21 ……あの子達の事が気になって……
魔王化に魔神化の全二十四の力。そして、強大すぎる為に封印した、俺とルイーザの力……。
これらが俺の力の可能性……。
こんだけ、力の振り幅があるのは良いが、それが障害になるとはね……。
やっぱ、臨界突破や限界突破の維持時間を伸ばす修行よりも、魔王化、魔神化、神の領域、これらを先に習得した方がいいのか?
……いや、だけど、根本的な解決にはなってないか……。
何方にせよ、俺の力の可能性ってのが障害になるのか。
これじゃあ、何時までたっても俺は……。
どうしたらいいんだ……。
……強くなりたくても、強くなれない……。
……お前に会いたいよ、セシリア。
って、無理な話か。
その為に、何度、自分自身を殺し続けた事か……。
だが、どんなに死のうとしても、呪いがそれをさせない……。
……何で死んじまうんだよ、セシリアぁ。
……クソっ!
考えても仕方ねぇよな。
もう朝だし、何時までも寝てないで、さっさと起きよう。
再び目を開けると、リアンが目を擦り、大きな欠伸をしていた。
異形な姿形をしているが、そんなリアンの仕草が、我が子の様に愛おしく感じる。
俺はそんなリアンの頭を優しく撫でる。
「きゅうぅぅ」
頭を撫でられたリアンは、嬉しそうに鳴いた。
俺は、両隣で未だにぐっすり眠っている、凛と唯を起こさない様に、静かにベッドから起き上がる。
俺は着替えようとクローゼットに、手を掛けたが何時もの服で、眠っていた事を思い出し、リアンと共に部屋を出て洗面所に向かった。
パジャマに着換えてない事を、忘れるくらいに疲れてるんだろうな。
まぁ、最近は俺を悩ませる事ばかり、起きてたしな。
「顔洗うぞ、リアン」
洗面所に着きリアンに言う。
「きゅう!」
手を上げ返事をするリアン。
俺はリアンの為に、ナナに作って貰った椅子に、リアンを座らせた。
その後、自分の顔を洗う。
自分の顔を洗った後は、タオルを水で濡らしリアンの顔を吹いた。
リアンを抱っこし洗面所を出ると、リーディエットとエスフィールが、扉の前で待っていた。
「おはよう、二人共」
俺は二人に挨拶をする。
返事をするのは、リーディエットでエスフィールは、何時もの様に無視だろうな。
たった一度、俺の事を心配してくれたからといっても、エスフィールの俺への反応は変わらないたろうな。
「おはようございます、ゼローグさん!」
リーディエットが元気に返事をする。
リーディエットの隣に居た、エスフィールは軽く一礼をする!
あれ? 何時もの様に無視だと思ったら、リーディエットの様に、挨拶はしなかったが一礼をしてくれるとは……。
多少なりとも、エスフィールの中で俺の評価が変わったのかな?
まぁ、何にせよ、取り敢えず一歩進んだ感じかな。
自分の部屋に戻ると、凛と唯が着替えている途中だった。
下着を脱ぎ裸になった凛と唯。
やっぱり、何度見ても飽きない、プロポーションをしている。
「おはようさん。よく寝てたな、二人共」
俺は着替えている二人に、声をかける。
「おはよう、お兄」
「おはよう、旦那様」
何時もの服をに着替えて、凛と唯が返事をする。
「さて、広間に行くか」
俺は着替え終えた二人に言うと、凛と唯、そしてリアンは声を揃えて返事をした。
俺達は部屋を出て、一階にある広間に入った。
中にはナナ、梨沙、オリヴィアの三人がソファーに座っていた。
俺達もナナ達に朝の挨拶をし、ソファーに座り残りのメンバーを待つ。
その後、続々とまだ来てないメンバーが、広間に入って来た。
そして、全員が揃った所でナナが厨房から、台車に朝食を乗せて広間に入る。
朝食は勿論、食パンだ。
俺は何時もの様に、リアンにパンを食べさせた後に、自分の朝食を済ませる。
朝食後、俺はアルシアとメロディアに声をかける。
広間を出て、自分の部屋に二人を入れる。
一週間前の二人の反応を、確かめる為だ。
これで、二人がレイナの言っていた、あの子達なのかが、はっきりする。
「話って何? ゼロちゃん」
首を傾げアルシアは、俺に問いかける。
「前に梨沙に騎士になった、理由を聞かれた時に言ってたよな。とある王国の王女だったって……」
俺は二人にあの時、言っていた事について言う。
「それがどうかしたの? 団長」
アルシア同様に首を傾げるメロディア。
「それってもしかして……アリストレア王国の事か?」
俺が言うと二人は、目を見開き驚いていた。
やっぱり、二人は、嘗て存在したアリストレア王国の元王女……。
「どうしてそれを……ゼロちゃんが」
やっぱり、アルシアの反応からするに、レイナの言っていたあの子達ってのは、アルシアもメロディアで確定だな。
「シェリルとの戦いに勝った後に、レイナに聞いたんだよ、屋敷を襲った理由を……その時に言ってたのさ……あの子達の事がきになった……ってね」
俺はアルシア達に、レイナ達との間に起きた事を、説明する。
「そっか……」
顔を伏せてアルシアは力無く言う。
その様子からすると、かなり訳ありって感じなのかな……。




