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BATTLE OF THE GOD〜神々の戦い〜  作者: エックス
第三章 正体不明 Code『UNKNOWN』
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06 正体不明の少女

 さぁて、どうすっかなぁ……これ。

 取り敢えず屋敷に戻ってから、リアンが居た場所に行ってみるかねぇ。

 どうせ、時間はたっぷりあるんだ。


「リアンの居た場所も分かったし、取り敢えず一度屋敷に戻るぞ」


「リアンの居た場所って、どんな所だったの?」


 梨沙がリアンの居た場所について、聞いてくる。


「それは、行った時のお楽しみ」


 俺は梨沙に悪戯(いたずら)っぽく言う。


「気になるなぁ」


 そう言った梨沙は腕を組み、リアンの居た場所について考えていた。


空間移動(ワープホール)


 俺は空間移動(ワープホール)を使い瞬時に屋敷の広間に移動した。


「お帰りなさいませ。ご主人様、梨沙様、凛様、リアン様」


 お辞儀をしてナナが言う。

 そういえば、今朝もリアンに様をつけて呼んでたってけ。リアンにも様をつけるなんて、律儀な奴だなぁ。


「ただいま、ナナ」


 俺は顔を上げたナナの頭を撫でて言う。

 頭を撫でられたナナの顔は、少し赤くなっている様に見えた。


「リアンちゃんの場所は分かったの? ゼロちゃん」


 ソファーで寛いでいたアルシアが言う。


「あぁ、ばっちりだぜ! ……だから、ちょっくら、行ってくるわ。お前らも来るだろ?」


 後ろに居た梨沙達に聞く。


『うん!』


 三人は同時に頷いて答える。


「そういう訳だから行ってくるわ」


『行ってらっしゃい!』


「行ってらっしゃいませ」


 俺が言うと、エスフィールを除いた皆が言う。エスフィールが俺に心を開いてくれる日は来るのだろうか……。

 まぁ、エスフィールとリーディエットの両親が死んだのは、半分は俺のせいだからな。

 そう簡単に許して、心を開いてくれる訳ないか……。


 俺は検索空間(サーチスペース)を発動してリアンと共有した、記憶を頼りにリアンの居た場所を探す。ここら一帯にはないか……。


空間移動(ワープホール)!」


 俺は一度マールの住んでいる辺境の地に移動して、再び検索空間(サーチスペース)を発動しリアンの居た場所を探す。

 お、見っけた! そこそこ遠いな。それ

にしても――。


空間移動(ワープホール)! ……到着っと」


 やっぱり、リアンの記憶で見た時より大分ボロっボロっだなぁ。

 俺達が移動した先にあったのは、俺の屋敷の広さの約五倍程の大きさをした、巨大な施設だった。

 白い壁はところどころ穴が空いていたり、ひびが入ってたり等、窓も割れている。


「ここが、リアンの居た場所?」


 驚いた表情で梨沙が言う。


「あぁ。さぁ、中に入るぜ」


 俺が言うと梨沙達は力強く頷く。


「きゅう!」


 リアンも梨沙達の真似をして頷いた。

 何気ない仕草が可愛えぇ。

 って、さっさと中に入ろう。


 中に入ろうとドアに近づくと、ドアが勝手に開いた。へぇー、自動ドアなのか。自動ドアで安全性は大丈夫なのか?

 中は外壁と同様に、かなり破壊されたがあった。リアンの記憶だと、ここはエントランスだったみたいだが、見る影もない。


「ここがお前の居た場所だぞリアン、覚えてるか?」


 俺は抱きかかえてるリアンに言うが、リアンは何時もの様に「きゅう」と鳴くだけだ。

 首を傾げて鳴いたって事は、覚えてないな。それとも、ボロボロになって気付いていないのか……。


「侵入者発見! 直ちに排除します!」


 ――っ! 突如、何者かに殴り掛かれるが、咄嗟に俺は躱す。


「誰だお前!」


 俺に殴り掛かって来た少女に言う。

 肩よりも長い銀髪のサイドポニーテールに、水色の瞳でライダースーツの様なぴっちりした白い服装をしている。身長は梨沙と同じくらい百六十センチ程だろう。


「問答無用!」


 そう言い少女は再び俺に、殴り掛かって来る! 女の子と戦う趣味はないんだけどなぁ。それに、リアンを抱えた状態じゃ、派手な動きは出来ないな。

 そのせいで、今の俺は龍の手(ドラゴンズハンド)で少女の拳を防ぐのに手一杯だ。

 正に防戦一方状態だ、さぁて、どうしたもんか……。リアンは俺と離れるのを拒むからなぁ、誰かに預ける事が出来ない。

 どう見ても、話を聞いてくれそうに無いし、手詰まりか……。

 ……女の子を傷付けたくはないんだけど、そうも言ってられないか……。


空間移動(ワープホール)!」


 俺は空間移動(ワープホール)を使い瞬時に少女の背後に移動すると、異空間から拳銃を取り出す。


「何処に行った!」


 少女は周りを見渡して言う。


「神器開放 呪縛の拳銃(ロック・オン・トリガー)!」


 少女は背後の俺に気付いて振り向く――。


「――っ!」


「ごめんよ」


 そう言った後俺は呪縛の拳銃(ロック・オン・トリガー)の引き金を引く。

 呪縛の拳銃(ロック・オン・トリガー)から発射された弾丸は少女の身体に触れると、瞬時に撃たれた両足が鎖で拘束された。


「足が……動かない……どうして」


 両足が動かない事に動揺する少女。


「それが、この呪縛の拳銃(ロック・オン・トリガー)の能力さ。この呪縛の拳銃(ロック・オン・トリガー)で撃たれた箇所は鎖で拘束され、動かす事は疎か干渉する事も出来なくなる」


 足が動かない理由を知った少女は、目を見開いて驚いていた。


「それで、私の足が動かないのか……」


「女の子を傷付ける様な事は、したくなかったんだけどな」


 さて……能力を解除してまた殴り掛かられても困るし、今はこの状態で我慢してもらうか。

 一体何から聞けばいいか……質問する事が山ほどある。

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