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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第三章 正体不明 Code『UNKNOWN』
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11 研究所の真実

 俺達は人工神の加護を作っていた、研究施設がある場所に行く為に、一度部屋を出て一本道を戻っていた。

 一本道を戻るとエントランスに着く。

 エントランスに有るエレベーターの前に立ち、上のボタンを押す。


「何で神の加護を作っていた施設が、地下にあるのに上に行くの?」


 俺の隣に立っている梨沙が、不思議そうな顔をして言う。


「行けば分かるさ」


 俺は梨沙に答える。梨沙や凛達は俺の返答に、訝しげな表情をしていた。

 全く、侵入者を防ぐ為だろうが、面倒くせぇ事しやがるぜ。

 この研究所は面倒くせぇ事のオンパレードだな。

 そうこうしてる内にエレベーターが来たので、中に入り十階のボタンを押す。


「十階? どうして、地下とはかけ離れた所に……」


 リィアレが怪訝そうな表情をして言う。


「言ったろ、行けば分かるって」


 十階に着きエレベーターから降りて、一階と同様に一本道を歩いて行く。

 十階も一階と同様一本道の両サイドには、幾つもの扉があった。

 一本道を歩いた先には扉があり中に入ると、幾つもの機械が置いてある。

 俺は扉から見て部屋の一番右下の、隅の場所へ歩いて行くと、山積みになったダンボールを退かして、床下点検口の様な物が現れたのでそれを開くと、滑り台の様になっていた。


「さぁ、行くぞ」


 俺は床に座り両足を入れて言う。


「もしかして、ここが地下へ行くための道でありんすか?」


 凛が地下への入り口を指差して言う。


「あぁ、さっさと行くぞ」


 俺はリアンを抱えた状態で、滑り台を滑っていく。

 後ろを見るとリィアレが滑って、追いかけて来る。

 そして、リィアレの後ろでは梨沙が叫び声を上げて滑っていた!

 こういうの苦手なのかな、梨沙。後で聞いてみよう。


「ふぅ、やっと着いた」


 暫く滑り漸く地下へと到着して、俺は一息ついて言う。

 そして、後ろから続々とリィアレや梨沙達も滑り降りて来た。


 ここが人工神の加護研究所か……。

 この人工神の加護研究所は、十階からしか行くことの出来ない場所。

 まさか、侵略者も地下に行くのに十階から行かないと、行けない場所だなんて思わないだろうから、こうしたんだろうけど……。

 非常に面倒くせぇ。

 ……もしかしたら、レイナ達もここの人工神の加護の存在を知って、ここの研究所を襲っていたりしてな。……ありそうでやだな。


 部屋には液体の入ったカプセル? がありサイコロ程の四角い物体が入ってある。四角い物体は大小様々だ。それが横に十列、縦五列程だ。

 その他にも機械や資料が、どっさりと来たもんだ。一体何時になったら調べ終わるんだろうか……。

 この液体の中に入ってるのが、人工神の加護なのか?

 だとしたら、かなりの数があるぞ。一体何の為につくったんだろうなぁ。


「ここが、そうかい? 旦那様」


 衣服の乱れを直して唯が言う。


「あぁ、そうみたいだぜ。面倒くせぇけど、調べるか……」


 とは言ったもののどっから調べたものか。

 こんだけ調べる量が多いと、ナナ達も連れてくれば良かったかなぁ、これ。……失敗したわ。

 まっ、適当に調べるとしよう。

 俺は研究資料が置いてある場所に移動して、龍の手(ドラゴンズハンド)を発動して龍の手で、資料を手に取り研究内容を調べる。

 梨沙達も研究資料を調べ始めていた。

 一体何の為に、人工神の加護なんて物を作っていたんだ……?


 ……このページか。えーっと、人工神の加護はここで作られた、人工生命体に適合させて、百年後に来たる異世界からの侵略者――来訪者(ビジター)に対抗する為である――。

 ――っ! マジかよっ!

 まさか、その為に人工生命体と人工神の加護を、作っていたなんて……。

 でも、何でこれを書いた奴は来訪者(ビジター)の存在を、知っていたんだ……?

 研究員は全員この事を知っていたのか? それとも、一部の研究員だけが知っていたのか――。


 考えれば考える程、分からねぇや。

 一体、誰が来訪者(ビジター)の存在を教えたんだ?

 それと、もう一つ気になる事がある。ここの研究所は最低でも作られてから十年は経っているはずだ。あの、阿呆みたいな量の研究資料がそれを物語っている。それに、研究資料はあれで全部じゃなかった。

 人工生命体の研究は人工神の加護と、同時期に行われていた。つまり、ここの研究員は十年前から来訪者(ビジター)の存在を知っていたって事になる……。

 ……はぁ、何でこうも次から次へと、悩み事が増えるかなぁ。


「はぁ、時間内にこの研究所を隅々まで、調べられるか不安になって来たな」


 俺は大きな溜息をついてボソッと言う。


「私はあの量の研究資料を見た時からそう思ってたよ」


 研究資料を見ながらうんざりげに梨沙が言う。

 まぁ、確かにあの量の研究資料はマジで、笑えねぇ量だったからな。

 梨沙がそう思うのも当然か……。

 この研究所の時間の流れ、もっと早くした方がいいかな? でも、あんま早いと食料的な問題が……。そうでなくても既に食料的な問題があるし。

 圧倒的人手不足である。

 一周回ってテンションが、ハイになりそうだ。

 リアンは良いよなぁ、難しい事考える必要なくて。

 腕の中で気持ち良さそうに眠る、リアンをみて俺はそう思った。

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