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赤信号だって新型コロナだってみんなで渡れば恐くない―確証バイアスが日本の防疫に巨大な風穴をあける件

作者: ふりがな



さて、新型コロナウイルスの記事を繰り返しやっております。

皆さんこんにちは、ふりがなです。


最近、新型コロナウイルスでですね、ある事に気づきました。

それは、多くの人が、新型コロナは、インフルエンザと変わらないという、確証バイアスを、見事に働かせているという事です。

確証バイアスとは、仮説に対して、否定する材料を一切無視して、肯定する材料だけを集めてしまうという、認知バイアスの一種です。


新型コロナウイルスを、インフルエンザと変わらないやら、インフルエンザよりも新型コロナウイルスは弱いのだと、確証バイアスを働かせている人の割合は、皆さんが思うよりも、遙かに多いのではと思います。


まあ、私も、新型コロナウイルス畏れるに足らずという風潮があることを、身近だったり、ニュースで気づいたのですが。

インフルエンザと一口に言っても、様々なインフルエンザがあるのですが、この手の確証バイアスは、一番病状の重い未知の新型インフルエンザではなく『自分のかかった事のあるインフルエンザ』だけを対象に、判断するという物になります。


先日、陽性者が、飲み屋を梯子したり、ジムに通ったりと、大量の濃厚接触者を増やしましたが、皆さんは、あのニュースを見て、感染したら出歩いて良いと思うハズがないのにバカだなぁと、後知恵バイアスを働かせてはいないでしょうか?


因みに後知恵バイアスとは、物事が起きてから、それが予測可能だったと考える認知バイアスの一種です。


風邪と変わらないのだと、一部のテレビで情報を流せば、そりゃ感染が確定したあとも、風邪より弱いぜと、外に出歩く人も中には出るだろうなとしか、私は思いませんでした。


確証バイアスは、流れる情報の幅が広ければ広いほど、両極端に変化していきます。

某元総理が、新型コロナウイルスをただの風邪と言ったりしまして、政府側が確証バイアスにハマっていないかと、心配にもなるのでのですが。


情報は、目的と紐付いてないと、何の役にも立たないと実感している最中でして、防疫という観点で、大半の人に、新型コロナウイルスは、風邪と変わらないという情報は、果たして本当に必要だったのかと、今回は疑問に思ってしまいました。


何の目的も無く、ただ情報を垂れ流すと、両極端な確証バイアスに振り回される人が、増えるだけだからです。


私には、日本政府の目的が未だにサッパリ解りませんが、昨今、目的と出口が見えない一方で、新型コロナウイルスのどうでも良い情報だけは、急激に増え続けているように見えます。


さて、ここでタイトルの赤信号の話になります。

個人ではやらないような事を、集団だと、何の疑問も持たずにやってしまう、この集団心理を、リスキーシフトと呼びます。


リスキーシフトでは、構成員の多数派の心理的な傾向が、構成員内の少数派に伝播していくのです。


今私は日本の多くの人が、訳の解らない急激に増え続ける情報に頼った確証バイアスを元に、リスキーシフトを起こそうとしていないか? と危惧しております。


例えば、新型コロナウイルスでも注目される、若年層の孤独死です。

先日、髄膜炎を起こした20代の男性は、出社しない事から不審に思った家族と警察が、自宅を確認した所、倒れている男性を発見、検査の結果、新型コロナウイルスだと発覚しました。

若年層が自分達だけは大丈夫だと、リスキーシフトを起こしていると、多くのコロナウイルスでの孤独死を見逃す可能性があります。

SNS等での横の繋がりがセーフティネットになるので、その技術的なハードルは非常に低いのに関わらずです。

真に必要な情報は、何だったのでしょうか?


また、先に書いた陽性者の行動も、リスキーシフトの一例かもしれません。

自分達だけは、風邪の病状と変わらないんだ。

だから、どんな行動を取っても大丈夫。

なんて考えてると、防疫に穴が空きかねません。


当局は、何も解らないからとにかく事実を流すとか、確たる目的もなく情報を隠匿するなどせずに、今回の教訓に、情報は目的と紐付けて、厳選した物を、リスクを犯してでも積極的に流すという事を学んで欲しいと感じます。

そして目的が、玉虫色で矛盾している場合には、確証バイアスとリスキーシフトによって、政策と防疫のコントロールは、より難しくなっていくのだという事を学んで欲しいのです。


流すべき情報をまともに集められなかった結果が、例えば日本医師会による、今更のインフルエンザの結果の停止です。

どうして、中国のPCR検査が鼻粘膜から行われなかったのか、まともに情報を集めて、報道しているとは私には思えません。

何故、日本でインフルエンザが流行してないのに、コロナウイルスに対して、危険性の高いインフルエンザの検査を優先してやる羽目に陥っているのか。

医療現場には思ったより、コロナウイルスの情報が集まっていないようですね。


企業や個人の保障の遅れと、幅のあり過ぎる報道で、馬鹿に出来ない数の国民の一部が、検査はむしろ必要ないのだと、今リスキーシフトを起こしつつあるように感じます。



確たる目的と、目的と紐付いた情報を、国民と共有する。



これこそが、今の日本のコロナウイルス対策で、医療技術以上に、真に必要とされている物なのでないでしょうか。


しょーもない結果にならない事だけを、祈っております。



ここで耳より情報。

コロナ対策で免疫力を高めようという事で、日光浴がおすすめです。

日光はウイルスを直接殺しますし、ビタミンDが生成されますので、免疫力があがります。

このビタミンD、ガラス越しの日光浴では、殆ど生成されないそうなので、この時期だと20分程度かな、日光を浴びるために意識してみましょう。

閉じこもってふさぎ込んでいると、ウイルス対策のつもりが、いつの間にか間違えて免疫力を落とし、不健康になりかねません。

外出を控えるようにと言われていますが、結局は現状コロナ対策は自己責任です。

免疫力を高めましょう。


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― 新着の感想 ―
[一言] コロナも問題ですが 「若年層の孤独死」もかなり問題だと思う…… 思わず二度見しましたから。年寄りなら分かりますが。 若い人が孤独でいることも、コロナと同じくらい怖い。そう思う私です。
2020/03/13 10:45 退会済み
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