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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第三章 正体不明 Code『UNKNOWN』
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20 今よりも強く

 シェリルとの戦いから一週間がたった。

 ここ最近、俺は毎日地下室で臨界突破者(クリティカルブレイカー)と、限界突破者(リミットブレイカー)の維持時間を伸ばす為の修行をしていた。

 修行の内容は臨界突破者(クリティカルブレイカー)の状態で瞑想したり、同じく臨界突破者(クリティカルブレイカー)状態でルイーザと手合わせをしていた。

 勿論、限界突破者(リミットブレイカー)も同様の修行方法だ。

 ……俺は今よりも、強くならないと。

 ……じゃねぇと、また、大切な奴を失っちまう……。


 いけねぇ、今は瞑想中だったな。

 心を落ち着けねぇとな。


 ……。

 …………。


「ふぅ」


 やっぱり、身体を動かしていた方が、余計な事を考えなくて済むし、ルイーザと手合わせでもするか。


 聞こえてただろ? ルイーザ。


『あぁ、それじゃあ、手合わせしようか』


 ルイーザはそう言って、俺の身体から現れると、少し距離をとった。


「行くぞっ!」


 俺とルイーザは飛び出して行き、攻防戦を繰り広げる。

 俺の身体からルイーザが出ている為、今現在の俺は不滅ではなく、不死身の状態だ。

 俺は臨界突破者(クリティカルブレイカー)となった、神器、煉獄でルイーザと手合わせをしている。


 煉獄の鎧は触れれば、一瞬で全てを焼き尽くす。

 正確には溶かすって言うのかな?


 まぁ、ウロボロス・ドラゴンであるルイーザには、無意味だけどな。

 どんなに煉獄の鎧に触れようが、ルイーザの身体は瞬時に再生する。

 これが、ドラゴンの中で最強と謳われる、不滅龍ウロボロス・ドラゴンのルイーザ。

 いや、ドラゴンの中じゃなくても、その力は世界最強か……。

 まあ、そのお陰で俺は、この神器でルイーザと戦う事が出来るんだけどさ。


「やっぱ、強ぇなルイーザは……」


 ルイーザと手合わせをして、俺は改めてそう思った。

 全てを滅ぼす事が出来る滅びの力。

 どんな攻撃も意味を成さない不滅の身体。


 その気になれば、神どころか世界すら、滅ぼす事が出来る強大な力……。

 流石、伝承に記されるだけのことはある。


「ふっ、当然だ。だが、お前も十二分に強いじゃないか」


 ルイーザは右腕をドラゴンの腕にして殴りながら言う。


「ふっ、当然!」


 俺は右腕から煉獄の炎を噴射して、ルイーザに殴りながら言う。


「はぁぁぁぁぁあああああ!!」


「おらぁぁぁぁぁあああああ!!」


 俺とルイーザは飛び出し、互いに空中で高速の拳打を繰り出す!

 あまりの速さで腕が何本も、あるかのように見える程だった。

 シェリルとの戦いの時もそうだったが、強い奴との戦いは、楽しくて仕方がない。

 この世界の奴ら全員が、シェリルやルイーザくらい強かったら、俺は退屈せずに済むんだけどな……。


 地面に降り立ち、俺は息を整えていた。

 ルイーザの方は息一つ乱していなかった。

 全く、とんだ、バケモンだよ。


「はぁ、はぁ。……そろそろ、臨界突破者(クリティカルブレイカー)を維持するのがキツくなって来たな」


 臨界突破者(クリティカルブレイカー)の状態を維持して約三時間か……。

 シェリルの時は二時間だったから、一時間伸びたのは大きい。

 だけど、これでも、まだまだだ。

 もっと臨界突破者(クリティカルブレイカー)、そして限界突破者(リミットブレイカー)の維持時間を伸ばさないと……。


 途端、途轍もない疲労感が俺を襲い、倒れそうになったがルイーザが、俺を支えてくれた。


「ありがとな、ルイーザ」


 俺はルイーザの肩を借りて言う。


「今日はここまでにしよう。ゼローグ」


 地下から、上がる出入り口に向かいながら、ルイーザは言う。

 臨界突破者(クリティカルブレイカー)限界突破者(リミットブレイカー)の維持時間、どうにかして、もっと伸ばせる様にならないかなぁ。

 最低でも、一ヶ月くらいは維持できる様にならないと……。

 はぁ、どうしたもんかなぁ……。

 それに、毎回、修行終える度にこれじゃあな……。

 本当、どうしたものか……。


「三日で一時間か……」


 シェリルは今、何してんだろうな。

 やっぱり、あいつも臨界突破者(クリティカルブレイカー)の維持時間を、伸ばす修行でもしてんのかな。

 ……俺は、今よりも強くなれんのかな。


「あんまり、煮詰めるなよ。ゼローグ、身体を壊すぞ」


 地下室から出て俺を、ベッドに寝かせたルイーザが言う。


「あぁ……」


 俺は気のない返事をする。

 何だか、眠くなった来たな……。


         *****


「うぅん」


 目を覚ますと隣には、着ぐるみパジャマ姿の凛と唯が居り、俺のお腹の上にはリアンが、気持ち良さそうに眠っていた。


 そうか、俺はあのまま眠ったんだな……。


『それ程、疲れが溜まっていたんだろうな』


 だろうな、あんな修行を三日も続けて、やっていればな……。

 俺は以前、サタンが言っていた事を、思い出していた。


「……可能性の塊、か」


 こんな所でそれが弊害になるか……。

 前途多難だな。

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