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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第三章 正体不明 Code『UNKNOWN』
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15 最強、故に孤独

 フハハハ! 良いぜ、良いぜ!

 久しぶりに俺を心底、楽しませてくれる戦いだぁ!

 楽しくて仕方ねぇなぁ!


「この激しい戦闘の中、随分と狂気的な笑みを浮かべるんだね」


 魔法を使って俺を攻撃しながら、シェリルが言う。


「こんなに激しい戦闘は久々だからなぁ、楽しくて仕方ねぇのさ!」


 グラムを振り下ろし俺は言う。

 毎日こんな戦闘が起これば、俺も退屈せずに済むんだけどなぁ。

 まぁ、俺とこんだけ激しい戦闘が、タイマンで出来る奴なんて、殆どいないからな。

 シェリル達の様に、こうやって束になって戦うしか、方法がないしな。

 俺と全力で戦り合える奴なんて、この世には居ねぇのかな……。

 いや、居ないから俺はこんな退屈という名の、苦痛を味わう羽目になってんのか……。


「……つまんねぇな」


 シェリル達に聞こえないくらいの、小さい声で俺は言う。

 どんなに戦っても俺は満たされない……。

 結局、この世界に来ても俺は退屈な日常を、過ごす羽目になんのかよ……。

 ……俺は……何がしたいんだ……。

 シェリル達と戦闘している事を忘れ、俺は呆然と立ち尽くしていた。


「ん? 急にどうしたんだ?」


 訝しげな表情をしてレイナが言う。

 シェリルや二人の男も同様の反応だ。


「つまんねぇ……。俺は何時になったら満たされる? 俺の渇きは何時になったら潤される?」


 俺は俯いたままシェリル達に言う。


「何を言ってるんだい?」


 シェリルが怪訝な表情で言う。


「どいつもこいつも雑魚ばっかで、戦っても戦っても俺は満たされない。剣の一振りであっという間に死んでいく。……なぁ、教えてくれ……俺は何時になったら、満たされるんだよぉぉぉぉおおおお!!!」


 俺は声を荒げてこの行き場のない、怒りをシェリル達にぶつける。

 その際に俺はグラムを地面に、振り下ろした事で地震には大きな、クレーターができていた。


 俺はグラムの一振りを回避した、シェリル達に攻撃を仕掛ける。


「最強、故の悩みと言ったところか……」


 グラムを一撃を魔法で、防御しながらシェリルが言う。

 そう、シェリルの言う様に強くなり過ぎた俺故の悩み。

 誰も解決する事のできない……永久の悩み。


「……この世界に戻って来ても、いい事なんて何一つ無い……」


 俺は再び呆然と立ち尽くす。

 最早、今の俺に戦う意思は無かった。

 これじゃあ、レイナ達の事を言えないな。

 ……はぁ、……俺はどうしたらいい。


「レイナ、ヴォルク、ロイド! お前達は下がっていろ!」


 レイナ達にそう言うと、シェリルはマントを脱いだ。

 レイナ達は、シェリルがマントを脱ぐのを確認すると、静かにその場から離れた。

 シェリルのマントの下は、動きやすいラフな格好をしていた。

 つーか、あの二人の男の名前、ヴォルクとロイドって言うのか、まぁ、どうでもいいけどさ。


「最強の騎士ゼローグ殿! ボクはこれからボクの全力を以て、貴方と戦おう! 全力の戦いは無理でも、せめて、貴方に三割くらいの力を使わせて、この戦いを楽しませてみせよう!」


 声高らかに宣言するシェリル、今まで本気じゃ無かったのか……それなら、少しは期待出来るのだろうか……。

 ……三割のくらいの力、か。


 シェリルは手元に魔法陣を展開すると、そこから派手な装飾がされた、杖を取り出した。

 杖の()の先には、夜空の様に綺麗な水晶が有り、金色のリングが周りを囲んでいた。

 まるで、土星の様なデザインだな。

 そして、水晶の反対側、もう一方の柄の先には、ひし形のクリスタルが埋め込まれていた。

 随分と凝ったデザインの杖だ。


「お前の本気、期待してもいいのか?」


 俺はシェリルの本気が、俺を楽しませてくれるのか、期待を込めてシェリルに問う。


「あぁ、期待していてくれ。ふぅ……神器解放! 全てを従えし(フォー・エレメンツ)魔術の(・マジシャン・)王女(プリンセス)!」


 シェリルは取り出した杖を前に出し言う!

 あの杖、神器だったのかよっ!

 どうやら、本当にシェリルの本気に期待出来そうだ。


「フフフ」


 あまりの嬉しさに、俺は笑みをこぼしていた。

 俺はグラムを異空間にしまった後、異空間から変化する鎧(アーマーチェンジャー)を取り出して腕に装着する。

 腕に装着後、俺は変化する鎧(アーマーチェンジャー)を神器解放する。


 神器所有者と戦うのは、修行の為に戦ったオリヴィアを除けば初だな。


「始めようか、第三ラウンドを……」


 俺は準備を整えてシェリルに言う。


「ボクの全力を貴方にぶつけさせてもらう!」


 シェリルも杖を構えて、真剣な眼差しで言う。

 シェリルは神器全てを従えし(フォー・エレメンツ)魔術の(・マジシャン・)王女(プリンセス)を一振りすると、一つ一つがとてつもない火力の炎の弾を、無数に繰り出していく!


「装備、防御の鎧!」


 俺が言うと装備した変化する鎧(アーマーチェンジャー)は大きさを変えられる盾が付いている。

 俺は盾を人一人隠れる位の大きさにして、無数の炎の弾を防ぐ構えを取った。


「この攻撃を防ぐか……」


 シェリルの言う様に俺は無数の炎の弾を、防御の鎧で見事に防いでいた。


「楽しくなって来た」


 俺は不敵に笑いシェリルに言う。

 

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