一周年記念 ゼローグの幸せな日常
一周年記念として書きました、楽しんでいただけたら幸いです。
俺――ゼローグは身動きが取れずにいた。
何故かって? それは、両サイドに何故か裸の凛と唯が居り、そして俺のお腹の上には、リアンが寝息をたてているのだ。
まぁ、リアンはいいだろう。俺から離れようとしないし、何時もは両サイドには凛と唯が眠っているから、俺のお腹の上で寝る事に疑問は無い。
問題はその両サイドで気持ちよさそうに、眠っている凛と唯だ。
普段、着ぐるみパジャマを着て就寝するのに、何故か今日に限ってすっぽんぽんなのだ。
おまけに俺の腕をがっしり掴んで、離さないのだ。そして、がっしり掴んでとういう事は、今現在、俺の両腕には凛と唯の柔らかな、胸の感触が伝わってくる。
以上の理由で俺は身動きが取れずにいるのだ。
どうしたものか……。三人を起こしてベッドから起き上がるか、それとも、三人が起きるまでこの至福の時間を、じっくりと楽しむべきか――。
こういう、エッチな状況になる事なんて、最近は殆ど……もとい全く無いし、このままでいようかなぁ……。
それにしても……幸せじゃあ。
端から見たら今の俺の顔は、満面の笑みでスケベな顔をしているのだろう。
仕方ないよねぇ? こんなにじっくりと二人の胸の感触を、味わえる事なんて殆ど無いからなぁ……。
只、一つ残念な事がある。それは、俺のお腹上で眠るリアンがには胸が無い事だ。
もし、リアンがナイスバディだったら両サイドに加えて、上からの三人のおっぱいの感触が楽しめたんだけどなぁ……。
まぁ、それでも、両腕から伝わる凛と唯のおっぱいの感触は堪りませんなぁ……。
「ふへへ、えへへへへへ」
あまりに幸せ過ぎて思わず声が漏れてしまう。
だけど、この状況じゃ仕方がない事だ。
ふへへへへ、笑みが止まりませんなぁ。
いいんですかぁ? こんなに幸せでぇ。
いやぁ、堪りませんなぁ。
きっと、今の俺の顔はさっきよりも更に、スケベな顔になっている事だろう……。
ん? ちょっと待てよ、もしかして、誰も見ていないこの部屋なら、時間停止で凛、唯、リアンの時間を止めて、手を抜いた後にじっくり、たっぷりと凛と唯のおっぱいを揉みしだけるのでは――。
よし! 今すぐやろう!
えーっと、先ずは、凛、唯、リアンの時間を止めよう。
「神器発動! 時空! そんでもって時間停止!」
よし、これで三人の時間は止まった。
次に、両腕を引き抜く。
あれ? 抜けねぇ。
クソっ! この二人どんだけがっしり掴んでんだよっ!
ピクリとも動かねぇじゃねぇかっ!
仕方ねぇ、一度二人の両腕の時間だけ時間停止を解除しよう。
時間停止を解除し無事に両腕を引き抜いた後、再び凛と唯の腕の時間を止める。
やっと、腕が自由に動かせる。
ふははははっ! 後は二人のおっぱいを揉みしだくだけだっ!
先ず俺は唯のおっぱいに手を伸ばした。
両手が唯のおっぱいに近付いて行くと、自分の心臓の鼓動が速くなるのが分かる。
手が唯のおっぱいに触れた瞬間、俺は急激に冷めてしまったのだ。
それは何故か? おっぱい硬いんだよっ!
さっきまで、マシュマロの様に柔らかかった、唯のおっぱいがだ!
唯のおっぱいがカチンコチンって事は、やっぱり凛のおっぱいもカチンコチンに、硬くなっているよな……。
それじゃあ、おっぱいだけ時間停止を解除すればいいのか。
俺は二人のおっぱいの時間停止を解除し、再び唯のおっぱいに手を伸ばす。
俺の手が唯のおっぱいに触れた瞬間、柔らかい感触が俺の両手に伝わって来た!
そうそう、これだよ、これこれ。
唯のおっぱいを揉みしだく度に、唯のおっぱいはいやらしく形を変えていく。
凛のおっぱい程大きくは無いが、それでも巨乳と呼べる大きさだ。
あぁ、柔けぇ。何度も言うが幸せじゃあ。
こんなに幸せだと、もう死んでもいいと思ってしまう。まぁ、死んでも生き返るんたけどさ。
よし! 次は凛のおっぱいを堪能するとしよう!
そう思い俺は凛のおっぱいに手を伸ばす。
唯のおっぱいよりも倍以上に大きい乳房。
何度か触れた事は有るが、こんなに堂々と触った事はない。
やっぱり、めちゃめちゃ柔らかい!
フワフワしていて弾力があり、ずっと触っていたくなる様な不思議な感触。
おっぱいを揉みしだく中、ピンク色の先端を摘んでみたりする。
――と、そんな風にこの状況を楽しんでいると、ノックの後にドアが開かれる。
嘘っ! ちょっと待って! この状況を見られると流石に不味い!
着替えを終え部屋に入って来た梨沙がこう言う。
「広間に来るのが遅いけど、どうかし――」
――が、この状況を見るなり梨沙は目の色を変え、まるでゴミを見るかのような、軽蔑の目でこう言った。
「最低」
梨沙はドアを締めて部屋を出て行った。
終わった。俺の人生、完全に終わった。
取り敢えず三人の時間停止を解除して、三人を起こそう。
「お、おーい、三人共起きろー」
俺は死んだ目で弱々しく三人に言う。
当然、こんな小さな声じゃ、三人が起きる筈は無く、未だ寝息をたてている。
俺は何とかして三人を起こした後、早急に着替え四人で洗面所に向かい、顔を洗い歯を磨いた後、広間に入った。
広間に入ると、ナナ達が「おはよう」と言ってくる。
何時もはエスフィールだけおはようを、言わないのだが、今回は梨沙もおはようを言わなかった。
俺は「おはよう」と返した後ソファーに座り、両側に凛と唯が座り俺の膝の上にリアンが、ちょこんと座った。
ルイーザは俺の身体から出ると、梨沙の隣に座る。
ナナは俺達が来るのを確認すると、朝食を作る為に広間を出て行った。
「ゼロちゃん達来るのが遅かったけど、何かあったの?」
アルシアが俺達が広間に来るのが、遅かった理由を聞いてくる。
アルシアの質問に隣に座る凛が答えた。
「寝坊したでありんす」
「旦那様が起こさなかったら、妾達はずっと眠っていたね。ありがとう、旦那様」
凛に続いて唯が言う。
礼を言わないでくれ、今の俺は罪悪感が半端ねぇんだ。
後悔はしていないが……。
つーか、よくよく考えれば、あんな事しなくても凛や唯なら、普通に触らせてくれたんだろうな。
失敗した……。
って、思いっきり後悔してるな……。
そんな風にに考えていると、ナナが台車に朝食を乗せて、広間に入って来た。
取り敢えず朝食を食おう。
考えるのはそれからにしよう。うん。
手を合わせ「いただきます」と言った後、俺達は朝食のパンを食べる。
俺がパンを食べるのは、リアンにパンを食べさせてからだな。
「リアン、どのジャムをつけるんだ?」
リアンは数種類あるジャムの中から、林檎のジャムを選んだ。
俺はジャムの入った瓶を手に取り、蓋を開けるとジャムをリアンのパンに塗り、リアンに渡す。
リアンは無我夢中でパンを頬張る。
そのせいで、リアンの口にはジャムがベッタリと付いていた。
「ほら、ジャムが付いてるぞ」
俺はティッシュを取り、リアンの口に付いたジャムを拭く。
リアンの口に付いたジャムを拭き終えると、リアンは二枚目のパンに付けるジャムを選んでいた。
次にリアンが選んだのは、ミカンのジャムだった。俺は二枚目のパンにジャムを塗った後リアンに渡した。
リアンは幸せそうな顔をしてパンを口いっぱいに頬張った。
やっぱり、リアンの口にはジャムがべったりと付いていた。俺はティッシュを取り再び、リアンの口に付いたジャムを拭く。
リアンにパンを食べさせた後、俺はパンにジャムを塗った後、パンにかぶりつく。
うむ、美味い。レモンのジャムなんて初めて食べたけど、結構美味い。
酸っぱいかと思ったけど、そこまで酸っぱくなく、甘くて酸味がある。
二枚目のパンにマーガリンを塗った後、その上に苺ジャムを塗る。これがめちゃめちゃ美味いんだ! まぁ、カロリーは凄いんだろうけどさ……。
さぁて、朝食も食ったし取り敢えず梨沙と、二人きりで話そうかな。
問題は梨沙がそれに応じるかだけど……。
まぁ、土下座してでも二人きりで、話そうと説得しよう。
今思ったけど、リアンが居るから二人きりじゃねぇな。
「ごちそうさま!」
俺達は朝食を食べ終えて言う。
ナナは朝食の皿やジャムを台車に乗せた後、食器を洗う為広間を出て行った。
俺は立ち上がると梨沙に声をかける。
「梨沙、ちょっといいか?」
梨沙は小さく頷いた。
断られなくて良かった……。皆が見てる前で土下座はゴメンだったからな。
俺と梨沙は広間を出て、二階の俺の部屋に向かった。
部屋に入り俺と梨沙は向き合う。
俺は今朝の事について梨沙に言う。
「今朝の事なんだが……。えーっと、何というか……」
「どうして、あんな事をしたの?」
なんて言おうか悩んでいると、梨沙が真剣な表情で言う。
「朝目覚めたら、何故か凛と唯が裸で俺の腕を、がっしり掴んでいて……こんなエッチな展開になる事なんて、全く無いからこの状況を楽しもうとした結果、あんな事になってしまったしだいです。はい」
まさか、今朝の事でこんな事になろうとは思わなかった。
はぁ、やっぱり俺の事幻滅したよなぁ。
好いていた奴がこんなんじゃ。
「ふーん。凛さんと唯さんには言ったの?」
「いや、この後言おうかと。……幻滅しただろ? 自分の好いていた奴がこんなんで」
俺は梨沙にそう言うが、梨沙は大きく首を横に振る。
え? 何で首を横に降ったんだ? 幻滅してないのか?
その事を俺は梨沙に聞かずにはいられなかった。
俺が何故かと聞くと梨沙はこう言う。
「貴方が好きだから、どんなに女の人が好きだろうと、どんなにエッチだろうと、私は貴方の事が好きだから。幻滅なんてしない」
梨沙の顔は紅葉の様に、頬を真っ赤に染めていた。
あんな事をしても幻滅しないのか。
どうして、どうしてそこまで好いてくれるんだ。
「何で幻滅しないんだ? どうして、あんな事をした俺を嫌いにならないんだ!」
俺は声を荒げて梨沙に聞く。
梨沙が分からない。どうして……。
……何で、昔、虐められていた所を助けたくらいで、そこまで俺の事を好いてくれるんだ……。
「あの時、私の事を唯一助けてくれたからだよ。先生は私が虐められていた事を、知っていたのに何も言わないし、お母さんに相談しても、はいはいって聞き流すだけで、相談に乗ってくれなかったし、お父さんは仕事で疲れてるって言って、話すら聞かなかった。それで学校を休んだら、両親に凄く叱られて。その時は一日中、只々泣いた。こんな両親死んじゃえばいいって何度も思った。休んだら叱られるから私は嫌々学校に行くしか無かった。……頼る人が居なくて、何度も死のうって思ったけど、私にそんな勇気は無くてそんな時、ゼロが助けてくれたんだよ。自分がされてやな事は他の人にしたら駄目だって言って。しかも、先生の前に行って一発殴ってさ。私すっごく嬉しかった。……だから、私は貴方の事が他の誰よりも大好き。だから、嫌いにもならないし、幻滅もしない」
梨沙は今にも泣きそうな顔で、俺を好いてくれる理由を話してくれる。
それで、俺の事をそこまで好いてくれるんだな。
それを聞いて俺は無意識に、梨沙の事を抱き締めていた。
抱っこしていたリアンは、梨沙の頭を優しく撫でていた。
リアンは今の状況を理解してるのかな?
って、そんな事より、俺も梨沙の気持ちに答えないとな。
というか、今の話を聞いて心が決まった!
俺は梨沙を抱きしめたまま言う。
「梨沙、前に言ったよな。自信を持って梨沙の事を好きだと言える日まで、待っててくれないかって」
梨沙は俺の腕の中で小さく頷いた。
「今がその時だ。梨沙、こんな俺を一途に思ってくれるお前が好きだ! 仲間としてじゃなく、一人の女性としてお前が好きだ、梨沙」
漸く伝える事ができた。
自信を持って言えた、一人の女性として梨沙が好きだと……。
「うん、私も貴方の事が好き。一人の男性として」
腕の中で梨沙が言う。
俺は一度梨沙を離すと、お互いに見つめ合う――。
お互い徐々に顔を近づけて行き――。
――そして、互いの唇が重なった。
――愛してるよ……梨沙――。
凛と唯が裸なのは狐と絡新婦の姿になって、リアンと遊んでいた為です。それから、ゼローグはあの後ちゃんと、凛と唯に今朝の事を話した後、謝りました。




