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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第三章 正体不明 Code『UNKNOWN』
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41 覚悟を求めて

「いや、フィリナ王国最強は間違いだ。俺はフィリナ王国最強ではなく、この世界……いや、全ての世界の頂点に君臨するのがこの俺、ゼローグ様だ」


 大胆不敵に笑み俺は言う。


「傲慢だね」


 メロディアが言う。


「事実を言っただけさ。……さて、お喋りはここ迄、次は俺の攻撃(ターン)だ」


 俺は話しをやめて両手を、ピストルの様に構える。


重力二重弾(グラビティ・デュアル・ショット)!」


 俺はアルシアとメロディアに向けて、攻撃を放つと二人は防御する構えを取った。


「「――ッ!」」


 アルシアとメロディアは攻撃を受けきれず後方に吹き飛んだ!

 この程度の威力で受けきれないって……。

 こりゃあ、不味いな……。


「生きてるか? 二人共」


 俺は吹き飛んだ二人の安否を確認する。


「うん、大丈夫だよ。ゼロちゃん」


 アルシアは立ち上がり言う。

 メロディアも何も言わないが立ち上がる。


「一番弱く放ってそのざまじゃあ、シェリルは愚かレイナにすら勝てないぞ?」


 俺は二人に言う。

 まぁ、一番弱くと言っても車に撥ねられた位の、威力はあるだろうがな。


「そんなの分かってるよ」


 メロディアは言う。


「分かってないさ、何にも。……自分達に戦う覚悟が無いって事がさ」


 俺は二人に告げる。

 このままだと、本当に不味い。

 今は実力をつける事よりも、二人が戦う覚悟を決めないと……。


「覚悟ならあるよ!」


 メロディアが反論するが俺はそれを遮りこう言う。


「ねぇよ。本当に覚悟があるなら、俺に手傷の一つは負わせてた」


 これを聞きメロディアは黙り込む。


今の(・・)お前達には戦う理由があっても戦う覚悟は無いみたいだな」


 俺は二人に更に追い打ちをかける。

 今の所、問題は二つ。

 一つ目は何故、二人に戦う覚悟が無いのか。

 二つ目は二人がどうやったら戦う覚悟を決めるか……。


 一つ目の問題を解決しないと二人は永遠に戦う覚悟がないままだ。

 二人が覚悟の無い理由……戦う事を躊躇ってるのか?

 いや、それは無いか。

 戦うのを躊躇ってるならレイナや、シェリルとは戦わない筈だからな。

 だとしたら、二人に戦う覚悟の無い理由は何なんだ……?

 皆目見当もつかねぇよ。


『もしかしたら、二人に戦う覚悟が無い理由は、相手を傷つける事を恐れているのかもしれないな』


 不意にルイーザが言う。

 傷つける事を恐れてるなら、俺に攻撃しないだろ?


『これは私の推測だが、お前に攻撃したのは、お前が不死身だからじゃないか? 不死身なら傷ついても直に治るだろう? だが、他の奴は違う。治療しない限り傷が治る事はないからな』


 ルイーザは言う。


 なるほど……。

 確かにそれなら説明がつくな。

 傷つける事を恐れてる、か……。

 それが本当なら、二人がそう思う理由は明らかに過去の出来事が原因だな。


 『他の誰かが苦しむ所を見たくない、か。戦う理由を見出した時にアルシアが言っていたな』


 あぁ、苦しむ人達を出さない為に戦う。

 それが、アルシアの出した答えだった。

 ……そんじゃ、本当かどうか二人に聞いてみますか。


「二人に聞くが、お前達は相手を傷つける事を恐れているんじゃないか?」


 二人は顔を上げた二人はハッとした表情をしていた。

 反応から見てルイーザの推測は、当たってたみたいだな。


「どうして……」


 暗い表情でメロディアは言う。


「ルイーザの推測さ。それがお前達に覚悟が無い理由じゃないか、ってね」


 俺は二人に歩み寄り言う。


「私達はどうしたらいいの?」


 不安げな顔でアルシアが言う。

 隣に居るメロディアも不安げな表情をしている。

 俺は二人を安心させる為に、二人の頭に手を乗せこう言う。


「いいか、二人共。戦う覚悟ってのはな、相手を確実に殺すって言う、自分への暗示なのさ。じゃないと、少しでも躊躇ったりしたら逆に自分が殺られるからな。俺達が相手にするのはそういう奴らさ。生きる為には他の何かを殺さないといけない。人間が牛や豚、生き物を食べる為に殺すのと同じ様にな」


 二人の頭を撫でながら俺は言う。


「だけど、レイナさんやシェリルさんは……」

 

 アルシアは辛そうな面持ちで言う。


「自分達の事を殺さないって言うんだろ? 確かにあいつらは、そんな事はしないだろうさ。だけど、殺さずとも傷つける事は出来る。だから、どんなに辛くても覚悟を決めなきゃならない。覚悟ってのはそういう物だ。二人に聞くぜ? 今の(・・)お前達に戦う覚悟はあるか?」


 二人の顔を交互に見て俺は言う。


 二人は顔を見合わせると、力強く頷きこう言う。


「……うん。今なら自信を持って言えるよ。ゼロちゃん」


「私もお姉ちゃんと同じ、自信を持って戦う覚悟があるって言えるよ」


 どっちも良い表情するじゃねぇか。

 初めてあった時とは大違いだな。

 成長したな、アルシアもメロディアも。


 二人の成長に喜んでいるとルイーザがこう言う。


『まるで子供の成長を喜ぶ親の様だな』


 子供ねぇ……。

 確かに自分の子供の様な感覚ではあるな。

 世の中の親ってのはこんな感じで子供と接しているんだな……。

 

『お前の年齢が他の者とは、比べ物にならない程離れているから、そんな風に思うんだろうな』


 確かに、そうかもしれないな。

 それに、リアンの世話をする様になった影響もあるだろうけどさ……。


『傍から見れば親子同然に見えるからな。お前とリアンは』


 だろうな……。

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