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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第三章 正体不明 Code『UNKNOWN』
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17 開かれた未来への扉

 互いに臨界突破者(クリティカルブレイカー)となり、シェリルは全力で俺は三割の力で、肉弾戦を繰り広げていた。

 シェリルは先程までの魔力の攻撃はせず、自らに強化魔法をかけて、拳を打ち出してくる!

 しかも拳一発、一発が先程放った魔力の弾並の攻撃力がある!

 放たれた拳を防ぐ度に腕に衝撃が奔る!

 流石にこれ以上喰らうと腕が逝くな。

 まぁ、どうせ直ぐに治るんだけどさ!

 それにしても、シェリルは魔導師の筈だが、それを感じさせない程の身のこなしだ。

 これは、思ってた以上に楽しめそうだな……。


「どうしたんだい? さっきから防戦一方じゃないか。この程度でお手上げじゃないだろう?」


 拳での攻撃をする中シェリルが言う。


「勿論さ。なぁに、思いの外楽しめそうで嬉しくてなぁ。こっからがお楽しみの時間さ」


 俺は変化する鎧(アーマーチェンジャー)を瞬動の鎧から、連撃の鎧へと変える。

 瞬動の鎧は高速移動が可能になるが、攻撃力や防御力は殆ど無い等しい。

 ここは肉弾戦が得意な連撃の鎧の方がいいだろう。

 瞬動の鎧から連撃の鎧へと鎧を変えたことで、シンプルなデザインをしていた全身鎧から、手足の鎧は重厚感のある鎧へと変化し背中には、ロケットのブースター……バーニアの様な物が、左右三つの合計で六つ追加されている。

 背中のブースターで、スピードをカバー出来る様になっているのだ。


 俺はシェリルに向かって突貫して行く!

 その際、背中のブースターからは炎が噴出される!

 それを見てシェリルは、防御する構えを取った。

 どんな能力なのか分からない為、シェリルは無闇に攻撃出来ないのだろう。


 俺はフェイントを入れて、シェリルに拳を放つ――。


「――っ!」


 すると、シェリルは見事にフェイントに騙され、後方へと吹き飛んでいった!

 俺はすかさず飛び出していき、吹き飛んでいったシェリルを追いかける!


 シェリルは空中で体勢を建て直すと、両手から魔力の弾を打ち出してくる!

 俺は両手でガードしたまま、飛行しシェリルに向かっていき、シェリルの背後を取り蹴りを繰り出す!

 シェリルは俺の蹴りを、同じく蹴りで相殺した!

 三割の力と言えど臨界突破者(クリティカルブレイカー)状態の俺の蹴りを、同じ蹴りで相殺するとはな……。

 本気は伊達じゃないって訳だ……。


 にしても、能力が分からない状態で、攻撃してくるとはね。

 まぁ、だからこそ後手に回らない為に、攻撃したのかもしれないな。


 さぁて、次はどんな手でいこうかな。

 といっても、まだ連撃の鎧の能力を使ってないし、それを使って駄目だったら、次の手を考えるとしようかな。


「行くぜっ!」


 俺は再びシェリルに向かって、飛び出していく。

 繰り出すは高速の拳打!

 シェリルは俺の放つ、高速の拳打に翻弄され防戦一方となり、さっきと逆の立場となる。

 放たれた拳はシェリルに打たれる度に、速度を増していく!

 シェリルは俺の放つ拳の速度が、増している事に気付き、うんざりそうにしていた。


 ――刹那、俺の視界からシェリルの姿が消えた!

 さっきまで目の前にいた筈の、シェリルの姿が何処にも無いのだ!

 連撃の鎧の能力に気付いて、魔法で瞬間移動して、距離を取ったのか?

 多分、そうだろうな。


 俺は辺りを見渡すが、それらしき姿は何処にも無い。

 シェリルを探す中、突如、途轍もない疲労感が俺を襲った!

 俺は思わず片膝を付き肩で息をしていた。

 はぁ、はぁ……これは、一体……。


『これだけ長時間、臨界突破者(クリティカルブレイカー)の状態を維持した事が無いから、限界が来たのだろう……』


 そう言うのは、俺に宿っている最強の龍、不滅龍ウロボロス・ドラゴンのルイーザだ。

 俺が臨界突破者(クリティカルブレイカー)になってから、どれだけ時間が経ったんだ?


『約二時間だ』


 長時間、臨界突破者(クリティカルブレイカー)状態を維持する修行も、はぁ、はぁ、するべきだったな……。


『仕方あるまい、そもそも臨界突破者(クリティカルブレイカー)にならずとも、お前は十分に強いのだからな』


 次からは、臨界突破者(クリティカルブレイカー)の長時間維持の修行もしねぇとな。

 この状態でシェリルと合うのは、ちと不味いな。

 まぁ、それでもやるしかないんだろうけどさ……。


 息を整えていると、消えていたシェリルが目の前に現れた。

 シェリルも俺と同様に、肩で息をしている状態だった!


「人とのデートを放ったらかして、何処に行ってたんだよ?」


 息を整えてフラフラと立ち上がり、俺はシェリルに言う。


「それは悪かったね。結構キツかったからね、隠れて休憩していたのさ」


 そう答えたシェリルの全身鎧は、さっきの俺の攻撃で鎧の一部が、破損していた。

 鎧が再生するのが大分遅いな……。


 まだ両手は握れる。だったらまだまだ戦れるな。

 構える俺を見てシェリルも構える。

 俺達はヨロヨロと近づき殴り合う!

 連撃の鎧の能力で攻撃の速度が上がっていくが、流石に限界が来た様で臨界突破者(クリティカルブレイカー)が、解除されてしまった!


 それでも俺はシェリルへの攻撃を続ける。

 互いに顔面を幾度も殴り合う!

 殴り、殴れ、また殴る。ただそれだけ、ただそれだけの殴り合い。

 流石に生身で臨界突破者(クリティカルブレイカー)状態の顔面パンチを喰らうと、何度か意識が飛びそうになる。

 とうとう、シェリルも鎧の維持が出来なくなり、臨界突破者(クリティカルブレイカー)が解除される!

 瞬間、俺の拳がシェリルの顔面を捉える!

 本当は女の子を殴るなんて事は、したくないんだけど、でないとこっちが殺られてしまうので、今回だけは特別だ。


「くっ!」


 俺の拳を顔面にモロに喰らい、蹌踉めくシェリル!

 俺はそのスキを狙い拳を放つ。

 一瞬遅れてシェリルも拳を放った!


 互いに顔面にパンチを喰らって、俺達は尻餅をついた。


「はぁ、はぁ、はぁ……。まだだぁ」


「ボクだってぇ……はぁ、はぁ、まだだぁ」


 お互いにヨロヨロと立ち上がり拳を握り、最後の力を振り絞り拳を放つ。


「おらぁぁぁぁぁあああああ!!!」


「はぁぁぁぁぁあああああ!!!」


 ――刹那、不思議な感覚が俺を襲った!

 俺はシェリルの拳が当たる直前で、華麗に中を舞い攻撃を躱していた!

 今のは何だ? 最早、立つのがやっとだった筈だ……。 

 今の俺に攻撃を交わす体力も、無かったのに……。


 すると、再び、不思議な感覚が俺を襲うと、今度は俺から黄金のオーラが出現した――。


 これは、一体……。

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