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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第三章 正体不明 Code『UNKNOWN』
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42 さらなる強さへ

「そんじゃ、第二ラウンド……始めようか」


 二人から距離を取り異空間から、魔剣グラムを取り出し俺は言う。


「「うん!」」


 二人は元気に良く返事をする。

 俺は右手をピストルの様に構える。


重力弾(グラビティ・バレット)!」


 放たれた重力の弾は、アルシアとメロディアに向けて放たれる!

 二人は軽やかに躱すと反撃を仕掛けてくる。


「火の妖精!」


 何処からともなく出現した妖精は、アルシアに自らの力を貸し与える。

 アルシアが宿した神の加護妖精(フェアリー)は、様々な妖精達の力を借りる事が出来る為、汎用性が高く攻撃もサポートも行えるが、攻撃の方はお世辞にも強いとは言えない。

 攻撃を喰らった所で俺なら瞬時に再生する為、俺からすれば攻撃力は皆無に近い。

 アルシアは俺に向けて火の弾を放つ!


「喰らうかよッ!」


 俺はグラムを一振りして、火の弾を消し去る。

 すると、今度は背後から炎の弾が俺に襲いかかる!

 俺はアルシアに気を取られていた為、攻撃を喰らってしまった。


「――ッ! 重力機関砲(グラビティ・マシンガン)!」


 俺は瞬時に体勢を立て直し、メロディアに向けて攻撃を放つ。

 だが、メロディアは氷の壁を作りだし攻撃を防ぐ!

 氷の壁は破壊されるがメロディアは無傷だった。

 メロディア(あいつ)俺が弱く放つと分かってて、敢えて回避せずに防御したのか……。


「氷の妖精!」


 今度はアルシアが俺の背後から攻撃を仕掛けてくる。

 アルシアは氷を鋭く尖らせ俺に向けて放つ!


「グラビティ・フィールド!」


 俺はメロディアの時の様に重力を真下に働かせる。

 それなりに、連携はとれて来たな。

 だが、連携がとれる様になっただけで、二人が強くなった訳じゃない。

 根本的に変えないといけないかもな……。


「ここ迄!」


 俺は次の攻撃を仕掛けようとする二人を止める。


「急にどうしたの団長?」


 首を傾げメロディアが言う。


「修行の方法を根本的に変えようと思ってな……」


 グラムと重力(グラビティ)を異空間にしまい俺は言う。


「根本的? それって、どういう事?」


 アルシアが言う。


「今から俺の神器を貸す。お前達には俺の貸した神器を完全に扱える様になってもらう。それが、これからの修行プランだ」


 アルシアとメロディアを交互に見て俺は言う。


「団長の神器を私達が……?」


 驚いた顔でメロディアが言う。

 そして、それはアルシアも同様だった。


「そうだ。今からお前達でも扱える神器を探すのは骨が折れるからな。俺の神器を貸す事にした。ただ、俺の神器はどれも強力だから扱えるかはお前達次第だ」


 そう言い俺は異空間から二つの神器を取り出した。


「アルシアに貸すのは神器変化する鎧(アーマーチェンジャー)。そして、メロディアに貸すのは龍の手(ドラゴンズハンド)だ」


 俺は二人に神器を手渡しこう言う。


「当分の修行は解放した神器を扱える様になる事だ……。こんな風にな」


 俺は異空間から取り出した呪縛の拳銃(ロック・オン・トリガー)を、神器解放してアルシアとメロディアに見せる。


「神器解放……」


 アルシアは神器解放された呪縛の拳銃(ロック・オン・トリガー)を見て呟く。


「それが、お前達の――」


 すると突如、背後から声を掛けられ俺は会話を中断した。


「ゼロ! 早く来て! リアンが泣き叫んででるの!」


 梨沙に言われ俺は素っ頓狂な声を上げる。


「わ、分かった! 直ぐに行く。悪いけど修行は一時中断な」


 俺は二人にそう言った後、二人を地下に残し自室で寝かせていた、リアンの下へ急いだ。


『お前も大変だな』


 全くだ。

 リアンの事だったり、アルシアとメロディアの修行だったり。

 最近の事もそうだし……。


 自室の前に着くとリアンの泣き声が、扉の前からも聞こえてきた。

 俺は部屋に入りベッドで泣き叫ぶリアンを抱っこする。


「よしよーし。もう大丈夫だぞ。怖い夢でも見たか? それとも、誰も居なくて泣いてたのか?」


 リアンをあやしながら俺は言う。

 リアンは安心した様で泣き止み、また眠りについた。


「前々から思ってたけど、本当の親子みたいだね。ゼロとリアン……」


 微笑みながら梨沙は言う。


「あはは、……それ、ルイーザにも言われたよ。傍から見たら親子同然だって……」


 俺は苦笑いしつつもリアンとの関係性を喜んでいた。

 不思議だよなぁ、こうやって一緒に生活していると、どんなに異形の姿をしていようと、愛着が湧くんだからなぁ。


「また、ここに一人で寝かせる訳にも行かないか。……どうすっかなぁ」


 俺はリアンを抱っこしたまま考え込む。


「リアンを抱っこしたまま、修行する訳にもいかないしね」


 梨沙は腕を組み頭を捻らせる。


「そうなんだよなぁ」


 梨沙と同様に俺も頭を捻らせる。

 リアンを抱っこしたまま修行すれば、リアンは泣く事はないけどリアンが危険だし、逆にリアンを一人で寝かせれば、修行は出来るがリアンが泣き叫ぶ。

 見事なまでに彼方を立てれば此方が立たず状態である。

 うーむ、……お手上げかな?

 ルイーザは何かいい方法あるか?


『ない!』


 うん、そう言うと思ったよ。

 ……マジどうすんの、これ。

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