表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第三章 正体不明 Code『UNKNOWN』
67/135

12 やっぱり無理でした

 ……はぁ。

 終わりが見えん。

 星の数程有るであろう研究資料を見ながら、俺はそう思った。

 どうしたものか……。

 考えれば考える程、面倒くさくなってくる。


 もうさ、この研究所調べるの辞めにしない?

 五人だけじゃどうしようもねぇ。

 ……やっぱ、一度屋敷に戻ってナナ達を連れて来ようかなぁ。


 ……よし! そうしよう! このままじゃ本気で、終わりが見えないからな。


「なぁ、一度屋敷に戻ってナナ達を連れて来ないか? いくら、この研究所の時間を早くしてると言っても、この人数じゃ流石にむりがあるし、食料の問題もあるしさ」


 俺は同じく研究資料を調べていた、梨沙達に提案する。

 今頃ナナ達は何をしてるのかなぁ……。

 この研究所では二時間が経った頃だから、外だと二秒か。ここに来るのに約十分程だから……。

 ……十分じゃ今頃、何してるもクソも無かったな。

 時間が早いからか、感覚がズレまくってるな、こりゃ。


「賛成でありんす!」


 研究資料を元の棚に戻して、両手を上げて凛が言う。


「妾も賛成だよ、旦那様。この人数じゃどう考えても無理だったからね。……というより、最初に気づいていれば、少しは調べるのが楽だったのにねぇ」


 腕を組んでうんざりげに唯が言う。

 唯の言う様に、最初に研究資料のあった部屋で、あの量の研究資料を見た時点で、気づけばよかったよ。


「私も賛成、と言うより正直飽きたし……はぁ」


 手を上げため息をついて、梨沙が言う。

 正直に言ったな、飽きたって……。

 まぁ、確かにこんだけの量を見てたら、飽きるわな。

 俺も飽きてるし……。


「リィアレもそれでいいだろ?」


 研究資料を熱心に見ていたリィアレに聞くと、熱心に研究資料を見ていたせいか、暫くした後にリィアレはこう言った。


「はい、それで構いません」


 研究資料を元の棚に戻し頷くリィアレ。

 それじゃあ、一度屋敷に戻るとしよう。

 俺は空間移動(ワープホール)を発動して、屋敷の広間に移動した。


「あぁ、疲れた」


 俺達はソファーにだらしなく座り、疲れを癒す。

 端から見たら只の親父に、見えてるんだろうなぁ。


「随分お早いお帰りでしたね、ご主人様」


 ナナが俺達の分のお茶を淹れて、テーブルに出してくれる。

 俺は姿勢を正してお茶を一気に喉に流し込むと、再びソファーにだらしなく座った。

 ふぅ、……やっぱりあの研究所調べるの、また今度でいいんじゃね?

 ……って、やっぱ駄目だよな。

 結局は先送りにしてるだけだ。

 やっぱり、全員で行ってちゃっちゃと調べた方が良さそうだな……。

 ……まぁ、全員と言ってもエスフィールは留守番するんだろうけどさ……。


 ……はぁ。

 ここ最近、ため息ついてばっかだな俺。

 そんだけ、俺を悩ませる事だらけって事か……。

 さて、あんまり長い事休んでると、調べたくなくなるし、さっさと行こう。

 俺はナナ達に帰ってきた理由を説明し、全員で再び研究所に向かう事になった。

 まぁ、案の定エスフィールは留守番だけどね。


「エスフィール、これを肌身離さず持ってろ」


 俺は俺の魔力を水晶に封じた物を、エスフィールに手渡しする。


「なんですか? これ」


 不機嫌そうな顔をして水晶を見ている、エスフィールが言う。


「本当に危険な時、それを地面に落とせ。そうすれば、中にある俺の魔力を俺が探知して、お前を危険から護ってやれる。そういう仕組みだ。研究所はかなり遠いが、かなり強力に魔力を練り込んだから、大丈夫な筈だ」


 俺はエスフィールが持つ水晶を、指差して言う。

 何も無いのが一番なんだけどな。

 絶対空間(アブソリュートスペース)で屋敷を覆うとはいえ、研究所で調べている約数年間、エスフィールの事が心配だからな。

 これで少しはリーディエットも、安心するだろう。


「そうですか…………ありがとうごさいます」


 そっぽを向いてエスフィールが小声で言う。

 ……まさか、エスフィールから礼を言われるとわな。

 明日は天変地異か何かな?


「おう。じゃあ、俺達は行くぜ。留守番頼むぜエスフィール」


 空間移動(ワープホール)を発動して人工神の加護研究所に移動すると、早速全員で研究資料を調べる。

 屋敷でこの研究所の説明をする際に、重大な事は俺に教える様に言ってある。

 その為、基本的には全員黙々と、研究資料を調べている。


 今この研究所に居るのはエスフィールを除いた、十四人だ流石にこんだけ居れば、何とかなんだろ!

 つーか、どうにかなってもらわないと、普通に困る。

 俺は、さっきまで見ていた研究資料を、棚から取り出して目を通し、見終えたら次の資料に目を通すの繰り返しだ。

 ……えーっと、次の資料わっーと……。

 ん? ――っ! 

 ……この魔力、間違いないこれは、俺がエスフィールに渡した水晶に、ねり込んだ魔力だ!

 どういう事だ! 絶対空間(アブソリュートスペース)は破壊されていない。

 という事は――。

 ってそんな事より先ずは、エスフィールを助けに行かねぇと!


「悪いお前ら、俺はもう一度屋敷に戻る、エスフィールに危険が迫ってる!」


 俺はエスフィールに危険が迫ってる事を伝えた後、空間移動(ワープホール)を使い屋敷の広間に移動した。


 そこには何と、研究所の入り口で襲撃して来たレイナが居たのだ!

 どうやらまだ、エスフィールは無事の様だ。良かった、本当に良かった。

 俺は後ろで怯えていた、エスフィールを見て安堵した。


「エスフィール、大丈夫か?」


 俺は後ろに居るエスフィールに視線を移し、エスフィールを安心させる。

 エスフィールは俺の確認に、ただ頷くがそれで十分だ。


「随分来るのが早かったね。ゼローグ」


 レイナは不敵に笑い言う。

 全く、こんなにも早く再開するとはね。

 こいつ、どうやって俺の屋敷の場所を――。

 ……はぁ、本当に面倒な事になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ