表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第三章 正体不明 Code『UNKNOWN』
86/135

30 完全敗北

「その漆黒の鎧の姿なら、俺達が能力を使っても、問題はなさそうだな……」


 口元の血を手の甲で拭い、サタンは言う。


 さぁて、ここからが本番って所だな。

 だけど、流石にこの姿でも全員で、能力を使われちゃあ、困るなぁ。

 どうする? どうやって切り抜ける?

 この姿だって、そう長くは保たない。

 この状況を打開する方法は……。


 あれこれ思考を巡らせる中、ベルゼブブが真正面から突貫して来た!

 ちっ、考える暇は無えって事かよ!


 俺は、ベルゼブブの攻撃をバック転で回避し、ベルゼブブに拳を放つが、瞬時にベルゼブブも拳を放つ。

 互いの拳がぶつかり、大気を震わせる程の衝撃波が生まれた。


 その反動で俺とベルゼブブは、後方に吹き飛んだ!


「――くっ」


「――がっ」


 パンチを放った右拳がジンジンする。

 見てみると右腕の鎧は、さっきのパンチの衝撃で、少しヒビが入っていた。

 右腕の鎧は直ぐに修復したが、このレベルの戦いを繰り返してると、一瞬でこの姿――不滅龍化は、解除されちまうな。

 それに、いくら不死身でも戦いを続けてると、身体への負担は大きそうだ。


 シェリルと戦った時の、変化が現れれば楽に、勝てるんだろうけどなぁ。

 そもそも、あの変化は本当に、何だったんだろうか……。

 まぁ、取り敢えずはこの不滅龍化で、踏ん張るけどそれでも駄目なら、あの黄金のオーラが現れる事に、賭けるとしようか。


 正直、この姿でも通用しないのなら、現状あの変化が頼みの綱だ。

 よし! もうひと踏ん張りしてみるか。


「行くぜぇ!」


 そう言い俺は両手に六つずつ、サッカーボール程の魔力の玉を、作り出した。

 それを高速回転させ魔王達に放つ!


 一つ一つの魔力の玉が、魔王達を襲う――!


 魔王達はそれぞれ、ガードしたり、躱したり、同じ力の魔力の玉で、相殺したりなどしていた。


 やっぱ、この程度の攻撃はダメージにすらなんねぇか……。


「今度はこっちの番だね!」


 イフリートが両手に炎を纏い、攻撃を放ってくる!

 灼熱の能力か……。

 ……本当、魔王ってのはどいつもこいつも、面倒くせぇな。

 俺は煉獄を取り出し瞬時に神器解放し、イフリートの炎の攻撃を、同じ火力の炎で相殺する。


「……ジリ貧、か」


 以前サタンが言っていた、煉獄の三百万度の大火力をおみまいしてやるか……。


 俺はサタンに向かって、幾つもフェイントを入れて、飛び出していき煉獄を三百万度の、温度に変化させる。

 サタンは俺の動きが読めず、放たれた斬撃は見事、サタンに直撃した!


「うがぁぁぁあああぁぁッ!」


 攻撃を喰らったサタンは、悲鳴を上げていた!

 サタンが斬撃を喰らった箇所は、真っ黒に焼け焦げていた!

 その様子だと煉獄の業火は、随分と熱い様で……。

 まぁ、三百万度なんてデタラメな火力の炎、普通は熱いで済まねぇけどな。


「三年前、お前がご所望していた三百万度の、煉獄の業火だ。特と味わいやがれ!」


 流石にこれでサタンは、リタイアだろう。

 後は残りの魔王達だな……。

 と、言いたいがこれで無事だった場合、確実にサタンの能力が発動する――。


「ゼロぉぉおおぉグぅぅぅうううぅぅ!!」


 炎の中から現れたサタンが、憤怒の形相で叫ぶ!

 ハハハ、おいおい、どんだけ頑丈なんだよ。

 普通ならこれで、終いだろうがッ!。

 おまけに、めちゃくそ怒ってんじゃねぇか……。


 ったく、どうすんだよ……状況が余計に悪化した……。


『自業自得だろう……?』


 もうちょっとフォローしてくれよな……。


『これはフォローのしようが無いだろう?』


 はっきり言うなッ!

 俺が一番そう思ってるわッ!


 はぁ……何でこうなるんだろうか……。


「――っ!」


 ――刹那、どういう訳か後方へ飛ばされた俺は、口から大量の血反吐を吐いた。

 今、一体何が起きた!

 血を拭い状況を確認しようと、思考を巡らせる。


憤怒(イラ)が発動したサタンに、やられたのだろうな……』


 おいおい、次から次へと。

 明らかに、今までの数十倍は、パワーアップしてやがるじゃねぇかッ!


 さっきの攻撃でマスクは、完全に破損していた!

 たったの一撃でこの鎧を破壊するのかよ……ッ!

 マスクは直ぐに修復したが、そう何度も野郎の攻撃を、喰らってらんねぇぞ!


 ……こんなデタラメな力、御免こうむりてぇよ。


「ここまでサタンがキレた所を見たのは、初めてかもな……」


 そろそろ、不滅龍化も解除されるな……。

 あの変化が現れるとも思えないし、こうなったら、臨界突破(クリティカルブレイク)限界突破(リミットブレイク)で、対抗するか、それとも魔王化か……。


 だが、魔王化したところで敵う訳ねぇか……。

 魔神化もまともに使えねぇしな。

 本当、面倒くせぇ事したな、俺。


 魔王化も魔神化も駄目となると、臨界突破(クリティカルブレイク)限界突破(リミットブレイク)の何方か、か。

 長期戦を見越して臨界突破(クリティカルブレイク)かパワーで押し切る限界突破(リミットブレイク)か。


 長期戦になるとジリ貧は必至、となると限界突破(リミットブレイク)か……。

 考えても埒あかねぇ!

 今は限界突破(リミットブレイク)で耐えるしかねぇ!


限界突破(リミットブレイク)!」


 煉獄は光の粒子となり、足、太腿、腰、胸、腕、肩、顔、俺の全身を覆うと紅の鎧を形成していく!


限界突破者(リミットブレイカー)、煉獄、全身鎧(フルアーマー)!」


 俺とサタンは同時に飛び出し、ただただ殴り合う。

 その度に此方の鎧は破損していく。

 そして、破損する度に修復する。


 サタンの放つ拳打は一撃で、鎧を破壊していく。

 俺も負けじと反撃するが殆ど、ダメージが無い様だった。

 限界突破者(リミットブレイカー)の維持時間を伸ばす修行はしてないから、以前と変わらない僅かな時間だ。

 こんな事なら限界突破者(リミットブレイカー)の方も修行しとけば良かった。


「糞ッ! このままじゃ!」


 防戦一方の状態で俺は言う。

 俺はサタンの繰り出す攻撃に、反応出来なくなっていたのだ!

 流石に不滅龍化に加えて限界突破(リミットブレイク)は、身体への負担が半端ねえや。


 そして、俺は遂にサタンの攻撃を、防ぐ事が出来ずにサタンの攻撃を、喰らっちまった!


「――がはっ」


 俺は地べたに這いつくばり、血反吐を吐いた。

 はーはー……まずい、本格的まずい。

 既に臨界突破者(クリティカルブレイカー)は解除されている。

 こうなってくると、あの変化が現れねぇとマジ死ぬわ……俺。


 俺は何とか立ち上がるが、どうやら立つので精一杯の様だ。

 俺は異空間から支配の拳銃(コントロール・マグナム)を取り出し、自分に向けて撃つ――。


 これで、俺の身体を俺が支配すれば、まだまだ戦れる。

 かなり、無理してるがな。


 俺は拳を握り締め、サタンに向かって一歩、また一歩と歩を進める。


 シェリルの時と同じだな……。

 あの時もボロクソになりながら、シェリルと戦り合ったけ……?

 両手が握れるならまだ戦れる、とか言ってたっけな。


「行くぜ、サタン!」


「来いッ!」


 互いに睨み合い言う。


 お互いに飛び出し拳を繰り出す――。



 ――刹那、俺の身体から黄金のオーラが現れた!

 そう、あの時と同じギリギリの土壇場で、訪れたあの変化――。


 その変化により俺の放ったパンチは、サタンの放ったパンチの速度を上回り、サタンは吹き飛んでいった!


 俺のパンチを喰らったサタンは、どうやら気絶している様だった。

 何とかサタンには勝ったな。

 この状態なら残りの魔王達も、倒せるだろうが流石に体力が、持たねぇな。


 吹っ飛んだサタンから、俺に視線を移した他の魔王達は、驚きの表情で俺を見ていた――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ