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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第三章 正体不明 Code『UNKNOWN』
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22 過去に何かありましたか?

「なぁ、二人共、アリストレア王国での事を、詳しく教えてくれないか? 特に、レイナ達について……」


 随分、前に梨沙がアルシア達に騎士になった理由を、聞いた時があった。

 その時、アルシアとメロディア、二人の過去を聞いた訳だが、それは、二人がアリストレア王国を離れる経緯のみだ。

 それ以外は、よく知らない。

 あんまり、こういう事は聞かない方が、いいんだろうけどさ……。

 たけど、レイナのあの儚げな表情(かお)を見ちまったしなぁ。

 どうにも、気になっちまう。

 アリストレア王国再建の他にも、何か目的があるんじゃないかと、思えてしまうのだ。


 それに、アルシア達が過去を話した時に、言っていた事を思い出したが、アルシアやメロディア以外の王族は、死んだと言っていた事を……。

 多分、レイナ達は王族側の人間だ……反乱が起きたなら、どうして生きてるんだ?

 いや、考え過ぎだよな。

 あんだけ強いんだから、死ぬ筈ないよな。

 まっ、当時は今程、強く無かったとすれば、分かんねぇけどさ……。

 だからこそ、二人の過去を知る必要がある。

 どうしても……。

 

「うん、分かった。ゼロちゃんの頼みだもん」


 アルシアは何時もの笑顔で言う。

 あれ? 断ると思ったんだけどな……。

 まさか、承諾してくれるとは、思わなかった……。

 アルシアとメロディアは、互いに顔を見合わせると、力強く頷いた。

 一泊空けて、アルシアが過去を語り始める。


「……レイナさんはね、私達にとって本当のお姉さん見たいな人でね、凄く優しくて、何時でも私達の味方でね。幼い頃から私達の遊び相手に、なってくれてたんだぁ」


 優しい……お姉さん?

 それを聞いて俺は、レイナと対峙した時の事を思い出す。

 優しい、お姉さんって柄だろうか?

 うーむ。

 まぁ、人は見かけによらないって、言うしな。


「それで?」


 俺は続きを話す様、アルシアに促す。


「シェリルさんは、お姉さんっていうよりは、同い年の女の子見たいな感じかな?」


 同い年の女の子、か。

 まぁ、分からなくは無いかな。

 確かに、シェリルはお姉さんって柄じゃなさそうだし。

 そういえば、何でシェリルは自分の事を。ボクって言うんだ?

 男兄弟の影響で、ボクっ娘になる子がいるらしいが、シェリルにも兄弟とかがいたのかな?

 って、まただよ。今はそういう余計な事は、考えない様にしねぇとな。

 話しが全然前に進まえねぇ。


「それじゃあ、ヴォルクとロイドの二人は?」


 俺はアルシアに二人の男について聞く。


「その二人には会った事が無いから、分かんないや。てへっ」


 アルシアが舌を出し可愛く答える。

 てへっ、て……。

 まぁ、可愛いからいいや。

 少し気になるが、まぁ、いいだろう。

 たいして、役に立つ情報はねぇだろうし、多分……。


「レイナとシェリルは当時、どれくらい、強かったか分かるか?」


 俺はアルシアにレイナ達の、強さについて聞く。


「うーん、王女として生きていた私達は、アリアさん達と戦った事がないから、分からないや」


 まぁ、それもそうか……。

 王女として生きていたアルシア達が、戦闘について、知っている筈ないもんな。


 特に重要な情報は、出てこなかったか……。

 多分、アルシア達に聞いた所で、これ以上の情報は、出てこないだろうな。

 どんづまりか……。

 何で、俺って何時もこうなんだろう。


 悩みが増えると、必ず何処かで詰みが来

る。

 ここまで来ると、自分がどんづまりのプロなんじゃないかと、疑い始める程だ。


 はぁ……自分が嫌になってくる。


「団長?」


 気が付くと、メロディアが俺の顔の前で、手を振っていた。


「え、どうかした?」


 気の抜けた声を出し、メロディアに返事をする。


「すっごい怖い顔して、ぼーっとしてたから……」


 心配気な表情でメロディアが言う。

 俺、そんな怖い顔してたのか?

 全然、自覚はないんだが……。

 確かに、最近は俺を悩ませる事が多かったから、それが原因かもしれないな……。


「心配かけて悪かったな」


 メロディアの頭を撫で俺は言う。


「メロディア、ずるーい! 私の事も撫でてよぉ、ゼロちゃん!」


 頭を撫でられたメロディアを見て、頬を膨らませてアルシア言う。

 

「分かった、分かった」


 俺はもう片方の手で、アルシアの頭を優しく撫でた。

 頭を撫でられたアルシアは、とても幸せそうな顔をしていた。

 さて、話しも済んだ事だし皆の居る、広間に戻りますか。

 俺は二人の頭から手を離す。


「さぁ、広間に戻ろうか!」


 俺達は部屋から出ると、広間に戻った。

 広間では梨沙が、トランプをして遊んでいた。


「話しは終わったんでありんすか?」


 俺達に気付いた凛が、トランプをする手を止めて、聞いてくる。


「あぁ、ばっちりだぜ!」


 正直、全然ばっちりじゃねぇけど……。

 何にも話し進んでねぇけど……。

 結局、俺はアルシア達の昔話を、聞いていただけだ。

 今までの時間は、一体何だったんだろうか……。

 やっぱ、面倒くせぇがアリストレア王国について、洗いざらい調べた方が、良さそうだな。

 問題はどうやって、調べるか、だけど……。

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