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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第三章 正体不明 Code『UNKNOWN』
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34 仲間以上恋人未満

「話しは済んだようだし、俺達は帰るぜ。ゼローグ」


 俺との戦いで、ボロボロになったサタンが言う。


「あぁ。色々とありがとな」


 俺は振り向きサタンに答える。


 すると、サキュバスは俺に近づいて来て、そっと口づけを交しこう言う。


「またねぇ、ゼロぉ。あの時の返事、私は何時でも待ってるからねぇ。愛してるよぉ」


 あ、やっぱ、まだ覚えてたのねぇ。

 そこらへん、有耶無耶になってるかと思ってたんだけど……。

 サキュバスはそう告げた後、他の魔王と共に屋敷から消えていった。

 う、うーむ。

 どうしよ……。


『何時までもはぐらかしてないで、はっきり答えたらどうだ?』


 そうなんだろうけどさ……。

 一緒に戦ってきた仲間って思うと……俺の中でストッパーがかかるって言うか、何というか……。


『お前の気持ちも分かるが、何時までも待たせる訳にもいかないだろう?』


 ルイーザの言う事も、尤もなんだが……。

 どうすっかなぁ、本当。

 見事に覚えてるんだもんなぁ。

 どうしてこうも悩み事が、増えていくんだろうか……。

 事ある毎に悩みが増えるんだもんなぁ。


 俺は悩み事の無限ループという名の、迷宮にでも迷い込んだじゃないだろうか……。


『苦労人だな』


 本当だよ、ここまでくると自分が嫌になってくるわ。

 ……はぁ、悲しくなってきたなぁ。


『そういえば、一つ聞きたかったんだが魔王との戦いの際、限界突破者(リミットブレイカー)の維持時間が僅かだと、言っていたのに戦いが終わった後は、維持時間が伸びたと言っていたけど、どういう事なんだ? 発言が矛盾してるぞ?』


 あぁ、それはなぁ、あの時は俺も限界突破者(リミットブレイカー)の維持時間は僅かな時間。

 ほんの三十分くらいだと、思っていたんだが戦いの最中に、違和感を感じてな。

 それで、臨界突破者(クリティカルブレイカー)の維持時間が伸びたと思ったんだよ。


『フッ、なるほどそういう事か。やはり、お前は天才だよ、ゼロ。臨界突破者(クリティカルブレイカー)になっていたのは、ほんの数分だったというのに、その数分で違和感に気づくとは……。……だがゼロ、三十分は僅かとは言わないと思うぞ?』


 うるせぇよ、俺からしたら三十分は僅かな時間なんだよ。

 いいか? つまりだな、仮に限界突破者(リミットブレイカー)の維持時間の限界が一年だとしよう。

 そして、今までの臨界突破者(クリティカルブレイカー)の維持時間は三十分。


 ほら、こう思うと僅かな時間だろう?


『うむ、分かるようで分からんようで分かる、のか? いや、やっぱ分かんないのか? うーむ』


 なに、一人で自問自答してるんだよ。

 それ、無限ループじゃねぇか?

 それにしても、疲れた……。


『当然だろう、十二の魔王と全力以上で戦ったのだ。立ってるのがやっとじゃないのか?』


 確かに、結構ガタがきてるな。

 部屋で一休みして来ようかな。


『あぁ、そうした方がいいだろう。私も疲れたし少しの間、眠るとしよう。おやすみ、ゼロ』


 あぁ、おやすみ、ルイーザ。


「お兄……今のは一体何でありんすか?」


 怒気のこもった超えで凛は言う。

 普通に怖い。

 やべぇよ、めっちゃ見てるんですけど。

 ガン見なんですけど。

 久しぶりにこんな怒った凛を見た気がする。


 凛の言う今のって、絶対にサキュバスとの事だよな……。

 どう説明したらいいんだ……?

 えーっと……。


「えっと、まぁ、サキュバスとは色々ややこしい関係と言いますか……仲間以上恋人未満と言うか、何というか……」


 サキュバスとの関係の説明に困ったまま、俺は凛に答える。


「はっきりしなんし! ……恋人、でありんすか?」


 不安そうな表情で凛は言う。


「いや、今は(・・)まだ違うよ」


 俺がそう言うと凛は安心した表情でこう言う。


「よかった。……でも、今は、ね」


 悪戯な笑みを浮かべて、凛は答える。

 この凛の反応、もしかして、サキュバスも恋人になるとか思ってるんじゃ……。

 いや、そんな訳ないよな。

 うん、ない……よね?

 大丈夫だよね?

 いや、やっぱありそうだよ。

 どうしよう……。

 でも、俺の答え方的にそうとるのが普通か……。


 って考えるのは後にしよう。

 今は部屋で眠りたいからな。


「さぁて、俺は部屋で寝る。夕食は俺抜きでいいから。リアンにはちゃんと食べさせてくれ」


 俺はリアン共に部屋に戻り、着替えてベッドに横になる。

 ふわぁぁ。今日は何時も以上に動いた分、よく眠れそうだな……。

 ふと、リアンを見てみると、気持ちよさそうに眠っていた。


「おやすみ、リアン」


 リアンの頭を優しく撫で俺は言う。


 ……ルイーザの言うようにサキュバスとの事は、はっきりしねぇとな。

 梨沙の様に、何時までも待たせる訳にもいかねぇし。

 早い内に答えてやらねぇと……。

 だけど……。


 はぁ、俺はこういう時、どうしたらいいんだよ……。

 セシリアが居たら、その答えを教えてくれたんだろうな。


 夢でもいいからセシリアに会いてぇなぁ。

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