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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第三章 正体不明 Code『UNKNOWN』
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24 限界

 俺と凛は、ナナを除いたメンバーを正座させて、説教中だった。

 ナナも見ていたらしいが、ほんの少ししか見ていなかったらしく、ナナは部屋の隅の方に立っている。

 それに、説教中と言っても俺からは、あんまり言ってない。

 説教をしてるのは主に凛の方だ。

 まぁ、それもそうだろう、オリヴィア達が倒れて来なければ、俺と凛はオリヴィア達が見ている中、あのまま、その先をしようとしていたのだから。

 しかも、凛は初体験……。

 まぁ、昼っ間から広間であんな事を、しようとしていた俺達にも、非はあるだろうが……。


「お兄からも言ってほしいでありんす!」


 すると突然、凛から声をかけられた。


「へ?」


 気を抜いていた事もあり俺は、間の抜けた声を出す。

 おまけに、今までの話しを全く、聞いていなかったから、状況がよく分からない。

 凛はどうして俺に話しを振ったんだ?


「へ? じゃないでありんす! 危うくわっちらの初体験が、皆に見られる所だったんでありんす!」


 そう言い、凛は怖い顔をして俺に迫ってくる。

 俺はその気迫に気圧され、一歩下がった。


「分かった、分かったから……。そんな怖い顔しないで、ね?」


 俺は怒る凛を宥める。

 

「きゅうぅぅ」


 すると、抱っこしていたリアンが、力無く鳴いた。

 リアンに視線をやると、自分のお腹を手で擦っていた。

 その仕草からするに、どうやらリアンはお腹が空いた様だった。

 まぁ、無理も無いか既に、お昼寝過ぎてるし……。

 ん? てことは俺達の説教は、一時間にも及んだのか……。

 時間の流れって早いなぁ。

 よく、楽しい時間はあっという間、と言うが、俺はこの説教している時間が、楽しかったのだろうか。


「一度、説教タイムは中断して飯にしない?」


 俺は凛にそう提案すると、凛はゆっくり頷いた。

 良かったぁ……これで断られたら、リアンの我慢の限界が、来てただろうからな。


「私は、昼食の準備をして来ますね、ご主人様」


 ナナは一礼をすると、広間から出て行った。

 やっと、飯が食える。

 俺も結構、限界が来てたからな。

 さぁて、昼食が来るまでソファーで座って待ってるか……。

 俺に続き、凛や正座していた面々が、ソファーに座り始めた。


 空気が重い……。

 この張り詰めた空気の中、リアンは何時もの様に楽しそうにして、ご飯を待っていた。

 ……一切の会話が無いんだけど!

 全員が下向いてんだよ! 

 普段じゃありえないくらいの、張り詰めた空気が流れてんだよ!

 くそぉ! 気まずくて仕方ねぇんだよ!

 ちくしょー! 早く昼食、来てくれぇ!

 この張り詰めた空気を、どうにかしてくれぇぇぇ!


 凛の胸に飛び込んで、この空気から解放されてぇぇ。

 でも、そんな事したら余計に、空気が重くなって、その空気に耐えられなくなり、また、凛の胸に飛び込む。

 そして、見事、悪循環という無限ループが始まる。


 ……頼むよ、ナナぁ、こっちはもう限界なんだよ!

 もう、いっそ、食パンでもいいから、早く来てくれぇぇぇ!

 何かしてねぇと、この空気に耐えられねぇんだよぉぉぉ!


 もう、色んな意味で限界なんだよ……。

 誰でもいいから、この張り詰めた空気から、俺を解放しくれぇぇ……。


 昼食を待ってから三十分が経過した。

 まだ、昼食はこないのか……。

 どうやら、リアンも限界の様で、さっきから腹の虫がなりっぱなしだ。

 すると、扉が開かれてナナが、台車に昼食を乗せて、広間に入って来た。

 漸く、漸く、飯が食える……。

 

 昼食は天ぷらかぁ、具材は海老、かぼちゃ、ちくわ、さつまいも、かき揚げ、レンコン、大葉、イカ、種類豊富だ!


「いただきます!」


 全員で合掌した後、各々天ぷらを食べ始める。

 と言っても、俺の場合、リアンに食べさせてからじゃないと、食べれないんだけどさ。

 取り敢えず、リアンの口に合いそうなちくわを、箸で掴んでちくわをたれにつけて、リアンに食べさせる。


「きゅう!」


 随分も気に入った様でリアンは、ちくわを指差しおねだりした。

 俺はちくわを取り、リアンにちくわを食べさせる。

 俺はリアンにちくわ以外の物を、食べさせるがちくわ程、気に入った様子は無かった。

 

 育児って大変だ。

 ゆっくり飯も食えないのだから……。

 リアンにご飯を食べさせ終えて、俺はそう思った。

 昼食を終えたリアンは、俺の膝の上で寝息をたてている。


 温かかった天ぷらはすっかり、冷めてしまっている。

 漸く、飯を食えたと思えばこれだからな……。

 最近は疲労が溜まることばかり起きる。

 偶にはゆっくりしてぇなぁ。

 って言ってもなぁ。

 せめて、リアンが一人で飯を食えるようになれば、俺も楽なんだけどなぁ。


「ごちそうさん」


 食べ終えた皿を台車に乗せた後、リアンをベッドに寝かせる為に、俺は広間を出た。

 部屋にリアンを寝かせた後、俺は地下施設に籠り一人で修行を開始した。


 可能性の塊……。

 今の俺の一番の悩みの種。


 まぁ、取り敢えずは臨界突破者(クリティカルブレイカー)限界突破者(リミットブレイカー)、この二つの維持時間を伸ばす修行に専念しよう。


 俺は変化する鎧(アーマーチェンジャー)臨界突破者(クリティカルブレイカー)状態になり、座禅を組み瞑想を始めた。

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