表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第三章 正体不明 Code『UNKNOWN』
88/135

32 その正体……

「ねぇ、エロス。彼は愛する女性(ひと)を生き返らせる事が出来るかしら?」


 天界にて、椅子に腰掛け彼――ゼローグを見守るエロスの背後から、一人の女性が声をかけた。


「どうかしらねぇ、今の彼には色々と問題が多いからぁ。……既にセシリア(こいびと)を生き返らせる方法は、自分の手の中にあるのに彼はそれ(・・)に、気付いてないみたいだし……。早く彼女を生き返らせて、思いっきり彼女に甘えて欲しいけど……もどかしいわぁ」


 頬杖をつきエロスは言う。


「そうね……。彼は、これからの自分の過酷な運命に、立ち向かっていけるかしら……?」


 不安そうな顔で女性の神は言う。


「それは彼次第ね……。でも、もし私が彼の立場だったら私は……全てに絶望して死にたくなるわね。だけど、呪いがそれをさせない……。貴方はどう? フレイヤ」


 遠くを見つめながらエロスは言う。


「私も貴方と同じかな……。本当、難儀よねぇ」


 悲しそうな表情をしてフレイヤは言う。


「そうね」


 弱々しく答えるエロス。




         *****


 俺――ゼローグは地下にて十二の魔王と、神の領域等について会話していた。


「なぁ、何でたった二度の変身で、維持時間が伸びてるんだ?」


 俺の素朴な疑問を、ベルゼブブに聞いてみる。

 まぁ、天才の俺だから維持時間伸びたって事なら納得だが、流石に神の領域だそういう訳ではなさそうだけど……。


「さぁな、ただ、現状分かっているのはどうやら、同じ悪魔でも俺達とお前とじゃ、領域(レベル)が違うって事だけだ……」


 メモ帳を懐にしまい、難しい顔をしてベルゼブブは言う。


「そうか……。それよりも、さらっと俺の正体を言ってんじゃねぇよ!」


 突然、俺の正体を暴露したベルゼブブに、驚きつつも俺は言う。

 まぁ、今は俺達しか居ないから良いけども。

 そんな感じで俺達以外の奴に、俺の正体をポロッと言われては困る。

 殆どの奴が俺の正体を、知らないのだから……。


「構わないだろう? ここには俺達しか居ないんだ……。心配するな公の場で言ったりはしないさ。お前の正体は誰にも、知られてはならないのだから……」


 真剣な顔でベルゼブブは言う。

 そう、ベルゼブブの言う様に俺が悪魔だという事は、絶対に知られる訳にはいかないのだ……。

 まぁ、それくらいの事はこいつらも、重々承知の筈だからな。

 そこらへんはこいつらを信じるが。


「それにしても、二度の変身で一時間以上も維持できるとは……。俺達がその領域(レベル)に達するのに、どれだけ殺し合った事か……。天才のなせる技って事かね」


 俺の方をまじまじと見て、ベルゼブブは言う。

 天才のなせる技ってやっぱり、俺が天才だから神の領域の維持時間が、大幅に伸びたって事なのかな?

 でも、天才なら限界突破者(リミットブレイカー)臨界突破者(クリティカルブレイカー)の維持時間を伸ばすのに、そんなに苦労するのだろうか……。

 なんか、自分が本当に天才なのか不安だ……。


『安心しろ、お前は間違いなく天才だ。限界突破(リミットブレイク)臨界突破(クリティカルブレイク)、その何方も使える事が何よりの証拠だろう? だから、何も心配する必要はないさ』


 そっか、ありがとうなルイーザ。


『まぁ、一応、相棒だからな』


「なぁ、そろそろ神の領域を解除してもいいか? まだまだいけるけど流石に疲れた」


 地面に座り込み俺は言う。


「あぁ、構わん。いいデータが取れたからな」


 そう言ったベルゼブブは、随分と気分が良さそうだった。

 そろそろ、上に戻ろうかな。

 あいつらも心配してるだろうし。

 そういえば、絶対空間(アブソリュートスペース)を解除するの忘れてたな。

 そう思い絶対空間(アブソリュートスペース)を解除した。


「俺は上に戻るけどお前達はどうする?」


 俺は立ち上がり魔王達に聞く。


「俺達はサタン達が目覚めたら行くよ」


 気絶しているサタン達を見て、ベルゼブブは言う。


「ねぇねぇ、でもぉ、挨拶ぐらいしてかないとぉ、失礼じゃない?」


 気怠そうにしてベルフェゴールが言う。


「そういう訳にもいかねぇだろうさ……」


 二人の会話に入りアザゼルが言う。


「そうだけどさぁ」


 諦めの声でベルフェゴールが言う。

 さて、いい加減、上に戻らないとな。

 やっぱり、立場的にも魔王達は地下(ここ)にいた方がいいよな。


「そういえばぁ、ゼロにぃ、聞きたかったんだけどぉ、神器はどうしたのぉ?」


 一歩前に出てトロンとした瞳で、サキュバスは言う。

 相変わらず昔と変わらず、おっとりした奴だ。


「ん? 神器ならあるだろ?」


 そう言い俺は自分の神器を、幾つかサキュバスに見せた。


「そうじゃなくてぇ、ゼロがぁ、元々ぉ、持ってたぁ、自分の神器だよぉ」


 超至近距離でサキュバスで言う。

 随分と近づくなぁ。

 ちょっと、照れくさい。


 自分の神器ってアレの事を言ってるのかな?

 あれ? どうしたんだっけ?

 忘れちゃったぁ……。

 まぁ、その内分かるだろ。多分。


『適当な奴……』


 うるへぇ。


「どっかにやって忘れちったぁ。てへっ!」


 頬を掻き俺は言う。


「そう、それじゃあ、神器は私がぁ、見つけておくねぇ。見つかるか分からないけどぉ」


 俺から離れてサキュバスはそう言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ