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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第三章 正体不明 Code『UNKNOWN』
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39 危険な手段

 空間移動(ワープホール)を使って屋敷の玄関に移動する。

 俺達は靴を脱いだ後、広間の扉を恐る恐る開ける。


「ただいまぁ」


 俺は広間に居るメンバーに言う。

 それに続きアルシアとメロディアも「ただいま」と言う。


「おかえりなさいませ。ご主人様、アルシア様、メロディア様」


 ナナに続き、広間に居た面々も「おかえり」と言ってくる。

 あれ? 思いの外、あっさりしてるな。

 もうちょっと、何か反応があると思ったんだけど……。

 って、そんな事よりも早く訳を話して、あの研究所に行かないとな。


「えっとさ、お前達に話しがあるんだけど……」


 頰を掻き俺は言う。


「話しって何? 旦那様」


 首を傾げ唯が言う。


「俺はこれから人工生命体研究所に行ってくるから」


 抱っこしているリアンに視線を移した後、広間に居る面々の顔を見渡し俺は言う。

 それを聞いて広間に居る全員が、ハッとした表情となった。


「そういえば……研究所の内部を調べてる途中だったね」


 オリヴィアが思い出したかの様に言う。


「普通に忘れてたよな」


 モニカが頭の後ろで手を組み言う。


「うん、でも、最近は色々ありましたからね。仕方ないですよ」


 レイチェルが言う。


 そう、レイチェルの言うように最近は色々あったのだ。

 つーか、色々ありすぎた。

 シェリルと戦ったり、魔王全員と戦ったり、神の領域に二度も至ったり。その他諸々。

 まぁ、これだけ色んな事が起これば忘れてもしょうが無いと思う。


「団長、よく覚えていたね」


 メロディアが言う。


「いや、ぶっちゃけ俺も忘れてた」


 俺はリィアレや研究所の存在を忘れていた事を、あっさりと認める。


「それじゃあ、どうして?」


 アルシアが不思議そうな表情で言う。


「今朝の事なんだけさ……」


 俺は今朝起きた事を説明した。


「へぇ、そんな事が……。確かに人間の足みたいだね」


 ソファーに座りながら抱えているリアンの足を見ながら、梨沙は言う。


「そういう訳だから、ちょっくら行ってくるわ。明日には戻ってくるから」


 リアンを抱えたまま広間を出ようとすると、リーディエットがこう言う。


「ゼローグさんだけで行くんですか?」


「うん。そうだけど……」


 あっさりと俺は言う。


「それは無茶でありんす!」


 ソファーから身を乗り出し凛が言う。

 その際、凛の大きなおっぱいが強調されて、俺の視線は凛のおっぱいに釘付けだった。


「団長? どうしたの?」


 俺の顔を覗き込みメロディアが言う。


「へ? いや、何でもねぇよ?」


 上ずった声で俺は答える。


「本当にぃ?」


 疑いの目でメロディアは言う。


「と、兎に角、俺は一人で行く」


 折れはどうにか誤魔化し話を元に戻す。

 

「どうして、一人で行こうとするの?」


 心配そうな表情で梨沙が言う。


「それは……。あまりに危険な手段を使うからだ」


 真剣な表情で梨沙に言う。


「それってどんな手段なんだ?」


 モニカは言う。


「……。研究所内の時間を超加速させるからだ」


 俺は言う。


「どれくらい加速させるの?」


 アルシアが言う。


「外での一日が研究所内では十年になる。幸い俺は不死身だ。飲まず食わずでも問題ない」


 それを聞いてアルシア達は驚愕の表情となっていた。


「そんなの無茶ですよ!」


 リーディエットが叫ぶ。


「それでもやるんだよ。それに、研究所内で臨界突破者(クリティカルブレイカー)限界突破者(リミットブレイカー)状態になれば、維持時間を伸ばすいい修行になるからな」


 俺の言った事を聞いて全員が黙り込んだ。


 俺は広間を出る前にリアンをナナに預けようとしたが、リアンが俺の服を掴み離さなかった。


「うーむ。まいったな、どうしたものか……。一緒に連れて行く訳にもいかねぇし」


 一緒に連れて行く? 無理無理、リアンが十年間飲まず食わずは死ぬな。


『リアンの周りだけ時間を遅延させればいいんじゃないか?』


 なるほど……。確かにその方法ならいけるかもな。

 問題はそれが可能かどうか……。

 研究所内を超加速させつつも、リアンの周りは遅延させる。

 付け焼き刃だが他に方法も思いつかねぇし、やるしかねぇか……。


「よし! 行ってくるわ」


 空間移動(ワープホール)で研究所のエントランスに移動する。

 すると、リィアレがポカンとした表情でこっちを見ていた。

 その後、ハッとした表情となりこう言う。


「今まで何してたんですか! 絶対に忘れてたでしょう!」


 屋敷の住人全員がこの研究所の存在と、リィアレの存在を見事に忘れてました……。


「いや、そんな事ないから、ちゃんと覚えてたよ。ただ、こっちも色々あってさ、それで来るのが遅くなった次第です。はい」


 いや、嘘です。

 普通に忘れてました。

 今朝の事がなければ永遠に、研究所(ここ)に来る事は無かったと思う。


「本当ですか?」


 俺を睨みつけリィアレは言う。


「本当、本当」


 すまん、リィアレ。

 屋敷の住人を代表して謝ります。心の中で……。


「それで、他の皆さんはどうしたんですか?」


 辺りを見渡しリィアレが言う。


「その事なんだけどな……」


 今朝の出来事とさっきの広間で起きた事をリィアレに説明する。


「そういう訳だから、今日一日は屋敷で過ごしてくれ」


 俺はリィアレの意見を聞かずに、空間移動(ワープホール)で屋敷の広間へと移動させた。

 俺は研究所を隔離空間(アイソレッドスペース)で覆い時間を超加速させる。

 さて、やるか……。

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