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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第三章 正体不明 Code『UNKNOWN』
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13 疑問

 面倒くせぇ。非常に面倒くせぇ。

 つーか、人ん家に不法侵入してんじゃねーよ。

 何なんだこいつら。

 こいつらの目的がさっぱり分かんねぇ。

 人工生命体を奪う事が目的じゃねぇのか?

 こいつらは人工生命体研究所を襲い、今度は俺の屋敷に不法侵入。

 ……考えるのは後だ取り敢えず屋敷から、別の場所に移動しよう。


空間移動(ワープホール)!」


 空間移動(ワープホール)を発動して屋敷から離れた場所に移動した。

 辺りは見渡す限りの荒野だ。

 瞬時に別の場所に移動した事に、驚くレイナ達だが直ぐに、俺の仕業だと理解した様だった。

 さぁて、戦り合う前にレイナ達の目的を聞こうかね。

 そもそも、レイナ達は質問に答えてくれるのだろうか……。

 ……まっ、答えてくれなかったら力ずくで、教えてもらうとしよう。


「お前達の目的は何なんだ? 研究所を襲ったと思えば、俺の屋敷に侵入するなんてさ」


 俺はレイナに聞くがレイナは、不敵に笑いこう言う。


「知りたいなら私達に勝つ事ね……」


 はぁ……。やっぱり、こうなるか。

 仕方ねぇし、力ずくで教えてもらおう。

 はぁ……。本当、面倒くせぇな。

 俺、主人公だよねぇ!? 主人公ってこんなに、面倒くせぇ事に巻き込まれんの?

 ……はぁ、愚痴っても仕方ねぇや。さっさと戦り合おう……。


 俺は異空間から魔剣グラムを取り出し構えた。

 ――が、途端、魔剣グラムは光り輝き俺は、あまりに眩しくて瞼を閉じた。

 瞼を開けるとそこには容姿端麗な美少女が居り、俺はその美少女の手を握っていた。

 眼前の美少女はとても大人びた、雰囲気を放っている。

 胸元の空いたセクシーなドレスを着ていて、少し動いただけでも豊満な胸が溢れそうだ。黒よりも黒い地面まで届きそうな、漆黒の長い髪に、吸い込まれそうになる綺麗な銀色の瞳、白く細い手足は少し力を入れると、簡単に折れてしまいそうだ。


「え?」


 俺はあまりの出来事に、間の抜けた声を出す。

 後ろに居るエスフィールも、ポカンとした表情をしている。

 こんな、衝撃的な事が起こればそんな顔にもなるのも当然だ。

 ……えーっと、この状況を察するにもしかして、いや、もしかしなくてもこの少女は――。


「マスターっ!」


 少女は俺はそう呼ぶと突如、抱きついて来たのだ!

 ……マスターって、やっぱりこの少女は魔剣グラムぅぅぅううう!?

 え? え? どういうメカニズム!?

 何で魔剣が人間になってんの!?

 魔剣って人間になれんの!?

 何でぇぇぇぇぇえええええ!!!

 最早、俺の頭の中かは疑問しかなかった。

 当然だろう、いきなり魔剣が光り輝いたと思えば、人間の姿になっているのだから。

 最近はこういう事ばかり起こる。

 俺の頭は既にパンク寸前だ。


「会いたかったよぉ、マスターぁ。ずっと寂しかったんだからぁ」


 俺に抱きつくグラムは続けて言う。

 寂しかったって……まぁ、確かにグラムを使うのは、かなり久しぶりだけども……。

 取り敢えず今は魔剣の姿に戻ってもらおう。

 このままじゃ、何時まで経っても戦えない。それに、俺とグラムの間でサンドイッチ状態の、リアンが可哀想だしな。


「えーっと、悪いけど今は魔剣の姿になっててくれないか? グラム」


 俺が言うとグラムは素直に「はい、マスター!」と言って魔剣の姿に戻った。

 ふぅ。あぁー、疲れた。

 さっさと、レイナ達の目的を力ずくで聞くとしよう。


「よし! 行くぞっ!」


 俺はレイナへと飛び出して行く!

 レイナは腰に下げた剣を引き抜き構える。

 それが、開戦の火蓋となった――。



 俺はレイナと二人の男達と幾度も刃を交える。

 端から見れば、俺の方が圧倒的に不利だろうが、実際はその逆だ。

 レイナ達がまともに戦えているのは、俺が力を抑えているからだ。

 そうしなくては、レイナ達はグラムの一振りで、木っ端微塵となっていただろう。

 戦いの最中、レイナがこう言ってきた。


「ずっと疑問だったのだけど、その漆黒の剣魔剣よね? 悪魔しか扱えない魔剣を貴方が……」


「理由は単純明快さ」


 レイナの一撃を華麗に躱して俺は言う。

 俺は一度レイナ達から距離を取ると、グラムを地面に突き刺す。

 久しぶりに戦るぜ、サタン!


『おう!』


 俺とサタンは交互にあの呪文を口に出す。


「我に宿りし悪魔の王よ」


『我が宿りし最強の騎士よ』


 俺達が呪文を唱えると、俺の身体から黒いオーラが現れた!


「『眠りから醒めよ』」


 俺の身体から出現したオーラは、俺の身体を徐々に覆っていく!


「我、悪魔の王サタンと成りて」


『汝を覇道の極致へと誘おう!』


 黒いオーラは俺の全身を覆うと、中にいるサタンと融合する様な感覚がやってくる。

 俺の身体の変化が終わると、黒いオーラは消え去った。


「魔王化、サタァァァァアアアアン! ……ふぅ。これが、俺が魔剣を扱える理由だ」


 俺の姿を見たレイナ達の顔は、恐怖で歪んでいた。

 ククク。いい表情だ。やはり、恐怖で歪んだ人間の顔はいつ見ても面白い……とか、本物の魔王なら言うのだろうか……?

 さぁて、第二ラウンドと行きたいが、奴らに戦う意思がまだあるかどうか……。

 まぁ、あの状態じゃ戦闘不能かな。

 もう少し、楽しみたかったんだけどなぁ、残念だ。

 まぁ、魔王を前にしていれば、当然の反応なんだろうけどさ。

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