婚を・・・ 法的には認められない疑似結婚を、あえて選択するっていうの・・・? アリスン、男前!)
ローラは笑いをこらえながら、「アリスン、あんたって時々カッコよくて惚れちゃうよ・・・ そうだね、わかった」
隣りの愛娘を抱きしめて、「アニー、それならママともパートナーになって結婚する? もちろん、あんたが大人になってからだけど」
アンは顔を輝かせ、「ママと結婚?いいの?」どきどき
まりあはドキマギしながら、「ローラ、それって・・・ 母と子で恋人になるってこと?」
ローラは声を潜めて、「そのとーり! もちろんセもするよ! ま、アニーが望めば、だけどね」
まりあ「それはいくらなんでも、モラルに反するのでは・・・」
ローラ「うーん、たとえば母と息子、父と娘のようあ組み合わせはマズイと思うけど・・・子供できちゃうから・・・ 母と娘なら、いいんじゃない? あくまでも成長後、娘が望めば、ね。男が作ったモラルなんか、ブチ壊してやればいい」
まりあ(これは・・・ 警察に通報されても仕方ない案件・・・)
アリスン「いいねえ! トリプル・カップル、トリプル結婚!」
アン「わーい!」
アリスン「あ、でもアン。これは絶対人には言っちゃダメだよ。私たちだけの秘密だから」
アン「りょーかい」
まりあ、ガクガク・ブルブル
1時間後、4人は帰宅した。
酔っぱらったローラを、まりあが肩で支えている。
アリスン「こういうこともあるから、まりあを連れてってよかった!」
出迎える紅鬼、「お帰りー。あら、ローラさん一家、みんなニコニコして嬉しそう。まりあだけ犯罪計画を知ってしまった巻きこまれ主人公みたいな顔してる・・・」
第6話 おしまい